中小企業診断士2次試験対策 わたしが受験生だったら教わりたくない講師20選&参考にしない情報
中小企業診断士の2次試験。
この試験は、本当に人によって解き方がバラバラである。
「このやり方は絶対に正しい!」なんてものは存在しない。
もちろん「これはやっちゃダメ」というNGルールはあるのだが、それ以外は解法の多様性が魅力でもあり、同時に受験生を悩ませるポイントでもある。
わたし自身、2次試験対策に関わって久しい。受験生時代を含めて19年、そのうち担当講師歴は12年目、補助講師時代も合わせれば14年。ここまで来ると、もはや2次試験と一心同体みたいな感覚になっている。
(趣味、事例。特技、事例)
今の時代は、合格者になった瞬間から誰でもノウハウを発信できる。SNSでもブログでもnoteでも。
体験談は、発信者に近い属性を持つ受験生にとっては非常に有益だろう。だが問題は、そのノウハウに再現性があるかどうか、である。安直に真似したところで「全然役に立たなかった」となる可能性は高い。そのとき、「あの人のやり方は参考にならない!」と批判する人もいる。
しかし、それは違う。体験談を語る合格者はあくまでN=1、つまり自分特有のノウハウを語っているにすぎないのだ。ノウハウが自分にインストールできるかどうかは、受け取る側の能力と判断力次第なのである。

本音トークしちゃうわよ
体験談情報のワナ
まず最初に断っておくが、ここで綴る内容は、誰か特定の人物を批判する意図は全くない。それどころか、わたし自身未熟な面もあるだろう。
わたしは自分自身がTACで教わり、試験会場で実践したやり方をベースに教えているので、それを前提としたポジショントークになってしまう面もある。それを許容して、読んでほしい。
では、本題に入る。
たとえば「1次試験は100時間、2次試験は50時間でストレート合格しました」なんて人がいたとする。これを鵜呑みにして「自分もいけるかも!」と思ったら、それはかなり危険信号である。
なぜなら、その人はスタート時点で以下のような特性を持っている可能性があるからだ。
資格試験の勉強法を熟知している
コンサル実務経験がある
特定分野(財務会計など)に圧倒的な専門性を持つ
異常な集中力を持つ
抽象化や具体化、情報の取捨選択、優れた読解、論理的解答力など高度なビジネススキルを持つ
タイムマネジメントに長け、時間内でアウトプットの質を最大化できる

これらの条件が揃っていれば、短期間ストレート合格も可能だろう。
しかし大多数の受験生は、そんなチートみたいな属性は持ち合わせていない。蓄積してきた知識やスキル、そしてメタ認知力(自分の思考や行動を客観的に把握し調整する力)には大きな個人差がある。それを無視して「短時間・短期間で受かるはず!」と思うのは愚の骨頂である。
要は「誰のノウハウか?」を常に意識しないといけないのだ。
プロ講師の責任と限界
ここで話を講師に移そう。合格者の体験談と違い、講師はプロだ。報酬をもらってサービスを提供している以上、当然ながら責任が伴う。
例えば、わたしが講師を務めているTACの場合、契約上の責任範囲は明確に定められている。
講義の提供、質問対応、受講相談。これらは多大なコストをかけて制作された教材やガイドラインに基づいて、正確な情報を提供することが求められる。
ただし、クラス内の勉強会や懇親会、オンラインコミュニティの運営、SNSやnoteでの情報発信などは、すべてボランティア領域である。講師個人が「やりたいからやる」だけの話であり、本務とは切り離す必要があるのだ。

ずっと繋がれる信頼関係がある(と思ってる)
1次試験と2次試験の決定的違い
ここで1次試験と2次試験の違いを確認しておこう。
1次試験はマークシートで正解が公表される形式。解き方も明快で、教え方も形式知化できる。極端に言えばAIでも高得点を取れるくらい、解法が構造化されている試験である。
一方、2次試験はまるで別物だ。必要なのは「試験会場で誰でも再現できる解法」。これを教えられる講師は驚くほど少ない。長年多くの受験生と接してきた中で痛感した事実である。
わたしが受験生なら避けたい「ダメ講師」20選
そこで、わたし自身の経験と受験生からのタレコミをもとに「わたしが受験生だったら極力教わりたくない講師」をリスト化してみた。
ここで言う「ダメ講師」とは、受験生の再現性を無視したり、責任を果たせていないタイプのことを指す。
(繰り返すが、決して特定の誰かを指しているわけではない)

