同じ雪|鬼死骸村のどこかで
この物語は、実在の土地・史跡を基にした
フィクションであり、神話であり、記録である。
一つの語りとしての記録である。
(鬼死骸村探検隊|実在する旧鬼死骸村を舞台にした物語)
ケンジ
役場を出ると、ちょうど雪が降ってきた。
街灯の光に、白い粒だけが浮いている。
コートの襟をたてる。
明日、早起きだな。
香那
窓の外。
庭に、雪が積もっていた。
誰の足音も、残っていない。
沢渡
雪が降っている。
この、音が吸われる感覚は、何だろう。
映美
集会場の外。
雪が降ってきた。
耳を澄ました。
子供の頃と同じ音がする。
あかり
雪が降ってきた。
誰も、雪の音を聞いていない。
雪の方が、耳を澄ませている気がした。
この物語は、実在する岩手県一関市・旧鬼死骸村を舞台にした、
記録・神話・現代が織りなす物語の一編です。
この村には、フィクションでは作れない地形と歴史があります。
鬼死骸村の全体像は、【鬼死骸村探検隊】(ポータルページ)にて。
地図・動画・神話・怪異記録が重なっています。
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