高市総理は、日本を今一度洗濯できるか? それとも…(後編)
高市総理は、日本を今一度洗濯できるか? それとも…(後編)
前編では、Uber、薬局での予防接種、自動運転などを例に、日本の規制改革が進みにくい構造について私見を述べました。
それは、
私流にいえば、政治だけが社会主義のようだ。
戦後、今では大企業と呼ばれる会社にも、最初は創業経営者がいた。
自分で商品を考え、自分で売り、自分で借金をし、自分の人生を懸けて会社をつくった人たちです。
食品会社なら、実際に食材を触り、商品をつくり、お客様に売ってきた。
飲食店なら、自分で厨房に入り、盛り付けを考え、店頭に立ち、お客様へ頭を下げてきた。
そんな人が社長であれば、会社をどう変えるべきか、自らの経験で判断できます。
経営の神様と言われた松下幸之助氏は政経塾まで設立した。
高市氏は、幸之助氏から直接指導を受けた数少ない松下政経塾出身者だ。
しかし、それが二代目、三代目となり、やがてサラリーマン社長へ変わっていった。
会社へ就職する。
社内で出世する。
役員になる。
そして、ある日突然、
「今日から、あなたが社長です」
となる。
昨日まで商品をつくったこともなかった人が、今日から食品会社の社長になる。
店頭に立ったこともない。
自分のお金を会社へ入れたこともない。
借金を背負ったこともない。
それでも肩書は社長です。
もちろん、サラリーマン出身でも立派な経営者はいる。
しかし、自分の人生と財産を懸けた創業者と、任期を無事に終えれば大きな退職金を受け取れる社長では、背負っているものが違う。
挑戦して失敗すれば、自分の評価が下がる。
何もしなければ、少なくとも自分の任期中は大きな問題が起きない。
ならば、
挑戦しない。
前例を守る。
官僚に逆らわない。
業界団体に従う。
政治から協力を求められれば、献金もする。
こうして大企業には、使われない金ばかりが積み上がっていく。
大企業に、痛みある真の経営者が少なくなったことも一因だ。
挑戦せず、不必要な貯金、いわゆる内部留保ばかりが積み上がる。
政治も同じだ。
政治家も二世、三世となった。その子息に、何故か親から受け継いだ政治団体の金には、相続税がかからない。
自分で一から志を立て、自分でお金を貯め落選2回。それでも自分で選挙を勝ち取り戦った高市早苗氏のような政治家とは違う。
親から地盤、看板、鞄を受け継ぎ、その中で政治家になる。
最初は志があったとしても、政治家であり続けることが目的になれば、本当の志は少しずつ濁っていく。
さらに官僚機構もそうだ。
日本の官僚には、勉強のできる人が集まっています。
目で問題を読み、耳で教えられたことを覚え、答案用紙の正解を巧みに書く能力には優れている。
しかし、答案用紙には正解があるが、
社会の問題には、最初から正解などない。
高齢者が何に困っているのか。
地方で車がなくて困っている人を、どう助けるのか。
新しい技術を使えば、社会をどう便利にできるのか。
その答えは、現場へ出て、自分で見て、自分で考え、自分でつくらなければならない。
ところが官僚は、自分で商売をしたこともない。
自分のお金を懸けたこともない。
社員を雇ったこともない。
失敗して借金を背負ったこともない。
そんな人たちが、日本の産業のルールを決めている。
そして国民には、
「税金が足りない」
「財源がない」
と言い続ける。
一方で、国には使われずに残った金や基金が積み上がっていく。
分かりますか?
国の根幹を担う場所に、真のリーダーが限りなく少ない。
大企業には、真の経営者が少ない。
政治には、国の未来を命懸けで変えようとする政治家が少ない。
官僚には、現場の困り事を自分で解決する責任者が少ない。
これが、規制改革ができない根幹です。
大企業は既得権を守る。
官僚は前例を守る。
政治家は献金と票を守る。
三者が互いを守り合う。
その仕組みを壊そうとする者が現れれば、全力で抵抗する。
これは、それほど強固な世界だと思う。
初代政治家の高市総理は、女性でありながら命を張っている。
だが就任間際、この強固な仕組みをすぐに崩せるわけがない。
順序が違うのも、やむを得ないのかもしれない。
それでも彼女は、370兆円規模の成長投資を決めた。
成長投資そのものは必要だろう。
しかし、規制を残したまま、同じ大企業、同じ業界団体、同じ官僚機構へお金を流せば、どうなる。
本当に新しい産業をつくる人へ届くのか。
それとも、
申請書を書く部署がある会社。
官僚との付き合いがある会社。
業界団体に所属している会社。
過去から政治献金をしてきた会社。
そんな会社へ、また国民の税金が流れるのか。
「お金をくれるならやります」
という会社へ、成長投資の金が流れる。
一方で、
「何があっても自分はやる」
という中小零細企業や創業者は、自分のお金を出し、自分で借金をし、自分で責任を負う。
これでは、日本は変わらない。
370兆円のすべてではないが…
しかし、かなりの金が無駄になる可能性がある。
規制改革とは、前編で触れた三つだけではない。
日本中に、働かなくても国民の税金が入ってくる仕組みがある。
利権を持つ者が、その税金を食い続ける仕組みは強固だ。
新しく挑戦する者より、昔からそこにいる者が守られる仕組みのことだ。
もう、こんなことは止めなければならない。
では、具体的に、どのように変えていくべきなのか。
ここからは、あくまでも私個人の意見だ。
まず順序を変えなければならないと思う。
成長投資の金を流す前に、規制改革を徹して行う。
既得権を守るためだけに残されている規制を、一つずつ見直す。
前例がないからできないのではなく、
