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気まぐれロボットを追っかけて

ショートショート小説の巨匠 "星新一" の傑作SF集『気まぐれロボット』

ショートショートなんて超短編小説は、逆に書くのがムズカシイよね。ってハナシ。ほとんどの話が5ページくらいで完結されてるから、とにかく読みやすい。
もっと文章に凝りたがる文豪たちと名を連ねているのは、ひとえに洗練された、シンプルな起承転結。寝る前に読むなら "星新一" 一択でしょうと。声を大にして言いたい。

『気まぐれロボット』は、単純に小さい子がSFの入りとして読むのも、歴史ある日本文学を体感してみるって意味でも最適な小説だよね。『どこかの事件』が個人的にはいちばんおもしろかったんだけど。
挿絵も誰もが好きな、かわいい雰囲気を纏ってるから、よけいに読みやすい。

読後感の後味の悪さも一切なく、それでいて内容がダイレクトにズバーンと入ってくる。物書きは全員見習うべきながらも、ポリシーや技術面なんかでムズカシイ。

あんなにカンタンなように見せてムズカシイなんていう事態が、ムズカシイ話なんだけど。なぜかマネできない。どんでん返しを作るための中盤の話が、見開き1ページ程度じゃ足りない。

だいたいの話が、数行の場面設定の説明ののちに、
・起:1ページ
・承:2ページ
・転:1ページ
・結:1ページもない
バケモンぐらい簡潔すぎる。『5分後に意外な結末』シリーズの1話1話よりもショート。

いつか言語化解析のために、"星新一" 徹底解剖はしてみたいね。それくらいすごい作家だ。

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