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情熱の腐蝕 【詩】

禁じられた鎖は
血のように錆ついて
微笑むための力さえ
奪われてゆく
 
気づいた時には
流れは通り過ぎ
否定していたものから
崩れはじめた
 
網の目に走る道筋に
浮かび上がる 一般通念
瞬く隙をも 利にかえようとする

無駄だ という言葉を
耳だけで感じて
短絡的に繰り返すのは
閉ざされた 無知の回廊
 
若い頃には知らなかったと
大人ぶるのは止めろ
それに沿って生きることは
人の作った大人になること

己の流れを止め
他人の流れを疑い出す
土に戻る前に
価値を失うだろう
 
ああ
あのお前の情熱と渇望は
利に傾き
普通の人に堕ちてゆくのか



©ときやゆきべい 86
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