見出し画像

決意 ❦Part1-4❦

日本の学校は
元気に登校している子供には
地域の保護者に見守られて
毎日送迎の必要もなく
とても有難い習慣が根付いている

だが
不登校になりだした家庭からすると
これもまたストレスの要因になる

よりにもよって
地域の団体登校の集合場所が家の前

当分休ませるので行っててもらえますか?
とママ友さんにラインで伝えた

だが、近所の子供達はインターフォンを鳴らし
カメラには、元気に満面の笑顔で

紗奈ちゃん
一緒に学校行こう

て声をかけてくれる

母親は 涙が止まらなくなる

涙を拭い 鼻声で答えた

ごめんね 体調が悪いから当分お休みするの
元気になったらまた声を掛けてあげてくれる?

カメラの向こうの子供達は

顔を見合わせ

そっか⋯  わかったー

と 少し悲しげだった。


母親は
当番制の旗持ちの日がやってきた

到底 紗奈を一人で留守番させる訳にもいかず
体調悪い間は
お休みさせて欲しい事を伝えたら
集団登校全員の保護者前で
体調不良の内容を皆が納得する様に
説明して下さいと言われた

皆仕事がある中でも我が子の為に
地域で見守りしているんだからと⋯

紗奈が可愛がっていた下級生の保護者だった

母親の精神も崩壊寸前だった

翌日 たまたま 
別の下級生のママさんとバッタリ外で会った

体調どう?と声をかけてくれて
何か手伝える事があれば言ってねと
声をかけてくれた

社交辞令か⋯
いやいや
元気だった時 
子供同士とても仲良かったし
言うか迷ったが

旗持ちの一連の話をしてみた

流されるだろうな⋯と
半ば諦めていたが

それはおかしい!
そんな説明する必要ない!
後は任せて

走って行ってしまった⋯。

翌日、チャイムが鳴った
先日皆の前で説明をしろと言ってきた
保護者の顔が 画面に映っている

殆ど寝ていない母親

居留守は使えないから仕方なしに対応した⋯

はい⋯

また何を言われるのか身構えた⋯

その保護者は

謝罪してきた

長々と謝られたが
もう疲れ切っているから頭にも入ってこない

任せてと言ってくれた
ママさんが力を貸してくれたんだとだけ
理解した⋯

本当に有難かった。

+     +     +     +
   +     +     +     +

昨夜は 幻想が見えてしまい

怖い怖いと
ベッドの隅で 
枕と羽毛布団をキツく抱きしめて怯え泣く

母親は、一瞬⋯

紗奈に
霊能力があるのか⋯? 

そこに居るのか⋯?!

こちらまで、怖くなり悪寒が走る

大きく深呼吸をして

大丈夫 大丈夫 怖くないよ
ストレスで夢見てるだけだからね

平然を装い笑顔で
落ち着かせようと⋯

必死だった

これ以上 壊れて欲しくない

勉強が大好きで
お友達が大好きだった
紗奈に戻って欲しい

無宗教なのに
心の中で必死に祈った

お祓いYouTubeを
無音でかけて
家中歩き回ったりもした

1年間もの間
取り憑かれたかのような形相で
頭が痛いとのた打ち回り

慌てて病院へ駆け込んだが
問題なしでそのまま帰宅


ご飯を届けに子供部屋へ入ると

紗奈は睨みをきかせて
ママ嫌い!!あっち行ってーーー!!!
泣き叫び暴れ物が飛んでくる

近所にもきっと聞こえてるであろう
いつか通報されないかと心配になった

紗奈が ベッドで壁を叩き
手足をバタつかせ暴れまわり
あちこちと痣ができるから
誤解を生みそうで少し怖かった⋯

母親も心配で一睡もできないので

本やYouTubeやネットを読み漁った
ストレスから自律神経が
狂うとみられる症状というものと近かった

自律神経 改善で方法を調べると
整体カイロプラクティックに出会った

保険適応外ということで
1回4500円で受けてみた

施術で触ると一次的に酷くなることもあると
説明を受けての施術となった

施術中

すー  すー  

と聞こえてきた⋯

殆ど寝ていなかった紗奈が
施術をされながら寝ていた

これは、効果があるかもしれない

母親は
涙が溢れてきた⋯
かすれた声で 
有り難うございました

深々と頭を下げた

藁にもすがる想いで
週1回で継続をお願いした

1ヶ月が過ぎた頃

少しだけ明るい
顔つきの時間がでてきた
座れるようにもなってきた

紗奈は、ポツリポツリと
学校での出来事を話しだした

将来の夢
教室後ろに張り出している展示物を
破き捨てられ床に落ちていた事

先生は、見てたのに知らんぷりしたこと

聞いているだけで

気づいてあげられなくてゴメンね⋯
胸が痛い⋯
悔しい⋯

やっと母親も決意した
そんな学校には行かなくていい!!



いいなと思ったら応援しよう!

なのあ(その無視⋯廃人になる⋯イジメ/小説) 最後まで読んでくださり 有り難うございます! 世の中からイジメを無くしたい イジメの残酷さを子供達に知ってもらいたい⋯ 親御さん先生方に知っていただきたい 伝えて欲しい 綺麗事ではなくこの過酷さを いつか⋯全てが優しい世界になりますように