人生の伏線回収が始まった本| 八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』
八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』は、私にとって何度も読み返している、子供に残したい本だ。

実は最近読んだ本ではない。
初めて読んだのは何年か前。
当時の私は、「やりたいこと」を探していた。
この本の結論は、とてもシンプルだ。
「好きなこと(情熱)」
「得意なこと(才能)」
「大事なこと(価値観)」
この3つが重なる場所に、本当にやりたいことがある。

そして、その見つけ方を体系立てて教えてくれる本だった。
世の中には、つい「安定」を基準に仕事を選んでしまう人が多いと思う。
給料が良さそうだから。
将来困らなさそうだから。
なんとなく向いていそうだから。
もちろん、それが悪いわけではない。
ただ、その前に一度立ち止まって、
「私は何が好きなんだろう?」
「何が得意なんだろう?」
「何を大切にしているんだろう?」
と考えてみる価値はあると思う。
好きなことは比較的見つけやすい。
本の中では、好きなことは名詞で表現される、得意な事は動詞で表現される、と書かれていた。
確かに納得だった。
一方で、意外と難しいのが「得意なこと」。
得意なこととは、
自然とできてしまうこと。
人よりうまくできること。
やっていて苦にならないこと。
だからこそ、自分では気づきにくい。
魚が泳ぐのが得意だと気づかないように。
本に書かれているワークもやったし、その後出版された『世界一やさしい「才能」の見つけ方』のワークも全部やった。

それでも正直なところ、答えに確信が持てなかった。
方向性は見えた気がする。
私はその方向に向かって、今年の1月からサービス設計を始めた。
サービス設計をする中で、自己理解はさらに進んでだ。
この本の中では、得意なこと(才能)はスポーツの才能や、音楽の才能と言う輝かしいものではなく、無意識の癖。
「これは才能?」と迷ったときのチェック方法として、才能を使った後の特徴が
「やっていると時間が早く過ぎる」
「やり終わった後に満足感がある」
と言うものだ。
そんな中、今日SUPをしていて面白い発見があった。それがきっかけで、読書感想文を書こうと思った。

行きたい方向へ真っ直ぐ進もうとすると、向かい風で全然進まない。
体力ばかり消耗する。
ところが風の流れに少し身を任せながら、目的地を変えて微調整すると驚くほど楽に目的地へ着いた。
その時に思った。
人も同じなのかもしれない。
憧れの誰かになろうとするより、
自分の得意な流れに乗った方が進みやすい。
向かい風の中を力づくで漕ぎ続けるより、
自分の特性を理解して、それを活かせる方向へ舵を切る。
その方がずっと自然だ。
そんなことを考えながら、いいこと、思いついた。本を読んでいた当時は自分でワークをするしかなかった自分視点に他者視点を追加する方法だ。
ChatGPTと一緒に整理してみた。
結果は共通点の多い項目と少ない項目があった。
案の定、好きなことは共通点が多かった。
ChatGPTによると
好きなこと
• 旅
• 暮らし
• インテリア
• 心理
• 本
私はここにファッションを追加した。
ChatGPT視点の私の得意なこと
・違和感を見つける
・物事の本質を探す
・情報を整理して構造化する
・複数の選択肢や道筋を考える
・人を観察する
・人の成長を応援する
これらは意外な結果だった。
だけど、新しくサービスを設計する中で、これらが私の得意なことであるなというのには納得できた。やっぱり自分が普通に感じていることが得意なことなのだ。
価値観
• 発見
• 自由
• 余裕
• 美
• 成長
これらはほとんど一致した。
ChatGPTがこれを一文にすると、
「旅や暮らしの中で見つけた発見を整理して、人が自由で余裕のある心地よい暮らしに近づく手伝いをすること」
になる。
そう考えると、私は昔から問題を解決したかったというより、
違和感の正体を知りたかったのかもしれない。
この本を読むと、仕事の選び方が、他人軸から自分軸に変わる。
振り返ると、私はずっと「やりたいこと」を探していたわけではなかったのかもしれない。
本当に探していたのは、
「自分らしく働ける形」
だった。
美容師の仕事は好きだ。
お客様と話すのも好きだ。
でも私は旅も好きだし、考えることも好きだし、学ぶことも好きだ。
美容室を大きくする方向ではなく、もう一つの軸を作りたいと思っていたのも、そのためだった。
自分にフィットする形がないなら作ろう、そう思った。

この表を改めて見て、私を当てはめると
仕事の目的(なぜやるか)
自分で自分の機嫌を取りながら、ご機嫌に暮らせる人を増やす
得意なこと(どうやるか)
違和感を見つけ、本質を整理し、相手に合う形に再設計する
好きなこと(何をやるか)
暮らし・旅・空間・クローゼット・人の価値観の探究
得意×好き
暮らしの違和感を観察し、言語化して整理する
手段
美容室、クローゼット再設計、note、
考え続けた先でたどり着いたのは、
「自分で自分の機嫌を取りながら、ご機嫌に暮らせる人を増やしたい」
ということだった。
髪型、服、空間、旅、お金の使い方、働き方。
全部別々の話だと思っていた。
でも実は全部、
「気分良く暮らす」
という一つのテーマでつながっていた。
どうやら私は、答えを出すことよりも、
観察して、仮説を立てて、「なるほど!」を見つける
ことが好きらしい。
だから今日もまた、本を読みながら考えている。
そして気づいたことを、こうして文章にしている。
