[仕事術14] 弁護士の訴訟業務に生成AIの活用はどういった場面が最適か
先輩弁護士:士業の業界においても生成AIの利用が進んでいるという話はよく聞くわ。みんな、どんな分野につかっているのかな。私は大きな軸が3つあるわ。1つは法律的なリサーチは自分が文献(ただし電子上のライブラリーも含む)にあたるべきで、ここでAIは使わない。2つはそれほど厳密さが必要とされない法律以外の知識はAIを使って入門的知識を使うこともありうる。3つめは多角的な論点の把握にAIを使う、という点ね。
後輩弁護士:なるほど、調べ物というより、論点の把握ですか。
先輩弁護士:たとえば、事件に関する全ての情報を打ち込まなくても、ある程度は抽象化した形の情報を入れて、この点について「3名の弁護士が、Xに有利な観点、Yに有利な観点を議論するディスカッションをして」(本当はもう少し丁寧なプロンプトがある)というように入れると、議論している場面を出力してくれるわ。それがアイディアのたたき台になるわ。その上でもちろん自分の考えを構築していくのよ。
後輩弁護士:なるほど、議論している場面を出力させるのですね。
先輩弁護士:特に町弁が手掛けるような民事・家事の紛争では、企業法務系ほど法律論はこみいっていないように見えるものの、事案の着目点や、強調するポイントで勝敗が決まることもよくあるよね。そういった意味で、自分に抜けている観点はないかということを、AIの議論から見ることは必要だわ。
後輩弁護士:なるほどね。
