オリジナリティ。:1976年への参加記録 #03
最初は、「作れるかな。」でした。
ディテールや空気感、そこから滲み出る”何か”を追いかけながら、一着目を作りました。
174着制作した今でも、追いかけているものは変わっていません。
■ 変わらないもの
アナーキーシャツには、守るべき文脈があると思っています。
基本的な構成。
当時の空気感。
そして、言葉では説明しきれない、独特の勢いやラフさ。
ボクが追いかけているのは、そういうものです。だから、新しいシリーズを制作するときも、そこから離れることはありません。
青いアナーキーシャツ。
White Riot。
Black Riot。
monochrome。
どれもオリジナルには存在しない表現です。
それでも、ボクの中では、1976年から切り離されたものではありません。
■ 自分らしく作ろうとは思わなかった
「オリジナリティを出そう。」
そう考えたことは、ほとんどありません。
ただ、オリジナルと向き合い続けてきました。
なぜ、この表現になったのか。
なぜ、この配置なのか。
なぜ、このラフさなのか。
答えは、誰も教えてくれません。
だから、自分で考え、自分で判断し続けるしかありませんでした。
その積み重ねの中で、気付けば作品にはボクの判断が残るようになっていました。
■ 指紋
誰かの解釈を真似たいとは思いません。
だから、レプリカのレプリカは作りません。
ボクが向き合いたいのは、いつも原点です。
そこから受け取ったものを、自分で考え、自分で判断し、自分の作品へ反映させていく。
その繰り返しです。
絵を描く人が、模写を重ねるうちに、自分の画風を持つように。
ボクもまた、1976年と向き合い続ける中で、少しずつ自分の指紋が作品に残るようになりました。
それは、最初から目指していたものではありません。
ただ、同じものを追い続けてきた結果なのだと思っています。
