【エッセイ】いつの日にか モーニングを
僕は喫茶店モーニング発症の地、愛知県民だ。
モーニングはコーヒー代だけでトーストなどがついてくる嬉しいサービスだ。コーヒーは好きだが、モーニングの時間の喫茶店はどこも盛況で混雑が苦手な僕はこの時間を避けて喫茶店に行くことがほとんどだ。モーニングにありついたのは20年弱で片手で数えるほどだろうか。
※トップ絵はいつぞやの病院内喫茶店でのお昼ごはん
そんな僕がそのままのモーニングの話をしてもつまらないだろう。そこで、別のモーニングの話をすることにする。
『燕尾服』のことだ。
先日、時の大臣御一行が伊勢神宮を参拝した。そこで話題になったのは小野田経済安保相のモーニング姿だ。何の違和感もないすらっとした出で立ちは素敵だった。(性自認)男性のスカートはスコットランド民族衣装くらいにしてほしいが、女性は何を着ても似合う好例だろう。
ドレスコードの最上位とされるモーニング。和装なら七五三だけど裃姿にはなったし、いつの日か袖を通す日が来るのだろうか?と考えていたら、かなりの条件つきだが将来的にチャンスがあるかもしれない、ということがわかった。
我が家にはひとり娘がいる。
いつかその娘が伴侶を見つけ、結婚式を洋装で挙げることにし、その頃も元気に生きている父親(僕)がモーニングでバージンロードを歩く……。

いやいやいやいや、全く想像できん。
お調子者のお嬢様を受け入れてくれる包容力のある御仁なんてなかなかいないいない。
しかもあれか?「娘さんを僕に下さい」的なイベントがある?
それともこっちから「何か信仰されている宗教はありますか?」って聞かないといけないかなぁ?
(聞かれた)
それを経て、式場で1回だけ確認されていきなり本番っていうけっこうハードな結婚式。それでもモーニング姿のお義父さんは手はず通りしっかりこなしていたなぁと11年前の記憶を思い出す。あの透き通るような白いチャペルとともにいい思い出だ。
そういえば、僕はばあちゃんに式に出席してもらうというわがままを聞いてもらい札幌で親族だけの式だったからリーズナブルだったけど、この地方ではそうはいかないんだっけ?近年は新郎は家を、新婦は家財をなんて話までにはならないみたいだけど、結局目が飛び出る費用を結婚にかけるのが礼儀っぽいけど……。
ああ、娘よ。
結婚に当たってパパはモーニングを着なくていいから、質素に簡素にお願いします。何卒なにとぞ。
(996字)
