見出し画像

【ビジネス文章の基礎】文章作法・主語と述語の作法

 ビジネス文章において、主語と述語の使い方は非常に重要です。読み手に正確に伝わる文章を書くためには、主語と述語の関係が明確でなければなりません。

 今回のテーマは
  「主語と述語の作法」
 です。

 ここでは、主語と述語の基本、効果的な書き方、注意点について解説します。


1. 主語と述語の基本

 文章は、「誰が(主語)」、「どうする(述語)」が明確であることで意味が伝わります。

 例:
 ・私は(主語)提案資料を作成します(述語)。
 ・部長が(主語)会議の進行を担当します(述語)。

 ビジネス文章では、「誰が何をするのか」がはっきり伝わる文章が求められます。主語と述語が離れすぎると、文章の意味が分かりにくくなるため注意が必要です。


2. 書き方のポイント

 主語と述語を正確に対応させるためのポイントを以下に紹介します。

(1) 主語と述語は近づける

 主語と述語が離れすぎると、読み手は混乱します。特に、長い修飾語を挟むと意味がぼやけがちです。

 【悪い例】
 ・提案内容について、先日の会議で議論された課題を踏まえたうえで、私が次回の会議で説明する予定です。

 【良い例】
 ・私は、提案内容について次回の会議で説明する予定です。


(2) 主語を省略しすぎない

 日本語は主語を省略する傾向がありますが、ビジネス文章では誤解を防ぐために意図的に主語を入れることが重要です。

 【悪い例】
 ・本件は、早急に対応する必要があります。

 【良い例】
 ・私たちは、本件に早急に対応する必要があります。


(3) 主語と述語の「ねじれ」に注意する

 主語と述語が不自然に対応していない「ねじれ文」は、混乱を招きます。

 【悪い例】
 ・私の考えでは、新規事業の立ち上げに賛成です。
  (→「私の考え」は「賛成する」ことはできません)

 【良い例】
 ・私は、新規事業の立ち上げに賛成です。


3. 注意すべきこと

 (1)主語の入れ替わりに注意
  途中で主語が変わると、読み手が混乱します。

 (2)受動態の多用は避ける
  主体が不明確になりやすく、ビジネス文章では避けた方がよい場合があります。

 (3)あいまいな表現
  「〜と思います」「〜ではないかと考えます」などのあいまいな表現は、主語と述語がかみ合わない原因になるため、慎重に使用するのがよいでしょう。


4. ビジネス文章での事例

 以下に、ビジネスシーンでよくある主語と述語の工夫例を5件紹介します。

(1)依頼メール

 【悪い例】
 ・明日までに対応をお願いします。

 【良い例】
 ・私は、明日までに対応していただけると助かります。


(2)報告書

 【悪い例】
 ・作業は完了しています。

 【良い例】
 ・私は、作業が完了していることを確認しました。


(3)会議のアジェンダ

 【悪い例】
 ・課題について話し合います。

 【良い例】
 ・私たちは、次回の会議で課題について話し合います。


(4)提案書

 【悪い例】
 ・本製品は、お客様にご満足いただけると考えます。

 【良い例】
 ・私たちは、本製品が多くのお客様にご満足いただけると考えています。


(5)顧客対応

 【悪い例】
 ・検討してからご連絡します。

 【良い例】
 ・私は、社内で検討したうえでご連絡いたします。


5. まとめ

 ビジネス文章では、「誰が何をするのか」が明確であることが重要です。

 主語と述語の対応が正確で、簡潔な文章を心がけることで、信頼される文章が書けるようになります。

 相手にとって分かりやすい文章を意識し、円滑なコミュニケーションを目指しましょう。



【書籍の紹介】

ビジネス文章力の基本 ダメ出しされない文書が書ける77のルール Kindle版
 奈良正哉 (著)
 日本実業出版社 (2020/12/10)
 10年間、部下の文章を添削しつづけた著者が教える「超」実用的なビジネス文章術。
 「いつも上司にダメ出しされる」「部下の書く文章が使えない。何度言っても直らない」多くのビジネスマンが、そんな悩みを抱えています。
 では「使える」「一発OKになる」文章にするには、どうすればいいのでしょうか?
 じつはそんなに難しいことではありません。「短く単純に書く」「形式にはめる」「読み手に予測させる」この3つのキーワードを頭において書くだけです。
( ※ 書籍の解説等は原則としてリンク先(Amazon)における解説をベースに記載しています。詳細内容はリンク先を参照願います。)

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

社会人1年目からの読む・書く・考える・伝える技術 Kindle版
 木山泰嗣 (著)
 ディスカヴァー・トゥエンティワン (2021/3/19)
 著書累計80万部突破!大学教授にして弁護士の著者がインプット&アウトプットの実践的スキルをQ&Aで大公開!
 本書は、著者の大学の教え子たちが、社会人になってから相談してきた実際の悩みや質問をもとに、社会人の基礎体力である、読む・書く・考える・伝えるための技術について、お伝えしています。
 必要な情報を収集し、膨大な資料を読み、分類・整理し、ロジカルに考え、わかりやすく伝えるという弁護士としての技術も惜しみなく記載しました。
( ※ 書籍の解説等は原則としてリンク先(Amazon)における解説をベースに記載しています。詳細内容はリンク先を参照願います。)

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

入社1年目 ビジネス文書の教科書 単行本(ソフトカバー) – 2020/5/12
 西出 ひろ子 (著)
プレジデント社 (2020/5/12)
 社外文書、社内文書、実務に欠かせないビジネス書式を完全網羅。
 ビジネスの最前線で今すぐ使えるリアルな文例だけを厳選して収録。
 「なぜ、その言葉を使うのか」「?書き換えるなら、どのような表現が適切か」?ビジネス文書、頻出フレーズの意味・用例がよくわかります。
( ※ 書籍の解説等は原則としてリンク先(Amazon)における解説をベースに記載しています。詳細内容はリンク先を参照願います。)

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-




いいなと思ったら応援しよう!

Tom.Msn よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!