【深夜特急6】旅のオワリとハジマリ
全6巻のバックパッカーの教科書『深夜特急』
ついに、旅が終わった。
いや、終わったというのは失礼か。主人公の旅路は、そして人生は、ラストの粋な電報通りに続いていくのだろうし。
なにより、読者たる自分たちの旅はこれからだ!
ということで、最終巻の感想いってみよー。
とはいえ、いい意味で拍子抜けな最終回だったというか。あれだけ刺激が足りない足りないと、マカオ・インド以外の地点で文句を言っていたクセに。
東南アジアのスリリングを求めなくなったとたんに、ヨーロッパを手放しでとは言えないまでも受け入れちゃってさ。
まあこれも、オトナになったっていう情景描写のひとつだったのかもしれないけど、全ての悩みや葛藤は、これから旅に出る読者に委ねられたよね。ゴールと決めていたロンドンにも、気持ちの整理がつかないまま、イヤよイヤよも好きのうちじゃないけどテンポよく向かっちゃって。
"From Youth to Death!"
"青春発墓場行"
よく言ったものだよね。
オレたちの未来はどこへ飛んでゆくのだろうか。19歳の今は若い自分も墓場行の電車に乗っているのかもしれない。
できれば、特急よりも、鈍行がイイな。
そして、最終巻で一番好きだったのが110ページ。
「ほんとにわかっているのは、わからないということだけかもしれないな」
「でも、さっきからいろいろな話をうかがっているうちに、タイという国が少しずつわかってきたような気がしましたけどね」
私が言うと、彼は苦笑して言った。
「いや、ああいったことくらいでひとつの国をわかったように思うのは危険だよ」
それはそうだろうが、と私が反論しかけると、御主人はそれを制して続けた。
「状況はどんどん変化して行くし、データなんかは一年で古びてしまう。それに経験というやつは常に一面的だしね」
確かに、それはそうだ。
「知らなければ知らないでいいんだよね。自分が知らないということを知っているから、必要なら一から調べようとするだろう。でも、中途半端に知っていると、それにとらわれてとんでもない結論を引き出しかねないんだな」
深夜特急の結論はこれだった。
「ほんとにわかっているのは、わからないということだけかもしれないな」
国の風土や傾向だけじゃない。ちょっと話したくらい、一面がニュースで取り上げられていた程度で分かったつもりになってはいけない。だから、よくない差別や誹謗中傷が今日も後を絶たないことになる。
わからないままでいいじゃない。
ソクラテスの『無知の知』ってやつだね。
というわけで、19歳のオレは、今月3月末に12日間の海外一人旅をしてくるぜ!
ルートは、タイで5日間現地の友達や人と遊びまわって、そこから一人でマレー鉄道でクアラルンプールまで南下する。そしてまた、バンコクに戻ってくる。
なので、バンコクは比較的分かってるつもりなんすけど、マレーシア、特にペナン島とクアラルンプールでやれそうなこと募集中!コメントでもDMでもなんでも待ってます!
あとやることは『深夜特急』の2巻を読み直すこと。やっぱり、2巻は名作だね!
待ってろ東南アジア!!
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