①「自分のやり方が唯一絶対」と豪語する講師
解答は一つではないのに「これしかない」と押し付ける。
例:自分の解法以外は全否定。
②自分の受験体験談しか語らない講師
経験談は参考になるが限界も大きい。体験談に基づいた再現性のある技術が提供できなければ、それは無意味だ。
例:「私はこうやって受かった」だけで終わる。
③解答プロセスを説明せず「センス」で片づける講師
解答の根拠だけ示す解説にとどまり、具体的にどうすればそれを解答に反映できるかの説明がない。
例:「ここに書いてあるでしょ?」で済ます。
④フィードバックが具体的すぎて汎用性がない講師
具体的にどこをどう改善するか分からない。
例:「○○を書きましょう」と具体的なことしか言わない。
⑤受験生のレベル差を無視して一律に扱う講師
初心者も上級者も同じ指導。
例:財務が苦手な人にも難問を強いる。
⑥(根拠なしに)「こう書け」「これは書くな」と強要する講師
採点基準よりも、自分自身の考え優先。
例:「列挙で解答するときは数字を使うな」と言い張る。
⑦採点者目線を想定できない講師
再現答案分析が不十分で、採点基準を理解していない。
例:内容が正しくても採点されにくい表現を推奨。
⑧時間管理を軽視する講師
試験時間の80分を無視した解き方を教える。
例:時間がかかりすぎる分析手法を伝授。
⑨「精神論」でごまかす講師
根拠より気合い。
例:「とにかく書き切れ!」。
⑩模範解答を見せて終わりの講師
解答作成の具体的なプロセスを示さない。
例:「模範解答を覚えましょう(写経しましょう)」で終了。

⑪フィードバックが感情的な講師
冷静さを欠くアドバイス。
例:「なんでこんなことも書けないのか!」と叱る。
⑫質問に答えず煙に巻く講師
核心を避ける。
例:「それは考え方次第だね」と答えにならない返答。
⑬他流派を全否定する講師
異なる解法を認めない。
例:「あの予備校のやり方は間違いだ」と批判ばかり。
⑭毎年「今年は難化した」と言う講師
状況分析より常套句。
例:毎年のように「難化したから仕方ない」と言う。
(受験生全員同じ条件でしょ!)
⑮自己の合格体験を普遍化する講師
受験生個々の条件を無視。
例:「私は半年で合格したからこのやり方なら誰でも可能」と断言。
⑯過去問を軽視する講師
本試験を用いた対策の重要性を理解できない。
例:「過去問より演習を繰り返し解け」と推奨。
⑰演習や模試の位置づけを説明しない講師
そもそも、本試験との違いも言語化できていない。ここで挙げる中では最も多いのが、このタイプかも。
例:「演習は○○、本試験は△△」と解く側のルールの違いを語れない。
⑱論理より「型」だけを押しつける講師
理由を説明しない。
例:「このテンプレで書けば受かる」と言い切る。
⑲合格者輩出実績が少ない講師
担当クラスの合格率が低すぎる場合は、さすがに考えものだ。
例:合格者数ゼロ。
⑳受験生の個別事情を無視して一括りにする講師
バックグラウンドや学習環境が異なるのに一律でアドバイスしてしまう。
例:子育てや仕事で時間が限られる受験生にも「毎日3時間以上は勉強しろ」と非現実的な押し付けをする。
以上である。
きっと合格者なら、首がもげるほどうなづいてくれるはずだ。
わたしにとっても、NGリストとして活用したいまとめになった。
グッジョブ👍
繰り返すが、再現性の低い役に立たない情報に振り回されず、「この人から学びたい」と思える軸を持つことが合格への近道である。
良質な情報と講師の見極め方

じゃあ、どうすれば良質な情報源や講師を見極められるのか?
ここでの判断軸はシンプルである。
✅「再現性」と「納得できる説明」があるかどうか。
✅自分が真似したときに成果を出せる可能性が高いか。
✅プロセスをきちんと説明してくれるか。
まずは、これらだけを見ればよい。
相性もあるから、自分自身で判断するのだ。
ここでいう「再現性」の依拠するところは、その講師の生徒たちの再現答案やフィードバック、合否結果に他ならない。なぜなら、プロが教えるノウハウは、試験会場で受験生によって再現されなければ意味がないからだ。
他人のノウハウをインストールする前に、「それは自分の資質やスキルに合っているか?」と考えること。
最終的には「自分で選び取る力」が試されているのだ。
合格への近道

2次試験は、結局のところ「個人の知識・スキル×情報の選択眼」で勝負が決まる。ダメ講師や役に立たない情報に振り回されず、「この人から学びたい」と思える軸を持つことが、合格への近道である。
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