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蝉の音が変わるころ、私は札幌にいる

もう8月を師走と呼んでいい気がする。
そう思えるぐらい、足早に過ぎて行く毎日。

毎朝訪れる小さな森の蝉たちの声は、あまりにも大量なのだろう、まるで大勢の神主たちが神楽鈴でも鳴らしているかのような音に変化する。
もしくは巨大なひとつの生命体が、頭の中に直接音を流し込んでいるような、畏怖の念を抱く音。
シャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャン
木漏れ日が強く煌めき、音が反響しているからスノードームにでもとじ込められた気になる。
そよ風程度も吹かない早朝の暑さの中で、緩やかに溶けて行く身体。光の底に沈んでいく蝉の亡骸。夏の真ん中に閉じ込められている世界でたったひとりの私。規則正しい呼吸音だけが唯一の安堵。

それが、最近になって、蝉の個体が認識できる音に変わってきた。
ミーンミンミン、とか、シャーシャーシャー。
そうなってくると、どんなに暑くても夏が終わりに向かっているのだと知る。
世界の割れ目を見つけて、そこに指を入れてこじ開けると、ようやく時間の流れを掴める。
溶け始めていた身体の輪郭をなぞるように、少しだけ涼しくなった風が私の腕を取って言った。

『文フリ札幌、来週だよ』

……えええええ!?
夏休みに実家に戻ったのはたったの3泊。
なのに、なぜにこんなにも時間が過ぎるのが早いのか。真夏はスノードームじゃなく、玉手箱の中にあるのかもしれない。

8月24日 11時〜16時 
札幌コンベンションセンター大ホール 入場無料
Eー36     (覚え方は『笑ロック』!工作員さんより語呂合わせいただきました!)
にて出店します。
そして、お隣Eー37はいぬいゆうたさんの『あめつちコノトハ堂』です。
新刊『カラビ・ヤウゲート』が販売されるそうです!


私たちつるるとき子書店のラインナップはこちら。

https://c.bunfree.net/c/sapporo10/46605


そして、玉ちゃんがXにてカウントダウンをしてくれております!!!


札幌!
12年ほど前、6年間住んでおりました。
懐かしい思い出がたくさん詰まった地に、まさか家族旅行ではなく、自分の本を作って持っていく未来が待っているとは、人生、本当にわからないものです。

札幌にいらっしゃる皆様にお会いできることを楽しみにしております!
どうぞよろしくお願いします!

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