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関係代名詞「後ろから訳す」が英語を壊した

🗣結論から言います

whichやthatが出た瞬間に視線が戻ってしまうのは、英語力の問題ではありません。学校で「関係代名詞は後ろから訳す」と教わった、その指導そのものが原因です。返り読みは癖ではなく、制度として刷り込まれたものです。

👀whichが出た瞬間、目が戻る理由

英文を読んでいて、whoやwhichやthatに差しかかった瞬間、視線が後ろに戻る。そのあと戻った先から改めて訳し始めて、また前に進む。この動きに心当たりがある人は多いはずです。

これは注意力の問題でも、単語力の問題でもありません。むしろ真面目に文法を学んだ人ほど、この動きが染みついています。「関係代名詞が出てきたら、後ろのかたまりを先に訳して、それから前の名詞に戻ってつなげる」という手順を、何度も練習させられてきたからです。

練習すればするほど上達してしまう、という厄介な構造がここにあります。後ろから訳す技術を磨けば磨くほど、目は戻る訓練を受けます。読解の精度は上がっても、読むスピードと、英語を英語の順番で処理する感覚は失われていきます。

🙅‍♂️後ろから訳すことは、返り読みを教えることと同じ

英語という言語は、基本的に前から情報が追加されていく構造をしています。主語が来て、動詞が来て、目的語が来て、その目的語について説明が必要なら、そのまま後ろに情報が継ぎ足される。これが英語話者の頭の中で起きている処理です。戻る動作は、彼らの中にはありません。

ところが日本語は逆から情報を組み立てても意味が通る言語です。「隣に住んでいる男性」という語順は、後ろの説明を先に持ってきて、それから名詞を置く形になっています。だから関係代名詞を教えるとき、多くの教材は「後ろのかたまりを先に訳して、名詞にかぶせる」という手順を採用します。日本語として自然な訳文を作るには、それが一番手っ取り早いからです。

ですがこれは、あくまで訳文を作るための技術です。英文を読む技術ではありません。読むという行為と、訳すという行為は、本来別のものです。この二つを同じものとして教えてしまったところに、返り読みが定着した原因があります。訳すために戻る動きを、読むときにも毎回やらされている。これが正体です。

✍実際の英文で確認する

the man who lives next door という表現で考えてみます。日本語に訳すなら「隣に住んでいる男性」です。訳すためには、who lives next doorを先に処理して、それをthe manにかぶせる必要があります。ここまでは間違っていません。

問題は、これを読むときの手順としてもそのまま使ってしまうことです。英語話者の頭の中を、この文で追ってみます。

The man / who lives next door / works / at a hospital.

The manと読んだ時点で、頭の中には「男性がいる」という情報だけがあります。次にwhoが来た瞬間、「この男性について、何か説明が追加されるらしい」という予告が立ちます。まだ内容は分かりません。分からないまま、lives next doorまで読み進めます。ここでようやく「隣に住んでいる人らしい」と情報が埋まります。ですが、まだこの男性がどうしたのかは分かりません。そのまま保留にして、worksまで進みます。ここで初めて「働いている」と分かる。続くat a hospitalで、どこで働いているかが分かります。

この間、視線は一度も後ろに戻っていません。分からない部分を分からないまま抱えて、次の情報が来るのを待つ。これが英語話者の処理です。戻って確認する動作は、彼らの読み方には存在しません。

一方、学校で教わった手順でこの文を読むとどうなるか。whoが出た時点で、後ろのlives next doorまで一気に読みに行き、そこからthe manに戻ってつなげ、それから改めてworksに進む。同じ文なのに、視線の動きはまったく別物になっています。これが返り読みです。訳文を作る手順を、読む手順として使い続けた結果です。

🫵🏻戻っていたのは、あなたではなく指導だった

ここまで読んで、自分の読み方に心当たりがあった人は、まず一つはっきりさせておきたいことがあります。今まで英文を読むたびに視線が戻っていたのは、集中力が足りなかったからでも、単語を覚えていなかったからでもありません。後ろから訳すという手順を、読む手順として練習させられ、それを忠実にこなしてきた結果です。むしろ真面目に練習した人ほど、その手順が体に染みついています。

これは責められるべき癖ではなく、教わった通りに実行してきた成果です。ただし、その成果は「読む」という作業には向いていなかった。それだけのことです。

次回は、この「戻らずに前から進む」読み方を、whichやthatだけでなく、there isや受動態など、他の構文にも同じ仕組みで広げられるかを見ていきます。




本記事はAIを活用して構成し、筆者が加筆・確認しています。


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