サッカー観戦に行ったはずがおじさんに人生の楽しみ方を学んだ日。
「嘘やろ?」
「ファールないよ!」
「逆サイドあいてるって!」
先日、サッカー観戦に行ってきました。
その時に私の隣の席に座ったおじさんが
試合を観ながら叫んでいた独り言です。
おじさんの右隣は私で左隣は空席だったので
どうやら1人で観戦しているようです。
応援しているチームの選手が
ゴールのすぐ近くでシュートを打ちました。
すると「嘘やろ!?」と
頭を抱えながら叫んでます。1人で。
その後も審判が反則の笛を吹いた時には
「ファールないよ」と叫ぶ!
応援してるチームの選手がパスを失敗すると
「逆サイドあいてるって!」と野次を飛ばします。
もちろんスポーツ観戦なので
静かに見る必要はないと思います。
ただ私は「うるさいなぁ。」と思いながら
おじさんの隣で観戦を続けました。
試合は応援しているチームのミスが多く
その後も幾度となく続くおじさんの
「嘘やろ?」が聞こえてきます。
もはや選手がミスした時には
おじさんが「嘘やろ!?」と言う前に
「嘘やろ!?が来るぞ!」と私が予想できるくらいには聞きました。
予想ができるくらいに聞くうちに
私の心の中に少しずつ変化が出てきました。
最初は「うるさいなぁ。」とイライラしてた
私ですがいつしか「うらやましいなぁ」という感情が産まれてきたのです。
誰かと見に来ているならともかく
1人で観ているのに心の声をダダ漏れに
することは私にはできません。
確かにおじさんが「嘘やろ?」って
思った時に私も「嘘やろ?」って思ってます。
違うのは私は心の中で言っている
おじさんは口に出して言っていることだけ。
思ったことを口に出すことで
「変な目で見られたり」、
「このおじさん全然、サッカーの知識ない」と思われるかもしれません。
そんなことをお構いなしに
口に出しながら観戦してるおじさんは
絶対に私より観戦を楽しんでました。
試合終盤の劇的な同点ゴールに
「よっしゃぁぁぁっ!」と誰よりも
喜んでたのはおじさんです。
私も「よしっ!」と喜んではいますが
おじさんの喜び方には到底、勝てません。
独り言を大きな声で言う行為は
時に周りに迷惑をかけることもあるでしょう。
でもスポーツ観戦する上では
心の声をダダ漏れにするくらいに
感情移入する方が絶対楽しいです。
私自身が感情を表に出すのが苦手ということを差し引いたとしてもおじさんの観戦姿から
人生の楽しみ方を学んだような気がします。
きっとおじさんは美味い料理には
「美味っ!」と言いながら食べるでしょう。
そうやってひとつひとつのことに
心を動かしながら生きられるっていいな。
サッカーを見に行ったはずが
おじさんに人生の楽しみ方を
教えてもらうサッカー観戦になりました。
