『ピンクとハバネロ』4巻を読んだら、友情の痛みと、黒瀬の本音に心が揺れっぱなしだった。【ネタバレあり】
4巻を読み終えた瞬間、
胸のあたりがズキッ……と痛むのに、
どうしようもなく「最高の巻だった」と言いたくなる。
恋って甘いだけじゃないし、
友情って優しいだけじゃない。
4巻はまさに、
“人と人がぶつかる痛み”と“誰かを想う苦しさ”
その両方が一気に押し寄せてくる巻でした。
麦の優しさが試され、
黒瀬の本音が漏れ、
読者の心は忙しく揺すられっぱなし……。
では、私の心を強く揺らした4巻の尊さ、書かせてください。
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■ 4巻を読んでまず思ったこと
友情って、ときに恋より胸を締めつける。
黒瀬にフラれても笑顔で
「好きと言ってもらえるまで頑張る」
と前を向けた麦ですら──
“女子の輪の中で起きる、あの微妙な空気” の前では、
思わず立ち止まってしまう。
キャンプの班決めのとき。
真麻は、グループの人数が多いことに気づいて
「私、他に行くよ」と静かに身を引こうとする。
その背中を見て、麦は迷わず声をかけた。
「よかったら、一緒のグループに来ない?」
この瞬間の麦の優しさが、まず尊い。
“浮いてしまった子に手を伸ばす”って、簡単なことじゃない。
でも、蓋を開けてみれば──
真麻のいつもの友達が、麦の目の前で真麻の悪口を言いだす。
その言葉の棘の鋭さに、私まで息が止まりそうになる。
そして麦は、その空気に流されない。
「それは違うよ」
優しさで濁すこともできたのに、
麦は“正す”ことを選んだ。
この巻で一番刺さったのは、
麦が 恋より前に“人としての正しさ”を選んだ こと。
どれだけ周りが面倒くさくても、
誰かを傷つける言葉に対しては、曖昧に笑ってごまかしたりしない。
その強さを、黒瀬は確かに見ている。
■ 心が揺れた場面(ネタバレあり)
● 「昼間はかっこよかったよ」
麦が真麻を守る場面を見て、
黒瀬がそっとかけたこの一言。
照れも、誤魔化しもなくて、
ただ事実を伝えるだけ。
麦の勇気を否定せず、
その選択を“正しい”と言ってくれた人がいた。
読者である私まで救われた気がした。
● 「どうでもいいやつにどう思われたって別にいいじゃん。俺らがいんだし」
4巻でいちばん胸を掴まれたセリフ。
“俺ら” と言った瞬間、
黒瀬が麦を “自分の側の人間” として扱っているのが分かる。
励ましというより、
味方宣言。
不器用な黒瀬が、言葉でここまで言うなんて……
麦じゃなくても泣く。
● そして、あの本音漏れ。
「だから好きだっつってんだろ」
この瞬間、
読者全員の心臓が跳ねたはず。
本人は自覚してない。
むしろ「言ってしまった」ことに誰より驚いているのは黒瀬本人。
でも本音って、
こうやって無意識に漏れてしまうものなんだよね。
黒瀬の心が、
もう“麦に向いてる未来”から逃げられないのが分かる。
4巻最大の胸キュン。
そして最大の事件。
■ 4巻が胸に残る理由
友情の痛みと、恋の予感。
その両方が一気に押し寄せるから。
麦のまっすぐさが傷つき、
黒瀬の無自覚な優しさが刺さり、
読者の心も揺れる。
4巻は、
「麦が誰かを守り、黒瀬が麦を守る」
その構図がはじめて明確になる巻。
恋はまだ始まっていないようで、
もう始まってしまっている。
その“狭間の温度”が、たまらなく良い。
■ この巻の私的・名シーン
◆ 麦の勇気に黒瀬が寄り添う
「俺らがいんだし」
この一言だけでご飯3杯はいける。
◆ 黒瀬の本音が漏れた瞬間
「だから好きだっつってんだろ」
4巻はこれを読むために存在するのかと思うほどの名シーン。
■ 最後に──
4巻は、
友情・恋心・黒瀬の無自覚本音が交差する、エモの塊の巻。
麦の優しさが痛くて、
黒瀬の本音が刺さって、
読む手が止まらない。
ラストの一言で、
もう2人は“元には戻れない”。
ここから恋がどんな形で動き出すのか──
5巻からの展開が待ちきれません。
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