「あっという間の2時間半」を設計する -Marbleスクール8期キックオフ会
Marbleスクール8期のキックオフ会に参加した。
#マーブルスクール 8期生のキックオフが昨日行われました🎉
— 【公式】Marble|取材・編集・広報を学べるキャリアスクール (@marble_sns) August 2, 2026
みなさんにとって飛躍のきっかけになる、実りある4ヶ月となりますように🙌✨️ pic.twitter.com/bDX4JMpWp7
キックオフ会では、講座を受けるうえでのマインドセットや学習方法、講師の方々の紹介、同期のプロフィールなどについて知ることができた。
土曜の午前中、Zoomで2時間半。大学の授業1コマよりも長い。しかし、終わってみると「長かった」という感覚はなかった。むしろ「あっという間だった」と感じた。
2時間半があっという間?
もちろん、会そのものが楽しくかつ有用な時間だったことは大きい。これから何を学んでいくのか、どのように学んでいけばよいのかを知ることができた。いよいよ講座が始まるという実感も湧いた。
ただ、それだけが理由ではないだろう。2時間半を長く感じさせない工夫があったのではないか。
私はいま、講師として授業をしたり大学院生として授業に参加したりする立場にある。その立場上、長くならざるを得ない説明を「長い」と感じさせない工夫に関心がある。
今回のキックオフ会については、3つの工夫があった、といち参加者として感じた。
①内容ごとに話す人を入れ替える
まず印象に残ったのは、内容ごとに話す人が入れ替わっていたことである。
キックオフ会では、講座の概要、学習の進め方、コミュニティの使い方、受講生同士の交流など、いくつかのトピックが扱われた。そのたびに話す人が入れ替わっていた。数人の方々が内容に応じて順番に話していく。同じ方が時間を置いてもう一度話す場面もあった。
ずっと同じ人が話し続けると、どれほど内容が有益であっても、聞き手は同じ時間が延々続くように感じる。だから、どうしても飽きが出る。しかし、トピックの転換とともに話し手が変わると、場面が切り替わったように感じられる。
たとえて言えば、音楽を聴いているときに、次の曲に移る感覚に似ている。あるいは、観ている動画が別の動画に切り替わる感覚に近い。
授業や説明会でも、同じことが言えるのではないかと思った。話し手や話し方、画面の見え方などが少し変わるだけでも、聞き手の集中は保ちやすくなる。
2時間半をあっという間に感じた理由の一つは、話し手が固定されず、内容に応じて場面が切り替わっていたからだろう。
②参加者が手を動かす場面がある
次に印象に残ったのは、参加者が手を動かす場面があったことである。
個人で考える時間や、少人数で話す時間が設けられていた。また、説明を聞いている場面でも、チャットでコメントをしたり、リアクションボタンを押したりするよう促される場面があった。
話の区切りがついたところで、リアクションの拍手👏のアイコンをクリックする。聞き手の手がクリックするために少しだけ動く。たったそれだけでも、何もしないのとは大きく異なる。
オンラインの説明会では、参加者が画面の前でただ聞いているだけになりやすい。しかし、「聞くだけ」の時間が長く続くと、次第に集中が途切れてくる。
手を動かすこと。反応すること。自分の考えを少しだけ外に出すこと。いくつもの小さな行動によって、2時間半が「聞かされる時間」ではなく、「参加している時間」になっていた。
③途中に休憩を挟む
最後に、途中で休憩が入ったことである。画面や音声をオフにしてよい時間があり、リラックスすることができた。
2時間半のオンラインイベントで、ずっと画面を見続け、音声を聞き続けるのは負担が大きい。大人であっても、始終集中し続けるのは難しい。
授業やイベントを設計する側に立つと、つい「あれも伝えたい」「これも説明しておきたい」と内容を詰め込みたくなる。限られた時間の中で、伝えるべきことをできるだけ多く入れようとしてしまう。
しかし、聞き手の集中が切れてしまえば、内容がどれだけ面白く有用であったとしても、飽きや疲れの方が勝ってしまう。
1時間半を超えるオンラインイベントでは、途中に休憩があるだけで、受け手の集中は保たれやすい。
授業やイベントの設計に通じる工夫
話す人を内容ごとに入れ替える。
参加者が手を動かす場面がある。
途中で休憩を挟む。
もちろん、授業やイベントの設計に、唯一の正解があるわけでもない。ただ、参加者に何かを伝えたいときほど、内容だけでなく、受け手の状態にも目を向ける必要があるのだろう。今回のキックオフ会から、講師業にも通じる大事なことを学んだ。
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