映画感想 『恋人たち』 (★★★)
公開10周年記念のリバイバル上映を、当時の封切館、テアトル新宿で観賞 (一度配信で観賞済み)。
改めて、実に不思議な魅力をもった映画だと思う。
一言で言えば、損なわれた男の人生の回復の物語。その、当時無名だった 篠原篤 の演技は素晴らしい。
でも、それだけではない。人生の悲しさと可笑しさを綴った人生賛歌群像劇でもある。主に、悲しさのパートを 篠原篤 と 池田良 が、可笑しさのパートを 成嶋瞳子 が担う。この三つのパートのアンサンブルが、えも言われぬ味わいを生み出す。
終映後のトークセッションに、橋口亮輔 監督と3人のメイン・キャストが登壇。
ワークショップ形式で製作したパイロット版の出来が今ひとつで、急遽方針を転換。ワークショップ参加者だったこの3人を核に据えて、当て書きの脚本を8ヶ月で書き上げたと語る監督。
そんな経緯が妙に納得の、キセキ的な傑作。

(評価は、無星 / ★ / ★★ / ★★★)
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