長期金利が29年ぶりの高値|7/3
7月3日は、株が反発する一方で長期金利が29年ぶりの水準まで上昇し、年金の運用益は歴代2位に。
📉 長期金利、一時2.81%まで上昇。約29年ぶりの高水準
7月3日の債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが一時2.81%まで上昇しました。1996年後半以来、およそ29年ぶりの高水準です。日銀の利上げペースがなかなか読めないなかで、原油高によるインフレ加速観測が国債売り(=金利上昇)を後押しした形。そこに政府の追加財政出動への警戒感も重なりました。金利が上がると、住宅ローンや企業の借入コストに効いてきます。
💰 GPIFの2025年度運用益は41兆円、歴代2位
公的年金を運用しているGPIFは7月3日、2025年度の運用収益がプラス41兆3995億円だったと発表しました。年度の収益率はプラス16.47%で、単年度としては23年度に次ぐ歴代2位の水準です。国内外の株価上昇と円安が寄与した形で、市場運用を始めた01年度以降で初めて6年連続プラスにもなりました。年金の原資が増えるのはうれしいニュースですが、運用が市場の動きにここまで左右されるという事実も、あらためて浮き彫りになった印象です。
🇮🇳 高市首相、インド訪問から帰国。2兆円規模の民間投資で合意
高市首相は7月3日夜、7月1日からのインド訪問を終えて帰国しました。訪問中の2日にはニューデリーでモディ首相と首脳会談を行い、経済安全保障や重要鉱物のサプライチェーン強じん化で連携を確認。あわせて日本の民間企業によるバイオガスやアンモニアなど、2兆円規模の対印投資も発表されました。半導体やレアアースなど、中国依存が大きい重要物資の供給網を組み替える動きが加速している形です。150社を超える経済界関係者が同行した点も、今回の力の入れ具合を感じさせました。読み手としては「どこと組むか」が、これからのビジネスの分かれ目になりそうな気配です。
🧠 キオクシア、次世代NAND「第10世代」のサンプル出荷スタート
半導体メモリー大手のキオクシアは7月3日、次世代フラッシュメモリー「第10世代BiCS FLASH」のサンプル出荷を始めたと発表しました。狙いはずばりAIデータセンター向けの需要。生産は稼働から日が浅い岩手・北上工場の第2製造棟で行い、量産は2027年を予定しています。前世代品と比べて記憶密度は6割、電力効率は3割の改善とのこと。時価総額でトヨタと首位を争うキオクシアが、韓国・中国勢に対する「技術的優位はおよそ1年」と語ったのがなんとも印象的でした。
⚖️ グーグル、EUから7600億円の制裁金が確定
EUの最高裁にあたる欧州司法裁判所が7月2日、グーグルに約41億3000万ユーロ(約7600億円)の支払いを命じた欧州委員会の判断を支持する判決を下し、7月3日にかけて日本でも各紙が大きく報じました。争点は、スマホOS「アンドロイド」で自社アプリを有利に扱ってきた仕組み。制裁金の額はEU競争法違反への処分では過去最高です。判決を受けてグーグルは、スマホ利用者にサービスを自由に選べる設計へと変えていく必要が出てきます。テック巨大企業に対する規制の流れは、これからも続きそうな気配です。
7月3日は、株の反発の陰で長期金利が29年ぶりの水準に届いたり、年金の運用益が過去2番目になったり。週明けの7月6日以降、長期金利と円の動きが引き続き注視ポイントになりそうです。
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