私の経歴
なぜ「ゆるこみ」というプラットフォームを作ろうと思ったのか――。
そこには、私自身の経歴が大きく関わっています。振り返ってみれば、私はこれまで何度も引きこもりを繰り返してきました。
「どうしたら繰り返さずにすむのか?」「同じように苦しんでいる人を少しでも立ち直らせる手助けはできないか?」
そう考えたのが出発点です。今回は、なぜ「ゆるこみ」を作ろうと思ったのか、その背景をお伝えしたいと思います。少し長くなりますが、ご興味があればぜひお付き合いください。
ベッドから出れない…
私は現在フルタイムで働いていますが、2024年4月、突然体が動かなくなりました。会社に連絡することもできず、ベッドから起き上がれなくなったのです。上司が自宅まで訪ねてくれたこともありましたが、居留守を使って会うことすらできませんでした。
そんな時、6時間かけて弟が駆けつけてくれました。さすがに追い返すことはできず、家にあげることに。最初は弟ともほとんど会話できませんでしたが、付き添ってくれるうちに少しずつ話せるようになりました。その後はLINEを通じて上司とやり取りできるようになり、休職のために診断書を取る必要があることを知りました。
外に出られない恐怖
診断書をもらうには病院に行かなくてはなりません。しかし「外に出る」という行為自体が怖く、予約すらできませんでした。予約をしたら「その日に必ず行かなければならない」と思い、その日になって本当に外出できるのかどうか、不安で動けなくなってしまうのです。
最終的には弟の助けを借りて病院に行き、抑うつ状態と診断されました。そこから約1年間休職し、2025年4月にようやく復職できました。復帰にあたり「なぜ休職したのか」を説明する必要があり、振り返ると原因はいくつもありました。
常態的な多忙
職場での人間関係
私生活の変化(第一子誕生に伴う不安など)
幸いにも部署を変えていただいたことで環境が改善され、子育てを通じて規則正しい生活リズムも身につき、抑うつも徐々に回復しました。
引きこもりは一度きりではなかった
実は、引きこもりは初めてではありませんでした。大学時代、転職活動時…思い返せば6〜7年周期で繰り返していたのです。「なぜまた同じことになるのか?」「どうしたら防げるのか?」と常に考えていました。モチベーションなのか、外的要因なのか、遺伝なのか。色々調べて実践しましたが、結局また繰り返してしまうのでした。
AIとの出会い
そんな私を大きく変えたのがAIとの出会いです。以前は「賢い翻訳ソフト」程度の認識でしたが、復職後に触れたAIは驚異的に進化しており、まるで「もう1人の自分」がいるように感じました。業務の効率も格段に上がり、夢中で学びました。ただしインターネット上のAIでは社内機密は扱えず、会社の資料を横断的に検索することはできません。
「ないなら作ろう」――そう思い立ちました。調べるうちに「RAG(Retrieval-Augmented Generation)」という仕組みに出会い、ローカルLLMと組み合わせれば、インターネットに接続せずとも社内ネットワーク上で安全に動かせることを知りました。
業務の合間を縫って開発を進め、3ヶ月で小さなRAGシステムを完成させました。まだシンプルなファイル検索しかできませんが、自分で構築できたことは大きな成功体験になりました。
「ゆるこみ」へ
そして次の挑戦が「ゆるこみ」です。
私が引きこもりを繰り返した大きな要因の一つは生活習慣の乱れだと思っています。精神状態と自律神経は深くつながっており、規則正しい生活は心の安定に直結します。そこで、AIをパートナーとして生活改善を提案・サポートする仕組みを作れないかと考えています。
さらに、私が復帰できたのは「人の助け」があったからです。大学時代は友人、昨年は弟――誰かが寄り添ってくれたから立ち直れました。AIがそのすべてを代替するのは難しいかもしれませんが、ユーザが許可したときにSOSを支援団体やNPOに送れる仕組みを組み込めば、支援につながるかもしれません。
もちろん、いきなり大規模なシステムは作れません。まずは「会話できるAI」として小さく始め、少しずつ拡張していきたい。それが「ゆるこみ」の第一歩です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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