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【うつ病・繊細さん】「本音を言えないまま生きてきた」うつ病・繊細さんへ― なぜ私たちは、自分の気持ちを飲み込んでしまうのか―



「本当は嫌だったのに、笑ってしまった」

「断りたかったのに、引き受けてしまった」

「苦しいのに、“大丈夫”と言ってしまった」

そんな経験はありませんか。

うつ病や繊細気質を抱えている人の中には、“本音を言うこと”に強い苦手意識を持っている人が少なくありません。

もちろん、人間関係の中で多少我慢をすることは誰にでもあります。
空気を読んだり、相手に配慮したりすること自体は悪いことではありません。

ですが、自分の感情をずっと押し込め続けていると、心は少しずつ疲弊していきます。

そして気がつけば、

「自分が何を感じているのか分からない」

そんな状態になってしまうことがあります。


本音を言えない人は、「優しすぎる人」が多い

相談を受けていると、本音を言えない人にはある共通点を感じます。

それは、「相手を優先しすぎる」ということです。

嫌われたくない。
迷惑をかけたくない。
空気を悪くしたくない。

そう考えるあまり、自分の感情を後回しにしてしまう。

本当は疲れているのに、
「大丈夫です」と答える。

本当は嫌だったのに、
「気にしてません」と笑う。

本当は寂しいのに、
「平気ですよ」と強がる。

周囲から見ると“優しい人”“感じの良い人”に見えるかもしれません。

ですが、その優しさの裏で本人はずっと無理をしています。

そしてその無理は少しずつ心を削っていきます。


なぜ「本音を言う」が怖くなるのでしょうか

では、なぜここまで本音を言うことが怖くなってしまうのでしょうか。

理由は人それぞれですが、多くの場合、過去の経験が関係しています。

たとえば、

本音を言った時に否定された。
弱音を吐いたら怒られた。
感情を出したら笑われた。
「わがまま」と言われた。

そういう経験を繰り返すと、人は学習します。

「本音を出すと傷つく」
「感情を見せると危険」

だから無意識に自分を守るようになるのです。

これは決して弱さではありません。

むしろ、生き延びるために身につけた“防衛反応”です。

特に幼少期から家庭や学校で強い否定を受けてきた人は、「ありのままの自分には価値がない」と感じやすくなります。

すると、“良い子”でいようとします。

期待に応えようとする。
空気を読む。
怒られないようにする。
迷惑をかけないようにする。

そうしているうちに、本来の感情を閉じ込める癖がついてしまうのです。


HSP気質の人は「相手の感情」を拾いすぎる

繊細気質、いわゆるHSP傾向のある人は、相手の空気や感情にとても敏感です。

声色の変化。
表情の違和感。
微妙な沈黙。

そういうものを無意識に察知してしまいます。

だからこそ、

「こんなこと言ったら嫌な気持ちにさせるかも」
「今は我慢したほうがいいかも」

と考えすぎてしまう。

これは優しさでもあるのですが、一方で自分を消耗させやすい特徴でもあります。

本当は自分も苦しいのに、相手の気持ちばかり優先してしまう。

その結果、知らず知らずのうちにストレスを抱え込み、限界を超えてしまうことがあります。

うつ病になる人の中には、“頑張りすぎる人”や“我慢しすぎる人”が本当に多いのです。


「察してほしい」は、なかなか伝わらない

繊細な人ほど「言わなくても分かってくれるはず」と思ってしまうことがあります。

ですが現実は、人はそこまで他人の気持ちを察することができません。

むしろ、人間は基本的に“自分基準”で考えます。

何も言われなければ、
「大丈夫なんだな」
「平気なんだな」
と思ってしまう。

すると、本音を言えない側だけがどんどん苦しくなっていきます。

本当は嫌だった。
本当は限界だった。

でも言えなかった。

だから相手は気づけなかった。

これは、人間関係で本当によく起きることです。

そして繊細な人ほど、「言えなかった自分」を責めてしまいます。

でも、責めなくていいのです。

あなたはただ、傷つくのが怖かっただけなのだから。


私はどちらかというと、本音を言うタイプでした

私はHSP気質ですが、どちらかというと本音を言うほうの人間です。

もちろん怖い時もありますし、全部を言えるわけではありません。

ですが比較的、「嫌なものは嫌」と言葉にしてきました。

これは育った環境も大きいと思います。

私の中では、黙っていると押し切られる感覚が強かったのです。

言わないと、自分が消えてしまう。

だから本音を言うことは、“自分を守る行為”でもありました。

ただ、それでも言えなくなる場面はあります。

相手との力関係。
過去の傷。
見捨てられる不安。

そういうものが重なると、人は簡単に本音を飲み込みます。

だから私は、本音を言えない人を責めることができません。

むしろ、「よく今まで頑張ってきましたね」と思うことのほうが多いです。


本音は「全部ぶつけること」ではありません

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