公式ガイドから学ぶ。Gemini Omniの使い方②:レンズ効果・ビジュアルスタイル・ネガティブプロンプト(沖縄モチーフで実践検証)
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前回お届けしたシリーズ第1回「基本構造&カメラワーク編」、読んでいただけたでしょうか?こちらです↓↓↓ありがとうございます!
さて、シリーズ第2回となる今回は、生成される動画の“プロっぽさ”を一気に跳ね上げる「レンズ効果」と「ビジュアルスタイル」、そして誰もが一度は頭を悩ませる「不要なものを消す・出さないテクニック(ネガティブプロンプト)」を学びます。
今回もスマホにピッタリな縦型ショート動画の画角で、南国・沖縄のシチュエーションを舞台にガッツリ比較検証してみました!
「AIで動画を作ると、なんだか全体的にのっぺりして素人っぽい…」「画面に余計なものが映り込んじゃうんだけど、どうやって消せばいいの?」とお悩みの方は、ぜひ最後までお付き合いください!
映像のプロっぽさを決める「レンズ効果」と「ビジュアルスタイル」
まず公式ガイドに書かれている10個の要素がこちら↓
件名(被写体 / Subject)
アクション(Action)
シーンまたはコンテキスト(Scene)
カメラアングル(Camera Angle)
カメラの動き(Camera Movement)
レンズと視覚効果(Lens & Visual Effects)
ビジュアル スタイルとデザイン性(Visual Style & Design)
時間的要素(Temporal Elements)
音声(Audio)
映画用語(Cinematic Terms)
今回はこの中から、映像の「質感」や「クオリティ」にダイレクトに影響を与える「6.レンズと視覚効果」と「7.ビジュアル スタイルとデザイン性」にスポットを当てていきます!
特に、要素7の「ビジュアル スタイルとデザイン性」は、公式ガイドの中でさらに4つのサブカテゴリに整理されているのがポイントです。
① 照明(ライティング):窓からの朝光、ろうそくの火、映画のようなハイキー/ローキー照明、光線が見える「ボリューメトリックライティング」など。
② トーンやムード:楽しい、憂鬱、サスペンス、落ち着いた、壮大、ヴィンテージなど。
③ 芸術的なスタイル:フォトリアル、35mmフィルム撮影風、日本のアニメ風、水彩画風など。
④ アンビアンス(雰囲気・質感):カラーパレット(暖色系・モノクロ等)、大気効果(濃い霧・熱波・光の粒子)、質感(濡れたアスファルト・ビロード等)。
AI動画を作っていると、「場所と被写体は完璧に指定したのに、なんか違う…」と思うこと、ありますよね?
この「レンズ効果」と「ビジュアルスタイル(特に照明とアンビアンス)」の追加指示で、”プロっぽさ”爆上がりますw!
「どう光を当てるか」「背景をどうボカすか」「大気の質感をどう見せるか」。これをプロンプトの中に“魔法の言葉”として添えてあげるだけで、AIは一気に映画クオリティの映像をレンダリングしてくれるようになるそう。
代表的なキーフレーズをチェックしておきましょう。
浅い被写界深度(Shallow depth of field):被写体にピントを合わせ、背景をふんわりボカすレンズ効果。
ボケ(Bokeh):背景の光が丸く可愛く滲む視覚効果。
ラックフォーカス(Rack focus):途中でピントの位置が手前から奥へスーッと移動する演出。
ゴールデンアワー(Golden hour):夕暮れ時の柔らかく暖かい黄金色の太陽光(照明)。
「言葉で説明されてもピンとこないなぁ…」という方のために、さっそくGemini Omniを使って実験してみましょう!
【検証①】ざっくり指示 vs 光・レンズ・アンビアンス入りの精密プロンプト
今回は、沖縄のサンセットビーチにあるオープンカフェを舞台に、「単にシチュエーションを指定しただけのシンプルプロンプト」と「レンズ効果やビジュアルスタイルを盛り込んだ精密プロンプト」で、どこまで映像の質感が変わるかを比較検証しました!
A:シンプルプロンプト(NG例)
プロンプト: A tropical cocktail on a table at a beach bar in Okinawa at sunset.
日本語訳: 夕方の沖縄のビーチバーのテーブルの上にあるトロピカルカクテル。
結果:ざっくり指示でも、このクオリティw良いです。ですが全てAIのアドリブ。次は、細かく指示を出して、自分の欲しい絵を作っていきましょう!
B:光・レンズ・アンビアンス入りの精密プロンプト(OK例)
プロンプト: Shallow depth of field photo of a glowing tropical cocktail on a wooden table at a beach bar in Okinawa during golden hour. Cinematic warm lighting with visible light rays. Soft, beautiful bokeh circles of sunset reflections in the background. Tropical sea breezes gently rustling palm leaves. Smooth rack focus from the ice cubes in the glass to the ocean horizon.
