駅ナカからフランチャイズ事業まで。東急ストアが広げる新たな挑戦。(SR事業担当者 対談)
ステーションリテール事業室は駅売店、自動販売機などの直営事業と、ローソン、マツモトキヨシ、シャトレーゼなどのフランチャイズ事業を運営する事業部門であり、2022年3月に当社と株式会社東急ステーションリテールが合併した際に出来た部門です。
今回は、シャトレーゼ事業を立ち上げ、本社で企画・管理を担当してきた好見さんと、SR営業部でSCC(店舗運営管理担当)を務めるヨゲンドラさん。ふたりが経験してきた、日々の業務の大変さややりがいのほか、フランチャイズ事業の魅力や、今後の展望について話を聞きました。

【左】株式会社東急ストア ステーションリテール事業室SR営業部 課長:好見 最さん
「フランチャイズ事業は、
無限の可能性を秘めています。」
【右】株式会社東急ストア ステーションリテール事業室SR営業部 SCC(店舗運営管理担当):タンズカル・ヨゲンドラさん
「お店をまとめるのは大変ですが、
結果が出ると、やりがいも大きいです。」
SR営業部で、さまざまな経験をさせてもらいました。

---初めに自己紹介をお願いします。
〈好見〉私は2007年に東急ストアに入社し、今年で20年になります。入社後は店舗のデリカ部門で6年間経験した後、本部のデリカ食品部でスーパーバイザー、バイヤー、ライン課長を経験しました。その後、2023年にステーションリテール事業室のSR営業部へ配属されました。今年の3月からは商品統括室の商品企画部にて商品の開拓や開発、仕入れ、販売計画などに携わっています。
〈ヨゲンドラ〉私はSR営業部で、渋谷スクランブルスクエア周辺のコンビニエンスストア4店舗の店長を務めながら、店舗運営管理担当として全13店舗を管轄しています。主な業務は店舗の売場づくりや発注精度の向上、従業員の教育・指導です。2023年に入社して3年目になりますが、非常に多くの経験をさせていただいています。
---ヨゲンドラさんは、東急ストアに入社する前は、どのようなことをしていたのですか?
〈ヨゲンドラ〉日本への留学生として4年間、日本語学校と専門学校に2年ずつ通い、新卒で別の会社に入社しました。
〈好見〉ヨゲンドラさんは、仕事にも大変熱心で、入社2年で店長になりました。日本語、英語、ネパール語、ヒンディー語、ウルドゥー語など6か国語を話せる彼の強みを活かし、採用活動でも大いに力を発揮し、人手不足が深刻な渋谷エリアの問題を解決しました。彼のような優秀な人材には、今後もどんどん新しいことにチャレンジしてほしいですね。
---ヨゲンドラさんは、どのような仕事をされているのですか?!
〈ヨゲンドラ〉毎日、複数店舗の発注の確認・修正を行うほか、店舗を巡回して売場づくりのノウハウを従業員に共有しています。他にも、シフト管理や営業利益の最大化に向けた取り組みなど、幅広い業務に携わっています。今後もさらに実績を伸ばしていきたいと考えています。
---好見さんがSRで担当されていた業務内容もお聞かせください。
〈好見〉配属当初は業務課長として、本社や店舗全体の数値を管理していました。2022年に東急ステーションリテールサービスと東急ストアが合併したこともあり、従業員との対話を重ね、東急ストアの考え方やルールを部門内に浸透させるほか、ステーションリテール事業の理解を深め、社内に発信する役割も担っていました。その後、駅売店「toks」の営業管理やシャトレーゼ事業の立ち上げ責任者も兼務することになり、最終的に3つの業務を並行して担当していました。SR事業(ステーションリテール事業室の所管事業の総称)は、少数の社員と多くパートナー社員によって運営しています。そのような中で、防火・防災や勤怠管理など、バックオフィス機能を全般的にサポート・管理するのが業務課の役割でした。
立地やお客さまに合わせて、店づくりをするのは、おもしろいです。

---SR事業ならではの「おもしろさ」はどんなところにありますか?
