スタバ本部の放漫経営と崩壊
ースタバ本部の放漫経営と崩壊ー
先週、アメリカのコーヒーチェーン「スターバックス」が、日本事業の売却を検討しているというニュースが流れた。
報道ベースでは、売却額は四千億〜五千億円規模、日本のスタバは売上三千四百億円超、店舗数約二千店という「超優良事業」だという。(newsweekjapan.jp)
では、なぜそんな優等生を切り売りするのか。
理由はシンプルで、本国アメリカのスタバ本体が長期の業績不振に陥り、再建のための原資をかき集める必要に迫られているからだ。(biz-journal.jp)
ここ十数年、スタバ本部は世界中に店舗をばらまき、フランチャイズやロイヤリティ収入で太ってきた。
その一方で、アメリカ国内の直営店は人件費高騰とオペレーションの複雑化で疲弊し、「ただの高いコーヒー屋」に成り下がったとまで言われている。(biz-journal.jp)
つまり、肝心のアメリカ直営側本体は「旬が過ぎ、運営モチベーションも下がった」状態だ。
それでも本部は世界各国から上がってくるFC手数料とロイヤリティに依存し続け、「ブランドさえあれば金は入ってくる」という発想から抜け出せなかった。
そのツケが、いまここに来て一気に噴き出している。
アメリカ本社はすでに中国事業の経営権の多くを投資ファンドに売却し、次に日本事業の売却や持ち分売却、上場などを「選択肢」として検討している

日本のスタバはどうか。
ここ数年、既存店売上も客数も堅調で、高価格帯の期間限定商品はしっかり売れ、ローカル色のある店舗づくりや季節商品の打ち出しでブランド力を維持してきた。
日本独自のメニュー開発、立地戦略、接客クオリティへの投資を続けてきた結果、「スタバ体験」をきちんと守ってきた側だといえる。(note.com)
皮肉なことに、その「きちんと現場を磨いてきた日本事業」が、いまや本部が現金化したい最高の売り物になっている。
本国で失敗した投資や、アメリカ直営の立て直しのために、日本の蓄えを切り崩す。
これを放漫経営と言わずして、何と言うのか。
フランチャイズ本部ビジネスの怖さはここにある。
本部がロイヤリティ収入に酔い、現場のリアリティから離れた瞬間、数字は「まだいける」と見えてしまう。
しかし、ブランドの旬は静かに過ぎていく。
そしていよいよ苦しくなった時、本部が最初に手を付けるのは、自分の失敗ではなく、海外の優良事業の売却だ。
日本の消費者から見れば、看板はこれからも「STARBUCKS」のままかもしれない。
しかし、その裏でオーナーが変わり、意思決定の軸が変われば、スタバというブランドの「中身」は少しずつ別物になっていく。
本部の放漫経営の末に、真っ先に切り売りされるのは、現場で真面目に積み上げてきた優等生たちだ。
その構図を見ていると、ベーカリーでも飲食でも、ローカルビジネスの出口戦略は「本部にぶら下がる」のではなく、自分たちで設計しておくしかない、と改めて思わされる。
スタバ本部よ。
自分たちが「原点回帰」「Back to Starbucks」と叫ぶ前に、原点そのものだったはずの日本や中国を売ってしまってどうするのか。
ブランドの看板を守ることと、ブランドの魂を守ることは、まったく別物だ。
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⭕️アメリカ本社はすでに中国事業の経営権を投資ファンドへ売却し、日本事業についても、ファンドなどへの持ち分売却や上場を選択肢として検討している。
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