見出し画像

【発売日当日レビュー】『スタジオカバナ』8巻を読んだ。胸がぎゅっと締め付けられて、でも前を向きたくなる一冊だった。

ネタバレ少々含みます!未読の方はご注意を願います⚠️

発売日“本日”——。
待ちに待った『スタジオカバナ』8巻を、呼吸すら忘れそうな勢いで読みました。

7巻のあの、胸が痛むようなすれ違い。
ゆかりと優助がお互いを思っているのに、言葉も距離も噛み合わなくて、どこにもぶつけられない苦しさだけが残っていく感覚。
その「続き」に触れるのが怖いようで、それでもページをめくる手が止まらない——そんな気持ちで読み始めました。

そして8巻。

結論から言うと、
「この巻は、優助の人生のターニングポイントだ」
そう感じずにはいられませんでした。

■ “なんとなく”続けてきた音楽が、初めて「自分の道」に変わる瞬間

これまで優助は、音楽に対してどこか本気になりきれず、
「やれてしまうからやる」
「求められるから歌う」
そんな“受け身”の姿勢がずっと付きまとっていました。

でも8巻では、
初めて彼が「主体的に音楽と向き合う姿」が描かれます。

マーケティング、ファン層、戦略、数字——
高校生にとっては現実的すぎる“大人の世界”。
そこに踏み込んだ優助は、ガチで大人から意見をぶつけられて、案の定ボコボコに凹む(笑)。

でもね、このシーン、
言ってくれてありがとう…!
心からそう思った。

優助の表情に刺さる言葉をあえてぶつけた大人の責任感。
それを正面から受け止めて、落ち込んでも逃げなかった優助の姿勢。

ページをめくりながら、胸の奥が熱くなりました。


■ ゆかりとの関係は“完全回復”じゃない。でも…確実に“緩んだ”

7巻までのギクシャクは、本当に心がえぐられるほど痛くて。
「もう無理なの?」と不安で仕方なかった。

でも、8巻では、
完全に元通りになったわけじゃない。
まだ距離はあるし、まだ誤解もある。

それでも——
「あ、いま、少しだけ、心の距離が近づいた」
そう感じる瞬間があるんです。

思い合っているのに、お互いがブレーキを踏んでしまう。
好きだからこそ慎重になる。
傷つけたくないから踏み込めない。

この“歯痒さ”…たまらない!
まさに等身大の高校生そのもの。

大人の恋愛じゃ描けない、ぎこちなさと初々しさが本当にリアルで、胸がキュッとなりました。


■ 後半:みつる編。…泣いた。(本当に泣いた)

8巻の後半は「みつる」の物語。
これがもう、想像以上に胸をえぐる。

シングルマザーの母との関係。
彼の不器用な優しさ。
誰よりも真っ直ぐなのに、自分だけが報われないような気がしてしまう苦しさ。

そしてあのシーン。

母の言葉。
みつるの返事。

「母さん、俺の心の芯は6本でもいいでしょうか」

この一言で涙腺が決壊しました。

“なぜ6本なのか”は本編で確認して欲しいけれど、
彼の人生全部を象徴するような短い台詞で、胸が一瞬で熱くなります。

不器用な男の子が、自分の弱さも強さも全部抱えて、それでも前に進もうとする姿——
スタジオカバナ」がただの音楽漫画じゃない理由を再確認しました。


■ 8巻の総評:

「日下優助が、ちゃんと主人公になる巻。」

音楽と向き合う。
恋と向き合う。
自分の人生と向き合う。

苦しくて、情けなくて、でも逃げなくて。
そんな優助の“等身大の成長”が詰まった大切な巻でした。

ゆかりとの関係、バンドの行方、そして春雪の残した傷跡。
全てが少しずつ動き出して、
「ここからが本当のスタジオカバナ
と言いたくなるほどの熱い展開。

読み終えて、胸がぎゅっと掴まれたまま離れません。


■ 最後に

もしまだ読んでいない人がいたら、ぜひ今日読んでほしい。
推し漫画の“発売日当日に読む幸せ”って、こんなに心を震わせてくれるんだ…と改めて感じました。

この作品の魅力は、
「報われなさ」や「すれ違い」を描きながら、
人が自分の人生を選び取る瞬間を
ちゃんと見せてくれるところだと思っています!

ゆかりと優助の距離はどうなるのか?
バンドの未来は?
みつるの選ぶ道は?

9巻が楽しみで仕方ありません。
また続きを読んだら、全力で感想を書きます。


▶︎ 1〜8巻のネタバレレビュー・人物関係・今後の注目ポイントは、こちらの記事にすべてまとめています。

【スタジオカバナ|1〜8巻レビュー総まとめ(ネタバレあり)】


いいなと思ったら応援しよう!