〈好見〉ローソン、マツモトキヨシ、シャトレーゼといった強力なブランドのプライベートブランド商品を扱えることです。各社のビジネスモデルや分析手法はまったく異なりますので、多様な視点を養うことができました。三社の商品開発に対する強い想いに触れるたび、刺激を受けました。
〈ヨゲンドラ〉目標に向けてチームで動き、達成できた瞬間にやりがいを感じます。複数店舗を管理するうえで、各店舗の店長や従業員とコミュニケーションを取り、取り纏めていくのは大変ですが、結果が出ると達成感も大きいです。駅周辺の店舗と施設内の店舗では、お客さまの動きがまったく違いますので、それに合わせて商品の仕入れや展開方法を工夫するのも醍醐味ですね。
SR事業は会社からも非常に評価されている事業
---反対に、大変なところはどこですか?
〈ヨゲンドラ〉複数店舗のシフト管理です。欠員が出た際はスタッフと調整しフォローに入るなど、自分の業務との兼ね合いを図りながら動いています。加えて、毎月の目標達成という責任を果たすことも、大変な部分ですね。
---営業目標の達成が難しい場合、どのような対策をされますか?
〈ヨゲンドラ〉上司に相談したうえで、施策を変更したり、新しい提案を取り入れたりしています。コミュニケーションを密に取ることを心がけています。
---好見さんは、どのようなところが大変ですか?
〈好見〉店舗での労働環境の整備ですね。駅のホームにある売店などは、環境的にも夏は暑く、冬は寒く厳しい状況です。寒い日はダウンジャケットを着てもらうなどルールを緩和し、従業員が快適に働ける環境づくりを推進しています。
---会社が合併したときも大変でしたか?
〈好見〉株式会社東急ステーションリテールサービスと合併した際は、ルールの統合やマインドの共有をするために、まずは相互理解が大切でした。特に東急ステーションリテールサービスの従業員の皆さんはとても不安だったと思います。お互いに不安があるなかで、東急ストアの基本ルールを浸透させるための社内調整役として発信し続けることはエネルギーがいりました。今年で合併して5年目ですが、東急ステーションリテールサービスが元となっているSR事業は業績を大幅に伸長させ、会社からも非常に評価される事業になりました。これもひとえに、従業員の皆さんの頑張りのおかげだと思っています。
マツモトキヨシなどの店舗で、東急ストアの
お惣菜などのテスト販売をしています。
---ご自身が新しくチャレンジしたことについて教えてください。
〈ヨゲンドラ〉入社して2年で店長になり、渋谷スクランブルスクエアの複数店舗を任されたのですが、当時は売上予算が未達の状況でした。そこで、全従業員と個別に面談をして現状を共有し、「今後こうしていこう」と対策を話し合いました。従業員の意見を聞いたうえで売場を変更し、教育を強化した結果、半年後に予算を達成することができました。好見さんからのアドバイスも助けとなりました。
〈好見〉私の挑戦は、SR事業三番目のFC事業としてシャトレーゼ業態を立ち上げたことです。新しい業態の特性を理解し、当社の品質管理基準などに合わせることに苦労もありましたが、ようやくオペレーションが安定してきました。また、フランチャイズ事業の枠を超えたシナジー創出にも取り組みました。「LAWSON+toks」や「マツモトキヨシ」の店舗で東急ストアの惣菜や新鮮な野菜の試験販売を進めているところです。
---SR 事業のミッションは、何だと考えていますか?
〈好見〉SR事業の大きなミッションは、利益の拡大に加え、SM(スーパーマーケット)事業とのシナジー効果発揮だと考えています。SR事業の店舗で東急ストアの商品が買えるという期待もあります。2025年度には、ローソンさんと共同でスイーツを開発した事例もあります。将来的に、さまざまな業態と連携していけるといいなと思います。
一番意識して伝えているのは、接客における第一印象の大切さです。
---お客さまのニーズが多彩でトレンドの変化も速いと思いますが、
対応するためにチームの皆さんに伝えていることなどはありますか?
