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飛ぶ小鳥を撮る 2025年上半期まとめとα9 IIIの設定

昨年末にソニーα9 IIIを購入し、飛翔の瞬間が格段に撮影しやすくなった。
毎月の野鳥観察のまとめに使った写真以外のものを、いくつか掲載する。

私が小鳥の飛翔を撮影することにこだわるのは、リアルタイムでみても記憶に残すことができないからだ。
双眼鏡でも羽ばたいているのは見えても、羽の模様や羽先の動きまでは分からず、小鳥になると羽ばたきが速すぎて肉眼でみてもひとつひとつの動作までは分からない。
これが最新のカメラによって画像として残せるのであれば、使わない手はない。

そしてもうひとつ。撮ろうとする人がほとんどいないからだ。
ワシ、タカ、カモ、サギ、カワセミ、チドリ、ツバメなどの飛翔写真は当たり前のようによく目にする。
しかし陸上に棲む小鳥類となると極端に作例が乏しくなる。
人と同じ写真を撮ることは極力避けたいので、あまり被ることのない小鳥の飛翔を撮ることにした。
さらに撮影場所も必ず誰もいないのを確認した上で一人で撮影することにしている。

2025年1〜6月の飛翔写真

以下の写真は撮影した順番になっている。
まずは冬に撮影した写真から。

ツグミ
ツグミ
アカゲラ
ハシブトガラ
ハシブトガラボール
シマエナガ
ヤマガラ
シジュウカラ
シジュウカラ

以下は4月に入って夏鳥を中心に撮影したもの。
早朝の森の中の撮影が多くて明るさの確保が難しく、次第に飛び出し写真は撮りづらくなっていった。

キビタキ
ルリビタキ
かなり暗く、無理して撮った感じ
600mmF4のレンズならもう少し条件が良いのかもしれないが、
重量とズームができないという点を考えると200-600で十分という結論
ロクヨンを手持ちで鳥に向けたまま飛び立つまで維持出来る気がしない
カワラヒワ
これも暗すぎて現像でむりやり明るくした

他にも様々な夏鳥を撮影したが、基本的に止まっているところばかりであるから、ここに掲載できるものはこれくらいしかない。

メジロ
ソメイヨシノの満開に咲いた木に来てくれた。
アオジ
アカゲラの縄張り争い

以下は森林公園を離れて草地で撮影したもの。
こちらは森と違ってひらけているので格段に撮りやすい。
日の出直前の暗い時間帯から撮影を始めるので、カメラは三脚に載せている。
飛翔シーンはたくさん撮影したが、その一部を。

ヒバリ
ホオアカ
ノビタキの幼鳥
雨の早朝
ノビタキのオス
ノビタキのメス
巣材を咥えてカメラに向かって飛んできた
雛に餌を運んでいる
この時点で5時45分
ちょっと光が強く、
これ以上太陽があがるとギラついて
落ち着いた色が出なくなってしまうので撮影終了した

やはり草地は明るいので飛翔は撮りやすい。
明るいといっても撮影は午前4時から6時の間である。
晴天の昼間はギラつきが強く、影も濃くなるためほとんど撮影することはない。
雨や薄曇りならずっと撮影していたいくらいである。
ただし風の強い日は厳しい。

使用したカメラはα9 IIIと200-600mmのレンズである。

飛翔撮影のためのα9 IIIの設定

最後に、現在使用しているα9 IIIでの小鳥の飛翔を撮影している設定を紹介する。

SONYのサイトではα9 IIIの場面ごとの設定を載せている。
下のリンクはSONYの推奨する動物、鳥用の設定。

ちなみに大きな鳥の場合はこんな感じ。
私はワシタカはあまり興味がないので飛んでいてもほとんど撮ることはない。
サイトから転載。

大きめの鳥の場合は、下から2段目にトラッキングに関して細かく指定されている。

そして注目の小鳥の場合。

最初はこれを参考に(というかそのまま同じ)設定して撮影していたが、不満が爆発して、自分なりに色々試して行った。
とにかくこれだと初代α9の時よりもいまいちの画像しか得られなかった。SONY推奨設定だと全然小鳥の動きに付いていかないのだ。
それも当然で、トラッキング無しのワイドだと森ではまったく使えないし、おそらくカワセミ用だろう。
スポットだと止まりものはピントがあってもそこから飛び立ってスポットの枠を外れるとトラッキングが無いので鳥にAFはついて行かないのである。
大きめの野鳥なら下から2段目の詳細設定が細かく書いているのだが、小鳥の場合は非常にやる気のない記載しかしていない。

