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デバイスの次は、勉強できる居場所を

デバイスをやめさせたい。

そう思っていたけれど、もしかしたら息子にとってそれは、親から少し離れられる“居場所”
あったのかもしれません。

だったら取り上げるだけではなく、もっと安心して落ち着ける場所を家の中に作ってあげたい。

机と椅子を考え始めたのは、そんな気持ちからでした。

リビング学習の、見えないひと手間

もちろん娘がランドセルを片付ければいいし、
私が食卓を拭けばいい。
それだけなのですが…

私もPC作業で知りました。

「さあ、やろう」
と思った時にまずスペースを空けなければならない不便さを。

やる気がないわけじゃない。
ひと手間あるだけで、少し気持ちがしぼんでしまう。

息子が「勉強しようと思ってもすぐにできない」と苛立っていたのも、きっと同じ理由でした。

今のわが家の作業スペース

※写真は実際の部屋をもとに、AIでやわらかく加工しています。

娘には、作りかけを置く場所が必要だった

娘は小2の頃、自分の机を欲しがりました。

勉強のためというより、絵の具が乾く途中の画用紙や、作りかけの工作をそのまま置いておける環境が欲しかったのです。

リビングだと「ごはんだよ」の一声で全部片付けなきゃならない。

作りかけの世界を、誰にも崩されず
そのまま残しておきたいのだと。

その時、子どもによって必要な場所は違うのだと知りました。

息子に先に必要だったのは、眠れる場所だった

一方で息子は、机より先に寝る場所が変わりました。

小3の頃、「一人で寝たい」と言い出しました。

理由ははっきりしていました。

家族で川の字で寝ていると、まだ小さかった娘の寝相が激しくて、夜中に回し蹴りが飛んできて、目を覚ましてしまうことが何度かあったからです。

当時は転勤族で大きな家具を増やすことに慎重で、リビング横の和室に布団を敷きました。

机より先に、息子に必要だったのは「一人で眠れる場所」でした。

そして今、必要になってきたのは勉強する場所

中学生になり、制服を着て、身長も私を抜いて、定期テストと向き合うようになりました。

「一人でやりたい」が増えてきました。

でも、いざ勉強しようとするとリビングのテーブルには物が置かれている。

片付ければ使えるけれど、毎回そこから始まる。

息子専用の机が必要だと気づいたのは、息子ではなく私の方でした。

私にとって机は、小さな城だった

団地の一畳半に置かれた学習机。

手紙を書いたり、本を読んだり、時にはこっそりカップラーメンを食べたり。

小さなスペースだったけれど、確かに私の城でした。

だから息子にも、「ここに座れば自分の時間に入れる」と思える小さな城を持ってほしかったのです。

成長は、ずっと続いていく

子どもの成長は、ひとつの出来事で終わるものではありません。

歯が生えた日。

初めて歩いた日。

ランドセルを背負った日。

制服を着るようになった日。

身長を抜かれた日。

その一つひとつが、全部成長で今も続いています。

そして
親の目から少し離れた場所で、何かに向き合いたくなった日も。

でも、これから先の成長は、親がずっと隣で見守れるものばかりではありません。

一人で勉強する時間。

一人で考える時間。

うまくいかなくて、少し落ち込む時間。

それでもまた、自分でやってみる時間。

そんな時間のそばに、親の代わりに静かに寄り添ってくれるものがあったら、心強い。

机や椅子は、ただ勉強するための家具ではなく、息子が自分の時間に向き合う時の、お供になってくれることでしょう。

必要なのは、選べる場所だった

息子には側弯症があり、私自身もぎっくり腰を繰り返しているので、長く座る場所の大切さは身にしみています。

だから机と椅子を考える時も、ただ「勉強できればいい」ではなく、体に合うこと、成長に合わせて変えられることを大事にしたいと思いました。

わが家の息子の部屋は、リビングのすぐ隣にあります。

だから、机を完全に部屋へ固定するのではなく、気分や状況に合わせて、机そのものを移動して使える形が合っていると思いました。

今日は家族の気配を感じながら、リビングで。

明日はテスト前だから、自分の部屋で一人で。

扉一枚の距離なら、机を移動することも大きな負担にはなりません。

息子専用の机だけれど、使う場所は一つに決めなくてもいい。

その日、その時、自分に合わせて選べること。

大切なのは、「今やろう」と思った時に、すぐ始められる環境があること。

それが、小さな自立の練習になる気がします。

いつか来る自立の時のお供に

今すぐ全部一人でできなくてもいい。

まだリビングで勉強する日があってもいい。

でも、家の中に自分で向き合えるスペースがあること。

それは親から少し離れて、
自分の時間を育てていく準備だと思うのです。

そばにいてほしい気持ちと、
自分の居場所を渡してあげたい気持ち。

その間で、親も少しずつ変わっていくのだと思います。

机と椅子は、ただの家具ではなく、
いつか来る自立の時のお供に。

そう考えると、家に新しい場所を作る時間まで、楽しみになりました。

#子どもの成長を感じるとき #中学生男子 #リビング学習 #側弯症 #mirumio #自立 #今日もなんとか母

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。


ぺこり

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