〈好見〉例えば、マツモトキヨシさんはトレンド変化への対応が非常に早く、SNSで話題になった商品や花粉症・インフルエンザなどの季節要因を即座にキャッチして売場に反映させるフォーマットが確立されていて、そのような面は見習うべきだと痛感しています。月1回の社員会議や週次のWEBミーティングを通じて各社の取り組みについて共有するほか、密に意思疎通を図るよう意識していました。
〈ヨゲンドラ〉週次ミーティングでは、目標の共有に加え、改善策についても話し合います。
---ヨゲンドラさんは、お店づくりでどのようなことを伝えていますか?
〈ヨゲンドラ〉私が意識して伝えているのは接客における第一印象の大切さです。アイコンタクトをしながらの会話、入店時・会計時・退店時の積極的なあいさつを大切にしています。そのうえで、毎週火曜日の新商品の導入を例に例えると、「欠品を防ぎ、すぐに陳列してお客さまが買える状態にする」ことを意識し、時間帯ごとの作業スケジュールをシフト表に落とし込み、作業効率を高めるように伝えています。
---売場づくり「これは、うまくいった」というエピソードはありますか?
〈ヨゲンドラ〉1年半ほど前、渋谷の店舗でサラダチキンなどの売場レイアウトを、お客さまが一目で欲しいものを見つけられるよう棚置きの陳列方法を変更し、視認性を高めたことです。結果として1日の売上が大きく伸びましたし、お客さまからも従業員からも「種類が多いのに見やすい」とお褒めの言葉をいただけたのがうれしかったですね。
新規フランチャイズにもチャレンジしてほしいと期待しています。
---SR事業は今後、東急ストアにとって、
どのような存在・役割になっていくと考えていますか?
〈好見〉SR事業の最大の役割は立地を活かした「駅利用客の利便性向上」です。フランチャイズ事業は無限の可能性を秘めています。スーパーマーケット単体ではなく「コンビニエンスストア、ドラッグストア、洋菓子店とセットで東急ストアが運営できる」ことは日常生活に必要なMDをワンストップで展開でき、大きな強みになります。今後も当社の成長の柱の一つとして重要な役割を担っていくと考えます。
〈ヨゲンドラ〉乗り換えのわずかな合間でのお買物という、スピード感が求められる駅ナカ特有のお客さまに対し、便利さを提供し続けることが私たちの役割だと考えています。私も日々チャレンジし、目標に向かって行動し続ける姿勢を大切にしていきます。
---好見さんは、現在の仕事にSR営業部での経験が活かせると感じる部分はありますか?
〈好見〉SM(スーパーマーケット)・SR双方を知る人間として業態を超えた取り組みの架け橋になりたいと思っています。私は3月にSR営業部を離れましたが、ビジネスチャンスは至るところにありますので、新規フランチャイズにも着目してチャレンジしてほしいと期待しています。
スーパー、コンビニ、ドラッグストア、洋菓子店…、東急ストアがすべて運営する商業施設をつくりたい。
---最後に、将来こんな業態のお店があったらおもしろいと思う「夢の業態」を聞かせください。
〈ヨゲンドラ〉どんな課題も迅速に解決できる「営業目標を達成し続けられる店舗」を増やしていきたいです。優秀な人材を育成し、そうしたチームで店舗を運営できれば最高だと思います。
〈好見〉30年後の100周年には、駅ビルなどの商業施設を「東急ストアが一括で運営する」という形を実現してみたいです。スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、洋菓子店、さらには雑貨やアパレルまで。SR事業の多様なノウハウを結集すれば、きっと実現可能です。その実現のため、私も現在の部署からSM事業の基盤をしっかり固めてバックアップしていきたいです。

※役職、所属部署などの情報はすべて2026年2月現在のものです。
