#009|石出堰親水公園・幻想的な空間とホタル観測
東庄町にある名所で、私が一番好きな場所をご紹介する時が来ました。JR成田線の上総橘駅から徒歩約15分で辿り着ける秘境「石出堰親水公園」です。ホタルの鑑賞会も行われる場所です。
「必ず手に入れたいものは 誰にも知られたくない」と唄われていた時代がありましたが、ここは千葉県を代表するファンタジースポットとしてぜひ多くの方にお知らせしたい。

それは2023年の春、良く晴れた日のことでした。東庄町学校運営協議会の設置に向けた打ち合わせで、初めて町役場を訪問しました。町内の様々な場所を車で案内いただきましたが、三方を高台に囲まれた親水公園に踏み入った私は、谷間に陽の光が差し込む光景に心酔してしまったのです。

木々に囲まれた湿地の草むらに、小さな東屋が一つ。写真でも映像でも伝わりきらないかもしれませんが言わせてください。ここに立った私は、何らかのRPGのスタート地点に放り込まれた感覚になったのです。

石出堰親水公園の三方を囲む高台はおよそ15mぐらいでしょうか。幅は20m、奥行きは150mほどの湿地帯。千葉県に数多く見られる「谷津」という地形をそのまま活かした環境に親しむ公園です。

グルっと一周しても、およそ10分ほどの公園ではありますが、様々な植物や虫などが棲息しています。かつてはここで稲作が行われていたようで、いわゆる「谷津田」という場所ですね。

6月頃からはアジサイの花がきれいに咲く場所となります。近年は、東庄町の中学生議会による質問をきっかけに、ゲンジボタルが生息していることもわかりました。昨年は、ホタルの観測会に私も参加させていただきました。

よく晴れた昼は神秘的な光景に包まれ、夏の夜には蛍が飛び交います。心が洗われ、日頃の「怨みを忘れて 燃えて行け」る、東庄町の「石出堰親水公園」が、私の冒険の始まりの場所であり、リセットポイントです。

いつか良く晴れた夜に、どんな星空が見えるか訪れてみたい。駐車場や水道、トイレもあり、車中泊スポットにしてもよさそうですが、ここに棲む生き物たちの生命の営みを乱すことだけは避けたい。そんな静謐な聖域が、東庄町の谷津にあります。
【石出堰親水公園】
2026年5月22日(金)の夕方から夜にかけて自然観察教室「ホタルの観測会」が行われます。5月20日(水)まで参加申込を受け付けているようなので、詳しいことは、東庄町公民館にお問い合わせください。
谷津間の草むらを歩きますので、訪れる際には長袖・長ズボン、雨天や雨上がり日ならば長靴だと無難に歩けます。夜間は懐中電灯もしくはスマートフォンのライトなどで足元を照らして歩かないと、湿地に落ちる可能性がありますのでご注意を。
