【ラーメン】湯気の向こうに、東京を想う――支那そば北熊の東京味【支那そば】
夕暮れ時、ふと思い立ち、熊本市にある「北熊 総本店」へ足を運びました。
熊本ラーメンの枠にとらわれない独自の味わいを展開するこの店は、県内でも根強い人気を誇ります。
訪れたのは開店直後の午後6時を少し過ぎた頃。

普段は長蛇の列ができるお店ですが、この日はタイミングよく席に案内されました。
家族連れが多く、テーブル席希望が集中したこともあり、カウンターがすぐに空いたようです。
今回の目当ては、メニューの中でも異彩を放つ「東京味」。
名前からも分かるように、東京風の醤油ラーメンです。
熊本では意外と出会う機会の少ないジャンルなので、期待も高まります。
程なくしてラーメンが到着。

湯気を立てるその丼は、まさに王道を感じさせるビジュアル。
醤油色の澄んだスープに、ナルト、小松菜、チャーシュー、海苔が美しく配置されています。
まずはスープを一口。
醤油の角が立たない、どこか丸みのある味わいが広がります。
出汁とのバランスも絶妙で、旨味がじんわりと舌に染みる印象。
派手さはないけれど、じっくりと味わいたくなる一杯です。
麺は手もみの縮れ麺で、もっちりとした食感が特徴的。
コシは程よく、スープとの絡みも良好です。
甘みをほんのり感じさせる麺で、醤油の風味とよく合います。
具材のひとつひとつにも注目。
シャキッとした小松菜は、食感のアクセントとして優秀。
メンマは香り豊かで、醤油ラーメンの良き相棒。
チャーシューは、しっかりとした肉感。
そして、特筆すべきはスープの「やさしさ」。
北熊のラーメンは、味が数種類ありますが、どの味もどこか心を落ち着かせるような穏やかさがあります。
強烈なパンチではなく、体にすっと染み込むような温もり。
食後には、ほっとするような余韻が残るのです。
最後に、海苔とともに麺をすすり、チャーシューで締め。
スープを静かに飲み干して、ごちそうさま。
「北熊」は熊本県内に複数店舗展開しており、なんと三重県にも1店舗あるんです。
熊本ラーメンとは一線を画す「北熊ラーメン」、訪れる価値ありです。熊本にお越しの際は、ぜひ足を運んでみてください。
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