『9割の人が知らない、ソウルメイトの秘密』 第11回:フォーリンラブは、愛ではない
多くの人たちが、「愛」とは、ロマンティックな恋愛のことだと考えています。
誰かと出会って恋に落ちると、私たちは、相手の良い面だけに目を向け、悪い面が見えなくなってしまいます。
例えば、俳優のディーン・フジオカみたいなすごいイケメンと出会ったら、彼の素敵な笑顔を見た瞬間に、あなたはたちまち恋に落ちてしまうでしょう。
すると、”おディーン様”の悪い面が一切、見えなくなって、彼には、良い面しかないように錯覚します。
好きな人の悪い面は、見えにくいのです。
つまり、認識(ものの見方・捉え方)に、バイアス(偏向)がかかってしまうんです。
「恋は盲目」とは、まさにこのことです。
すると、相手の”虜(とりこ)”のようになって、相手を強く求める渇望(クレイビング)が起こります。
相手を、自分のものにしたくて、したくて、仕方なくなるんです。
あなたも、そういう経験したことありませんか?
もちろん、私は、あります。
あるセミナーで出会った美しい女性に、一目惚れして、「彼女は、僕の運命の人だ」って、思いました。
そのとき、私の中の”バービー”が叫びました。
「イエス、フォーリンラブ!」(笑)
虜のようになった私は、彼女を、自分のものにしたくて、仕方ありませんでした。
だから、彼女に、豪華なディナーや、高価なプレゼントを貢ぎ、タダでディマティーニ・メソッドの個人セッションをやってあげたりしたんです(汗;
これって、多くの男性がやっていることですよね…。
きっと、ホストに貢いでいる、女性たちにも、同じことが起きているのでしょう。
そういうとき、私たちの脳内では、ドーパミン、オキシトシン(愛情ホルモン)、バソプレシン(下垂体ホルモン)、エンケファリン(内因性のアヘンに似た物質)といった「脳内麻薬」(快楽物質)がたくさん、分泌されています。
ディーン・フジオカのようなイケメンや、今田美桜のような美女に、夢中になって、胸がキュンとしたり、トキメキや、ドキドキを感じ、相手を自分のものにしたくなるのは、”脳汁”(脳内麻薬)がドバドバ出ているからに他なりません。
このとき多くの人が「自分は恋をしている」と感じることでしょう。
でも、これは、本当は、恋ではなく、相手に夢中になって”中毒”になっているのです。
ですから、「彼が欲しい、彼が欲しい」と、相手を強く求める渇望は「タバコが吸いたい、タバコが吸いたい」と、喫煙所を探し彷徨っている喫煙者のそれと(脳科学的には)ほとんど同じなんです。
これは、「愛」では、ありません。
脳の「扁桃体」の反応です。
「扁桃体」は、人間の進化の過程において、特に古い領域であり、「生命維持」(サバイバル)や「本能による行動」「情動」(恐怖、怒り、悲しみ、喜び)を、司っています。
つまり、この”古い脳”は、「動物的本能」と、直結しているということ。
だから、恋に落ちて、相手に夢中になるのは、「脳の報酬系」の働きであり”本能”なんです。
大切だからもう一度、言います。これは、「愛」ではありません。
また、それとは逆に、出会った相手に、嫌悪感を感じることがあります。
そのとき私たちは、相手の”悪い面だけ”を見て、良い面が見えなくなっています。
これも、認識にバイアスが、かかっているせいです。
夢中になっているときも、嫌悪しているときも私たちには、相手の全体(あるがまま)が見えていません。
つまり、偏った見方をしているということです。
また、誰かに夢中になって中毒になっているとき、私たちは相手に”自分の理想のパートナーのイメージ”を投影しています。
それは、多くの場合、良い面しかなく、悪い面が一切ない、片寄った男性(または女性)です。
でも、それは、現実には、存在しません。
ディーン・フジオカのようなイケメンも、今田美桜のような美女も、所詮は、私たちと、同じ、ただの人間です。
彼らも、良い面と、まったく同じだけの、悪い面を持っています。
だから、誰かと恋に落ちて夢中になっていると遅かれ早かれ、あなたは相手に失望し、嫌悪感を抱くようになるでしょう。
「こんなはずじゃなかった!」「こんな人だと、思わなかった!」と…。
世界中の誰も、あなたが期待する理想のイメージ(幻想、非現実的な期待)に勝つことなんて、できません。
だから、相手の両面を見ようとせずに、”恋に盲目”になっていると、やがて、”理想と現実のギャップ”によって、ハードブレイクしてしまうでしょう。
人間行動学の世界的権威の、Dr.ジョン・ディマティーニは、
「愛とは、相補関係にある正反対のものが同時に、統合された状態です。」
と、言っています。
「美しさと醜さ」「優しさと冷酷さ」「賞賛と批判」「受容と拒絶」というように、お互いを補う関係にある、正反対のものが、同時に、一緒になっている状態が「愛」であるということです。
もっと、シンプルに言えば、
愛とは、良い面と悪い面の、両方を、抱きしめること
です
もし、あなたが、誰かの良い面しか見ずに、相手に夢中になっているなら、それは愛ではありません。
その逆に、相手の悪い面だけしか見ずに、相手に嫌悪しているなら、それも愛ではありません。
それらは、ただの扁桃体の反応です。
相手の良い面と悪い面が、自分自身にどのように役立ち、メリットになっているかを理解し、ありのままの相手を、ハートの中に招き入れて感謝するとき、あなたは真にその人を愛しているのです。
