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詩|こんな夜もいいでしょ (朗読可)

概要

▷文字数約 182文字|朗読時間目安1〜1分半
誰にでも、こんな夜があってもいいと思って書きました。

あらすじ
疲れた心をそっと休ませ、明日への重荷をひととき手放せる、疲れた大人に贈るやさしい夜の詩。こんな夜もたまにはいいでしょ。




こんな夜もいいでしょ





ドアを開けたら
少しだけ肩の力を抜いて

今日のつらさは
ここに置いていけばいい

カウンターの端で
名前も聞かずに笑う人

氷の鳴る音が
やさしく夜をほどく

グラスを傾け
誰かと肩ならべ
明日のことは明日考えればいい

こんな夜もいいでしょ

古いピアノがいつかの夢を弾く
遠い記憶がグラスの底で揺れている

今夜は誰も沈黙を
責めたりしない

言えなかったことは
泡のように消えていく

もし明日が重くても
今は見えないところに置いておこう
言葉にならない痛みも一緒に


あなたがここにいて
僕もここにいる


ただそれだけの夜


こんな夜もいいでしょ









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