言葉の種から生まれた場所│「畑は小さな大自然」そーやんさんに学ぶ
農作業中、よく聴いているYouTubeチャンネルがあります。
「畑は小さな大自然」
農tuberの橋口創也さん(そーやん)が運営するチャンネルで、自然農や土作り、自然と調和した農のあり方、そして何より「農を通じた場づくり」について語られている動画が、私の耳活のお供でした。
畑仕事をしながら、イヤホン越しに聞こえてくるそーやんさんの言葉。
自然観、農業に対する考え方。
それに惹かれて、次第にオンライン講座なんかも受講するようになりました。
「場を育む人」そーやんさん
そーやんさんは、鹿児島で「note farm」を営む農家です。
農家なんですが、ただの農家ではないというか。
なんと「野菜を売らない農家」です。
農を通じた場づくりに力を入れておられて、
ご自身の畑で営まれる農業体験農園や、
動画配信を通じた収益、オンライン講座やあるいは現地への出張講座などを、言うなれば"生業"とされています。面白い。
畑を単に「作物を育てる場所」というだけでなく、「人が集い、学び合う場所」として開かれたものにしてこられました。
家庭菜園を通じたコミュニティづくりを10年以上続けてこられた経験から、YouTubeやオンライン講座を通じて、その知恵を惜しみなくシェアしてくれています。
「野菜を売らない農家」という生き方。
それが、私にはとても新鮮で、同時に「ああ、こういう農業との関わり方もあるんだ」と、オルタナティブな可能性を感じさせてくれるものでした。
いや、「こんな農業こそ、私もやってみたい…!」
そんなことを強く思いました。
個人面談での対話
とある講座の中で、オンラインで一対一でそーやんさんとお話する機会がありました。
個人面談のようなものです。
色々なことを話しました。
私がこれから始める平飼い養鶏のこと。
2026年春の新規就農に向けた準備のこと。
そして、体験農園的な「場づくり」への憧れ。
ただ野菜を作って売るだけじゃなく、人が集まる場所を作りたい。
そんな思いを、少しずつ言葉にしていきました。
ひとつの問い
面談の終盤、少し迷いながらも聞いてみたことがあります。
「そーやんさんは、ご自身のような"場づくりをする人"がもっと増えたらいいと思ってますか?それとも、競合が増えるのはちょっと…と感じることもありますか?」
すると、笑いながら、すぐに返ってきた言葉。
「いや、全然。足りないくらいです。
自分で全部やりたいとは思わないし、もっと日本中にそういう場所が増えたらいいと思ってます。
自分だけではできないし、本当に助け合えるのは身近な人たち。
だからこそ、そういう関係を築ける"場"が、もっと増えてほしいんです。」
この言葉に、グッときました。
"自分だけの農"ではなく、"みんなの農"。
その思想と哲学が、この人の中には確かに根付いているんだなと感じました。
形になった瞬間
そして、数ヶ月後。
オンライン講座OBのグループLINEに流れてきた一通の告知。
「コミュニティファーマーズラボ はじめます。」
画面を見た瞬間、思わず声が出ました。
「うわ、やば!」
あの時、そーやんさんが話してくれたこと。
「もっと日本中にそういう場所が増えたらいい」
それが、こういう形に繋がったのか。
本当に、本気で日本中にそういう場所を作ろうとしているんだな。
…自分も、その輪の中に加わりたい。
そう思って、すぐに参加を決めました。
コミュニティファーマーズラボとは
コミュニティファーマーズラボは、「農の場づくり」を通して、人と人、人と自然をつなぐお手伝いをする——そんな「コミュニティーファーマー」という在り方を探究する場所です。
10年間この道を模索してきたそーやんさんのノウハウと失敗談をシェアしながら、参加者みんなでコミュニティーファーマーの今後の可能性を探っていく。
講座はZoomを使ってライブ形式。
わからないことがあれば、質疑応答の時間でそーやんさんに直接尋ねることができます。
LINEのオープンチャット機能を使って、メンバー同士での交流や情報交換もできる仕組みになっています。
第一回のラボで
つい先日、一番最初のオリエンテーションと、参加者それぞれの自己紹介がありました。
新規就農を目指す人、すでに農業を営んでいる人、家庭菜園を通じたコミュニティづくりに興味がある人。
本当に色々な背景を持った人たちが集まっていました。
私も簡単に自分のことをお伝えさせていただきました。
今現在は新規就農に向けた準備でなかなか忙しくさせてもらっていること。
それでも、この度のラボ発足の一報をそーやんさんから頂いて、「睡眠時間を削ってでも、全力で参加させていただきます」と。
そしたら、それを聞いていたそーやんさんが。
「いや、
とくさんが言うから作ったようなもんですよ」
そう、笑いながら言ってくれました。
嬉しかったですね。
もちろん一つのジョークではあるのでしょうが、
「あなたが参加しないでどうすんの?」って言ってもらえたみたいで。
俄然気合が入りました。
このnoteを書いた理由
今回この記事を書いたのは、実はラボの皆さんとこのエピソードを共有したかったからです。
そーやんさんとの面談。
あの時の対話。
それが、このコミュニティファーマーズラボという場につながっているような気がして。
言葉が種になって、場が生まれる。
そんな瞬間に、立ち会えた気がしています。
農業を「生産」だけでなく「関係づくり」として見つめ直す。
その第一歩に、自分も少しだけ関われるかもしれない。
そんなワクワクがあります。
参加者からのフィードバックを活かして、自然発生的にコミュニティが成長していく。
コミュニティファーマーとしての一つの核心を直に体験できました。
この場で学んだことがまた新しい種になって、それぞれの畑、それぞれの場で芽吹いていく。
きっとまた、畑仕事をしながら、このラボでの学びを反芻することになるんでしょう。
耳活から始まった出会いが、今度はリアルな学びになって、それがまた畑での日々に戻っていく。
そんな循環が、生まれる予感がします。
これから半年間、月に一度ほどの頻度でラボは続いていきます。
ラボの皆さんと、これから一緒に学んでいく時間が楽しみです。
そーやんさん、ラボの皆さん、
どうぞよろしくお願いいたします🌱
