ーお盆とビジネスー
ーお盆とビジネスー
日本人の民間信仰として見ると、「ご先祖がこちらの世界に近づく時期」は主に三つある。
お盆 → ご先祖を「迎える」
お正月 → 年神・祖霊を「迎える」という古い日本の信仰
春・秋のお彼岸 → ご先祖のいる世界に「こちらから近づく」

私は無神論者だが、長く事業をして振り返れば、なぜか手を合わせ、強く念ずる行いは常に「お盆」だったように思う。
また今年も、新しい事業のことを独り言のように念じている。
こうすればいける。
ここをこう変えれば、もっと良くなる。
まるでお経のように。
始める前に成功するかどうかなんてわからない。
それでも最後は、神棚に向かい始めてきた。
結果的に35年間、多店舗化を続け、最後は事業を譲渡して今に至る。
だが今になって思う。
どんな理由があったとしても、くたばるまで手放してはダメだったのかもしれない。
なぜなら、結局またやりたくなるからだ。
あれほど大変だと思っていた世界が、やはり自分にとって青春の場所だった。
辞めるということは、子孫繁栄の種を捨てることと同じなのかもしれない。
老けるだけではない。
生命力まで失っていく。
だから事業を続けるということは、ある意味、子孫繁栄の力を持ち続けること。
つまり、青春を取り戻すということだ。笑
それを邪魔するものがあるとすれば、「衰え」という言葉だろう。
その代わりに、経験値という衰え知らずの力があるはず。
経験値は、常に自分の頭の引き出しにある。
ただし、昔と今では見えている景色が違う。
だから、
引き出し+今見えている景色。
これで考える。
それでも忘れてはいけないことがある。
「やってみなければわからない」
ということだ。
この思いが、経験値からくる行動を即すことにつながる。
計画は、あくまでも計画。
計画通りにいかなかったものが、少しずつ実績に変わっていくことを私は知っている。
成功とは、失敗の集積でしかない。
そしてその集積は、やがて「多くを気づく力」になる。
だから、とにかくやる。
そして、けつまずく。
私はもう何度もけつまずいてきた。
だから、けつまずくことにも慣れている。
けつまずきは、財産でしかない。
よく人から言われる。
「もう若くないんだから、年齢を考えて。」
心配してくれることには感謝する。
ただ、そう言う人は、どんな人生後期を送るのだろう。
私にはわからない。
仮に、いい歳になってけつまずいても、意外なことに若い頃ほど痛くもない。
それに、
「もう若くないんだから」
と、心の年齢まで決められても困る。笑
老子の「大器晩成」という言葉も、私はこう解釈している。
大器晩成とは、単に「遅れて成功する人」という意味ではない。
大きな人間ほど、簡単には完成しない。
むしろ一生、完成に向かい続けている。
そう考えれば、年齢など関係ない。
考える。
決める。
やる。
けつまずく。
またやる。
とにかく、何度でもやるべし。
一生青春、一生自由。
要は、いかに人生を謳歌するかだ。
お盆に帰還したご先祖には、今年も迷惑な小言だろう。笑
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