日本語訳: ゴールデンアワーの沖縄のビーチバーにある木製テーブルの上の、光り輝くトロピカルカクテルの浅い被写界深度の写真(レンズ効果)。光線が見える映画のような温かい照明(ビジュアルスタイル:照明)。背景には夕日の反射による柔らかく美しいボケの円(レンズ効果)。ヤシの葉を優しく揺らす熱帯の海風(ビジュアルスタイル:アンビアンス)。グラスの中の氷から海の水平線へとスムーズに移動するラックフォーカス(レンズ効果)。
結果:素晴らしい! ゴールデンアワーの柔らかい光線がグラスを透かし、氷がキラキラと黄金色に輝いています。背景の海と空はうっとりするような丸いボケ(bokeh)に包まれ、風にそよぐヤシの葉が情緒を添えています。さらに、手前のグラスの氷から奥の水平線へスーッとピントが移動(ラックフォーカス)していくんです!
「同じ場所・同じ被写体」を描いているのに、レンズ効果とビジュアルスタイルの精密プロンプトを足すことで、しっかりと思い描く動画を生成してくれました!
【検証②】Gemini Omniで不要なものを消す!否定指定と「対話型編集」のコツ
AIで動画を作っていると、もうひとつ絶対に直面する壁があります。 それが「映ってほしくないものが画面に入り込んじゃう問題」です!
ここでまず知っておきたいのが、Gemini Omni Flashの仕様です。
このnoteは、google cloud「動画生成プロンプトガイド」を元に検証しています。
このガイドでは、Gemini Omni Flash と Veo について説明されているのですが、最後のネガティブプロンプトについては、veo用になっています。
VeoとGemini Omniのネガティブプロンプトの違い:
Veo:”ネガティブ プロンプト ”と”単語(含めたくないもの)”をプロンプト内に記述する。「〜なし」などの打ち消し言葉を使わずに名詞を並べるのが公式推奨。
Gemini Omni:Veoとは異なり、プロンプト内で「会話なし」「追加の効果音なし」「〜しないでください」といった打ち消し言葉(否定表現)を直接書いて指定する。
ソースはこちらです。こちらも公式ドキュメントになります。
それでは検証です!
検証A : プロンプト作成時での否定指定
検証①のシンプルプロンプト末尾に no hibiscus, no pineapple, という打ち消し言葉を直接付け加えて生成。Gemini Omniがプロンプト内の「打ち消し言葉」を正しく認識して、最初からハイビスカスやパイナップルが入っていないカクテルを出力できるかを検証してみました!
プロンプト: A tropical cocktail on a table at a beach bar in Okinawa at sunset. no hibiscus, no pineapple.
日本語訳: 夕方の沖縄のビーチバーのテーブルの上にあるトロピカルカクテル。ハイビスカスなし、パイナップルなし。
結果:成功!ハイビスカスとパイナップルが描かれていません♪
検証B : Gemini Omni Flash最大の強み「対話型編集」
動画を作っていて一番困るのが、画面に余計なもの(テーブルの上のゴミや、背景を横切る通行人など)が映り込んじゃったとき。 これまではプロンプトを修正して、祈るような気持ちで「再生成(ガチャ)」ボタンを押すしかありませんでした。
でも、そうすると……「あぁ!消えてほしい物は消えたけど、雰囲気も構図も全後違う動画になっちゃった…(泣)」なんてこと、日常茶飯事でしたよね。
ですが、Gemini Omniはここが違います! 全体の雰囲気やカメラワークはそのまま固定した状態で、不要な要素だけを「サクッと消去」することができちゃうんです!!
プロンプト:Make the pineapple and the flower invisible. Keep everything else the same.(※元動画を編集するかたちで、追加してください。)
日本語訳: パイナップルと花を見えなくしてください。他の部分はすべてそのままで。
結果:お見事です!パイナップルと花がきれいに消えましたが、その他の要素は変更されていません。
公式ガイドが推奨するベストプラクティス(一番きれいに消える指示)は、極めてシンプルな英語で「invisible(見えなくして)」と「Keep everything else the same(ほかの部分はすべてそのままで)」の二つ。
あれこれ細かく説明するより、「消したいもの+invisible+他はそのまま」と伝えるのが一番確実みたい。これ、めちゃくちゃ使えるのでぜひ覚えておいてください!
まとめ
今回は、公式ガイドから「レンズ効果」と「ビジュアルスタイル」、そしてGemini Omniならではの「不要なものの消し込みテクニック」を検証しました!
レンズ効果とビジュアルスタイル(光・レンズ・空気感)をプロンプトに添えるだけで、AIがここまで美しい映像を返してくれるなんて、本当に面白いです。
次回は、世界観をガラリと変える「ビジュアルスタイル②&時間演出(タイムラプス・スローモーション)」をお届けします!
「レトロスタイルな沖縄」や「アニメ風に躍動するシーサー」、時間が滑らかに流れるタイムラプスなど、表現の幅が一気に広がるテクニックを検証していきますので、次回も楽しみにしていてくださいね!
今日も最後まで読んでくれて、にふぇーでーびる(ありがとうございました)!
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