「どうすれば安全にできるのか」
を考える行政へ変える。
新しく挑戦する者が参入できる市場を増やす。
補助金を受け取る力のある大企業だけではなく、自分で危険を負い、自分の金で挑戦する中小零細企業や創業者へ、成長の機会を開く。
それが最初だ。
そして、もう一つ避けて通れないのが、消費税のことだ。
驚くことに消費税には、輸出企業が仕入れなどで負担した消費税相当額について、還付を受ける仕組みがある。
私は、この制度が結果として輸出を行う大企業を有利にし、その大企業と政治との関係をさらに強くする構造の一つになっていると考えている。
大企業は制度によって利益を得る。
その大企業や業界団体は、献金や選挙支援によって政治を支える。
そして政治は、企業側に有利な制度を大きくは変えない。
法的な見返りを証明できるという話ではないが。
しかし、結果として互いを守り合う構造になっていると、私は見ている。
少しだが、この仕組みに気づく人は増えてきた。
それでも多くの国民は、消費税が自分たちの社会保障のためだけに使われ、大企業にも同じように負担を求める税だと思っている。
本当にそうなのか。
誰が負担し、誰が還付を受け、最終的に誰が利益を得ているのか。
国民の前に数字を出し、正面から議論するべきこと。
この仕組みも見直すこと重要。
だが、財務省だけではない。
大企業、業界団体、自民党内、野党、労働組合。
長年この仕組みの中で利益を得てきた多くの力が、改革に抵抗する。
だから、高市総理がまず二年間という限定的な消費税減税を掲げたのも、財務省や党内を説得し、現実の政治の中で最初の一歩を動かすための判断ではないかと見ています。
まず二年間、限定的にでも消費税を下げる。
そこで国民生活や経済がどう変わるのかを示す。
その結果を見ながら、社会保障の支出や無駄な基金、既得権へ流れる金も少しずつ見直していく。
私は、そのような段階を踏もうとしているのではないかと思っています。
もちろん、これらはあくまでも私見です。
しかし、本当にこの構造を変えようとすれば、一度にすべてを壊すことはできない。
とにかく最初の一歩をつくり、その一歩を国民が支持し、次の改革につなげていくしかない。
しかし、高市総理一人にすべてを背負わせてはいけない。
国民自身が、
Uber、予防接種、自動運転などが何故、世界より遅れているのか。
なぜ消費税を支払う一方で、一部の輸出企業には還付が行われるのか。
その後ろに、誰がいるのか。
誰がお金を出し、誰が票を出し、誰が規制を守っているのか。
そこまで知る必要があります。
多くの国民は、こうした仕組みを知れば、
「確かに、おかしい」
と思うはず。
しかし、日本人はおとなしい。
政治の話を避け、多少の不満があっても、自分一人が声を上げても仕方がないと黙ってしまう。
その間にも、既得権を持つ側は、献金と組織票によって自分たちの仕組みを守り続ける。
この国の仕組みを変えるには、国民が事実を知り、自分の意見を口にすることが必要だ。
そして、その一人ひとりの声を、国民の総意へ変えていく。
消費税の仕組みも、輸出企業への還付制度も、企業・団体献金も、労働組合による献金や組織票も、聖域にしては未来の日本はない。
国民にとって本当に必要な制度なのか。
一部の企業や団体を守るための制度になっていないのか。
国会で一つずつ明らかにし、国民の前で議論させるべき。
高市総理一人に日本を変えてもらうのでは駄目だ。
高市総理が改革の扉を開こうとするとき、国民がその扉を後ろから支える。
政治家が既得権に負けそうになったとき、
「後ろには国民がいる」
と思わせる。
それが、国民にできる最も大きな弓であり盾でしかない。
規制を変える。税の仕組みを変える。
政治と企業、団体との関係を変える。
官僚が前例ではなく、未来を見て仕事をする国へ変える。
そして、挑戦する者が正当に報われる国へ変える。
その最初の一歩を、高市総理が踏み出せるように。
そして、その一歩を国民全体で支えなければならない。
未来の子どもたちに、正しい日本を残すために。
ーーーーーー
私の神道説
奈良・飛鳥時代、日本の都は現在の明日香村に置かれていました。
その時代、天武天皇のもとで壬申の乱が起こります。これは日本最大級の皇位継承をめぐる戦いでした。
「その戦いで大きな功績を挙げ、後に太政大臣まで務めたのが、天武天皇の長男・高市皇子です。」
現在の飛鳥には、天武・持統天皇陵をはじめ、歴代皇族ゆかりの陵墓が数多く残されています。
しかし、高市皇子ほどの重要人物でありながら、その墓だけが現在もみつからない。
私は、このことに不思議な縁を感じています。
令和の今もまた、皇位継承が議論される時代となりました。
そして、高市皇子と同じ「高市」の名を持つ奈良の子、高市早苗が、その時代の中心に立っています。
これは歴史的な事実ではなく、私自身の神道的な感覚ですが、
まだ見つかっていない高市皇子の存在が、高市総理に力を添えているように思えてならない。
私は無神論者だが、35年の商売の中で目に見えない力は知っている。
ーーーーーー
聖徳太子が思い描いた国づくり。
その志は、大化の改新、壬申の乱、そして天武天皇の時代へと受け継がれていった。
私には、そんな歴史の流れに見えます。
時代は繰り返す。
今という時代の彼女に与えられた目に見えない力であって欲しい。
ーーーーーー
#高市早苗 #日本政治 #規制改革 #日本再生 #消費税 #輸出還付金 #企業献金 #労働組合 #積極財政 #成長投資 #未来のビジネス #日本の未来 #政治を考える #世界のハワイ #トムの視点
