遠雷|鬼死骸村のどこかで
この物語は、実在の土地・史跡を基にした
フィクションであり、神話であり、記録である。
一つの語りとしての記録である。
(鬼死骸村探検隊|実在する旧鬼死骸村を舞台にした物語)
ケンジ
夕暮れ時。
机に書類を広げている。
たまった仕事が終わらない。
遠くで、雷が鳴る。
降る前に帰れればいいけど。
香那
夕飯の支度。
鍋の蓋をとる。
遠くで、雷が鳴る。
ふと、外を見る。
山の向こうで、光っている。
沢渡
研究室の窓を開ける。
遠くで、雷が鳴る。
音より先に、空気が揺れる。
映美
集会場で帰り支度をしている。
遠くで、雷が鳴る。
あの日も、こんな空だった。
あかり
遠くで、雷が鳴る。
雷は、まだ落ちていない場所を知っている。
この物語は、実在する岩手県一関市・旧鬼死骸村を舞台にした、
記録・神話・現代が織りなす物語の一編です。
この村には、フィクションでは作れない地形と歴史があります。
鬼死骸村の全体像は、【鬼死骸村探検隊】(ポータルページ)にて。
地図・動画・神話・怪異記録が重なっています。
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