これって、SONYの中でちゃんと撮影して試している人がいないんじゃない?
これを鵜呑みにして「SONYのミラーレスは使えないぜ」と言っている人もいるかもしれない。
ただ実際のところ様々な写真のSNSを見ても、カワセミやツバメの飛翔は出てくるがそれ以外の陸の小鳥の飛翔写真となると極端に少ないのが現実だ。

それにしてもこの設定はお粗末過ぎる。

基本的にはトラッキング関係の数値を1〜5の間で選択できるのだが、3とかぬるい設定にするくらいならとどんどん過激化していった。
で、現在はこんな感じ。

とにかく全部最高の5に設定している。
これによる弊害がどれほどあるのかわからないが、1月下旬からこの設定のまま変更していない。
今のところこれで画面中央から飛び出した鳥が画面の端に行ってもピントは追い続けている。
飛翔も止まりものもずっとこれだ。

焦点距離478mm
1/4000秒
トリミングなしの状態
下の画像も同様
トラッキングスポットSで撮影した
最初被写体は画面中央に居たが、左へ飛び出した
カメラは鳥が画面から消えるまでピントを合わせ続けた

フォーカスエリアはトラッキングスポットのMかSかXS。ワイドやゾーンなどは使うことはない。
いかに止まっている鳥にしっかりピントを合わせ続けていられるかが重要。
ワイドやゾーンで勝手にカメラがエリア内の鳥を認識してくれるだろうという期待は持たない方が良い。
木の枝や草にピントが行くことが多く、イライラするだけだろう。
中央一点でしっかりと鳥を認識させ、飛翔の瞬間まで我慢することが大切だ。
もし一方に飛び出しそうに思えたら、鳥を反対側へ寄せて飛ぶ方向の画面に余裕を持たせておくと良い。

飛翔時のドライブ設定はHi+(秒間120コマ)、止まりものの時はLow(秒間5コマ)で、背面のボタンのカスタマイズで瞬時に連写速度を変更できるようにしている。他の連写Midや一枚撮影、タイマー撮影などは除外して上記2つのみを切り替えられるように設定している。
このカメラの発表時にカメラ前面のC5カスタムボタンに連写速度ブーストを割り当てておくと良いと紹介されていたが、このボタンは冬に手袋をしているとまったく使えないので、何も割り当てていない。
というより、飛翔シーンは常にブースト120コマ(Hi+)状態での撮影が基本である。
秒間60コマなどは中途半端すぎて使うことはない。

プリ撮影は常にオンの状態である。
以前はこれも背面のボタンでオンオフの切り替えが出来るようにしていたが、間違って押したのかいつの間にかオフになっていたことがあった。
ファインダーではプリ撮影をオンにするとマークが表示されるが、少しすると表示は消えてしまう。常にマークが表示されていてくれるといいのだが、時間が経って消えてしまうのでは今現在オンなのかオフなのかがわからないので戸惑ってしまう。
そのためメニュー操作でオンにし、カスタマイズボタンの設定は無しにした。
とにかくどんな連写時でも常に0.3秒間のプリ撮影をしている状態である。
バッテリーの減りは早いが、予備は常に持っているのであまり気にしていない。

ISOは常にオートにしている。
ほとんどは最低250〜最高3200が多いが、暗すぎる時は妥協して6400まで上げることがある。
ただ6400まで上げなければいけない環境だと、現像しても大抵羽毛は潰れてしまってのっぺりした状態か、暗さからAFの追従が甘くなっていることが大半である。

撮影モードはシャッター速度優先で1/4000秒だ。
ただし明るくてISOに余裕がある時は1/6400や1/8000秒にすることもある。
もしくはマニュアルモードにして1/4000秒、F8と少し絞って撮影することもある。
F8にすることで開放よりも少し締まった画像が得られるが、フルサイズ2400万画素なので開放でも気にする必要はないだろう。
α7R Vやα1などの高画素機ならちょっと絞った方が良いのかもしれない。


今回はこれで終了。