見出し画像

ぼんやりの効用 - - 脳の休息と創造性up!

 仕事が忙しくて、ただただ決まったルーチンをこなすだけの日々。
 すきま時間にはスマートフォンの画面にくぎ付け。
 これでは、体は休まらないし、脳が休まる時間もありません。考えもまとまらなくなります。ましてや良いアイデアなどが浮かぶはずもありません。
 この状態が続くと脳の一部だけが過剰に働いてストレスが溜まり、脳の健康にもよくないらしいのです。

 最近の脳科学の研究では、ぼんやりすることで過剰な活動が抑えられるだけでなく、脳に思わぬメリットをもたらすことが明らかになっているようです。

ぼんやりすることの第1の効用は、「脳の休息」。
 慌ただしい日々の中では、脳の一部だけが過剰に働き続けます。例えるなら、エンジンをフル回転させて走り続ける車のようなものでしょうか。脳も同様に、過剰な負荷が続くとストレスが溜まり、集中力が低下します。さらには健康を損なうことにもなります。
 ぼんやりすることが、そんな脳にとって必要なクールダウンとなるのです。

第2の効用は、「創造性の向上」。
 集中して何かを考えようとしても、良いアイデアが浮かぶとは限りません。そんな時、ぼんやりと散歩をしたり、窓の外を眺めたりしていると、不意にアイデアがひらめくことがあるかもしれません。
 これは、いったん目の前の事象から離れることで、脳が新しい視点を見つけやすくなるからだといいます。ぼんやりしている間、脳の「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれる部分が活発になるのです。このネットワークは、記憶や経験を整理し、新たな結びつきを生む役割を持っています。
 ぼんやりしている時間が長いほど、創造性が高まるらしいのです。

第3の効用は、「心の安定」。
 ぼんやりする時間は、心をニュートラルな状態に戻す役割を果たします。これは、マインドフルネスにも通じる考え方です。過去や未来にとらわれすぎず、自分自身と向き合う時間を作ることで、心のバランスを取り戻すことができるのではないでしょうか。

 ところで、「ぼんやり」を日常の中に取り入れるには、どうすればよいのでしょうか。

 スマートフォンと距離を置くことは良いかもしれません。カフェでコーヒーを飲むとき、散歩をするとき、電車に乗るときなど、スマートフォンをオフにするのです。最初は落ち着かないかもしれませんが、慣れればまわりの景色や音に自然と意識が向くようになります。些細な刺激が、新たな発見やひらめきを生むきっかけになるかもしれません。

 意識的にぼんやりする時間を取るのも良いでしょう。
 窓際でボーッと空を眺めたり、公園のベンチに座って木々のざわめきを聞いたりするだけで、気分が軽くなりますよ。
 リラックスした状態の中で、ふとアイデアや解決策が浮かんでくることもあるでしょう。

 ぼんやりすることは決して怠けることではありません。
 脳を整え、心をリセットし、健康を守るための大切な行為なのです。
 効率や生産性を追い求め続ける時代だからこそ、あえて「ぼんやりする時間」を作ることには大きな意義があると言えるでしょう。
 日々、仕事や生活に追われていると感じる人こそ、たまには立ち止まり、ぼんやりしてみてはどうでしょうか。
 それは、ふだん忘れがちな「自分自身と向き合う」貴重な時間ともなるかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!

Tom.Msn よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!