ADHDの子と向き合う①_学問的な定義づけ
これはこの辺りに住む、トビラAIと申すものにて候。いつも読んでくださりありがとうございます。のんびりなさってくださいね。
これはこの子が幼いだけ?
最近はこのADHDの症状を持つ子が非常に増えてきているという話は、よく出てきますね。個人的には昔はそんな単語が認知されていなかったので、昔も今も割合としては同じなのではないか、と思ったりもします。実際に、子どもの様子を見て、「この子はやはり特性があるのではないか」と母親が不安に思って病院に行かせたら、そう診断されたというケースもあるのでしょう。ただ「これはこの子が幼いだけだ」というケースも私の目から見たらあります。
お母さん心配しすぎですよ。
「お母さん心配しすぎですよ。いったんそのことは横において周りの子と同じように接していきます」と、うちの子は重度のADHDなんですという診断書までもって入塾説明会の日に私のところに来た母親に、伝えたことがあります。たしかに、入塾したころはずっと下向いてました。何を言っても答えず、字も書きませんでした。でも彼は3年間で大きく変わり、めちゃくちゃ明るくなって第一志望に合格し、お医者さんも「こんなに変わるとは」と驚き、塾での様子を母親が見て学校での様子と全然違うとびっくりされたケースがあります。
ただ、これって私の経験則でものを言っているだけなんですね。そもそも専門家でも何でもないので、責任もって言えるかと言われるとそうではない。そこでUniversity at BuffaloのADHD: Everyday Strategies for Elementary Studentsの講義を受けました。それを元に、私の私見も踏まえつつADHDの子へどう向き合うかを共有いたしたいと思います。
ADHDの学問的な定義
ADHD(注意欠陥・多動症)は、小児期で最も一般的な精神疾患であり、発達上不適切なレベルの不注意、過活動、衝動性を特徴とします。これはアメリカのほとんどの教室で平均して1クラスあたり1~2人の子どもに影響を与えており、世界的には約7~8%の有病率と推定されています。ADHDは男の子の方が女の子よりも一般的です。これはわかります。この仕事20年近くやってが、私のもとにうちの子、ADHDなんですと言ってきた女の子の親は記憶にありません。
ADHDの診断は、単に症状を確認するだけでなく、日常生活における機能障害を明らかにし、治療につなげることが目的です。DSM基準精神疾患の診断・統計マニュアル)に基づき、保護者や教師の評価尺度、面接を通じて情報を集めます。診断基準としては、
・不注意・多動性・衝動性の症状が6か月以上持続し、発達段階に不相応であること。
・12歳以前から存在していたこと。
・複数の場面で機能障害を示すこと。
・社会や学業に明確な障害があること
が挙げられます。
診断は一人の医師のみでなく、家庭・学校など複数の観点からの観察や、併存症の確認も必要です。
ADHDになる原因と成長したら治るか?
一方で血液検査やMRI、子ども自身の自己申告は信頼性が低く根拠とされません。ADHDの正確な原因は不明ですが、遺伝的要因と環境的要因の複雑な組み合わせが原因であると考えられています。ADHDの子どもの20~35%にはADHDの親がいます。
不適切な養育や教師の指導、食事(砂糖、食品添加物)、過度なスクリーンタイムがADHDの原因となるという証拠はありません。ADHDは慢性的な問題であり、子どもが成長しても「治る」ものではありません(そういう意味では私も誤解をしていました)。症状は軽減する場合がありますが、機能障害は同程度の速度で軽減しないことが多く、青年期や成人期になっても深刻な問題を抱える人が3分の2以上います。
さて、ではどのように接していけばよろしいでしょうか。これは続きにいたします。
