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動物の看取りを後悔なく穏やかに。獣医師から伝えたいこと。

犬684万頭・猫906万頭。2023年ペットフード協会が発表した全国の飼育数である。家族の一員となる大切な存在の動物。ただ寿命は人間より短く、お別れの時はやがて来る。ペットが亡くなった後、飼い主によっては精神的な抑うつ症状を引き起こすペットロスになることもある。

「ペットが安心して最期を迎えられる看取りができるように、飼い主さんをサポートしたいです」と話す獣医師のはな先生。後悔のない動物の看取りについてはな先生に聞きました。

穏やかな看取りは、飼い主さんが自分のポジションに戻ること

ーーペットロスにはどうしてなるのでしょうか?

動物を飼い始める時は子供が小さい頃が多いです。動物がシニア期になる頃には、飼い主さんの状況も変わります。例えば夫婦は倦怠期を迎えていたり、子供は反抗期の年代に差し掛かったり。でも動物は口ごたえしないし、変わらず可愛くって。そうすると飼い主さんがペットにのめりこんでしまう。そこが原因の一つかもしれません。

これが2頭目3頭目になってくると、引き際がわかってくる方もいるけれど、最初は分からないことも多いようです。

ーー引き際を飼い主さんが判断するのは難しそうですね。

動物は人みたいに介護サービスやケアマネさんが入るわけではないから、飼い主さんの負担が大きいですね。動物病院の医師との関係も難しいです。信頼関係があれば最期についての話もできますが、医師は忙しいので話をする時間も少ないですし。

あとは 自費診療なので、お金の問題があります。簡単な手術でも10万20万なので、1回は手術できても2回目3回目はできないと、お金をかけてあげられなかった罪悪感にさいなまれる方も結構います。たしかに、あと100万あったら助けられたかもしれない。

でもペットが「お母さんが100万出してくれないから俺は死んだ!」と思うことはないだろうと想像します。人間だって皆が最高級の治療を受けられるわけじゃないので。でも当事者になるとやっぱり、迷ったり悩むんですよね。

ーー動物を心穏やかに看取るにはどうしたら良いでしょうか?

飼い主さんが本来の自分のポジションに戻るといいなと思います。飼い主さんが動物だけに目が向いてしまうと、お金を全部治療につぎ込んだり、気持ちを全部動物にのせてしまったり。それでいざ亡くなると「どうして死んじゃったの」とペットロスになってしまう。「猫ちゃん20歳だから老衰ですよ」と言っても、その言葉はなかなか届かない。

最近は室内飼いの動物も増えて、家族との距離がすごく近くなりました。核家族化も進んだので、身近に体験する初めての死がペットの死になる方もいます。そういう方は、最期をどうしたらいいか難しいですよね。

看取りは、飼い主さんの気持ちや経済状況、家庭の状況、ペットの性格、年齢、全部加味して考えないといけないと思います。動物がシニア期になったら、なんとなくでもいいので、考えておくとダメージは少ないと思います。

亡くなったペットは飼い主さんを恨んでいない



続きは、東京報道新聞の公式サイトでお読みいただけます。
以下の記事をぜひご覧ください。

ライター:東岡英里子

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