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問題解決のための「視点」を見つける「視点」と【50例】

 「なかなか良い解決策が見つからない」
 「いつも同じようなアイデアしか浮かばない」
そう感じたことはありませんか?

 目の前の問題の「本当の原因」を見つけるには、通常とは異なるものの見方が必要です。
 私たちは無意識のうちに、限られた視点からしか物事を見ていないことが多いのです。

 問題解決のカギは、あなたの「視点」を変えることにあるのかもしれません。

 多くの成功者は、単に知識が豊富なのではなく、「どのように物事を見るか」という「視点」を常に磨いています。
 この「視点」こそが、イノベーションやブレークスルーを生み出す原動力なのです。

 この記事を読めば、あなたは問題に直面した時に、多角的な視点から解決策を見つけ出すことができるようになることでしょう。

 ビジネスでも日常生活でも役立つ、実践的な「視点」の探し方を考えてみます。

1.問題解決と視点

1.1 問題解決とは何か

 私たちは日々、大小さまざまな問題に直面しています。
 例えば、「今日の夕食の献立をどうするか」という個人的なことから、「会社の売上をどう伸ばすか」といったビジネス上の課題まで、その種類は多岐にわたります。

 問題解決とは、簡単に言うと、「現状とあるべき姿とのギャップを埋めること」です。
 現状が「売上が低い」であれば、あるべき姿は「売上目標を達成している状態」となります。

 このギャップをどう埋めるか、その方法を見つけるプロセスが問題解決です。

 しかし、多くの場合、私たちは目の前の「現象」にとらわれがちです。

 例えば、「売上が低い」という現象に対して、すぐに「営業マンの努力が足りない」と結論づけてしまうことがあります。
 ですが、もしかしたら、本当の原因は「製品の魅力が足りない」ことにあるかもしれません。

 このように、現象の奥にある「根本原因」を見つけ出すことが、効果的な問題解決には不可欠なのです。


1.2 なんのために「視点」を見つけるのか

 では、なぜ問題解決において「視点」を見つけることが重要なのでしょうか。
 それは、根本原因を見つけ、最適な解決策を生み出すためなのです。

 もし私たちが常に同じ視点からしか問題を見られなければ、導き出される解決策もワンパターンになりがちです。

 例えば、料理の味付けがいつも同じになってしまうように、アイデアも偏ってしまうのです。

 新しい視点を持つことで、これまで見えなかった原因や、思いつかなかった解決策が発見できるようになります。まるで、高い場所から全体を見下ろすことで、これまで気づかなかった道筋が見えてくるようなものです。
 つまり、多角的な「視点」を持つことは、行き詰まりを打破し、より本質的な解決へと導くための強力な武器となるのです。


1.3 そもそも「視点」とは何か

 では、「視点」とは一体何でしょうか。

 辞書を引くと、「物事をながめたり、考えたりする立場や観点」と出てきます。
 これをより分かりやすく言うと、「物事をどう捉えるか、どの角度から見るかという、あなたの立ち位置や考え方」のことです。

 例えば、コップに水が半分入っているとして、ある人は「半分しかない」と捉え、別の人は「半分もある」と捉えます。
 この違いが「視点」の違いです。同じ出来事でも、視点が変われば、感じ方や考え方が大きく変わるのです。

 ビジネスシーンでも同じです。

 例えば、「新商品の売上が伸び悩んでいる」という問題に対して、

・「顧客の視点」
  「この商品は本当に顧客の悩みを解決しているのだろうか?」

・「競合の視点」
  「競合はどのような商品を、どのように売っているのだろうか?」

・「コストの視点」
  「この商品の価格は適正か?製造コストはかかりすぎていないか?」

 このように、見る角度を変えることで、問題の本質が見えてくることがあります。

 私たちは無意識のうちに、自分の経験や知識に基づいた特定の視点から物事を見てしまいがちですが、意識的に視点を切り替えることで、新しい発見が生まれるのです。


2.どうやって視点を見つけるのか

 では、実際にどのようにして新しい「視点」を見つければ良いのでしょうか。

 それは、意図的に自分のものの見方を変えようとすることから始まります。

 具体的なノウハウをいくつか紹介しましょう。


2.1 問いかけを変える

 私たちは問題を考えるとき、つい「どうすればいいか?」と答えを探しがちです。
 しかし、視点を見つけるためには、まず「どのような問いを立てるか」が重要になります。

 例えば、「売上をどう上げるか?」ではなく、
 ・「顧客はなぜこの商品を買わないのか?」
 ・「競合はなぜ売上を伸ばせているのか?」
 ・「この商品を使わない人は、どんな問題を抱えているのか?」

 このように問いの角度を変えることで、これまで見えなかった側面が見えてくることがあります。
 まるで、宝探しで「どこに宝がある?」と聞くのではなく、「宝の地図はどこにある?」と聞くようなものです。


2.2 立場を変えて考える

 自分以外の人の立場になって考えることも、有効な方法です。

 例えば、
 ・顧客の立場になる
  「自分がこの商品を買うとしたら、何が決め手になるだろう?」
 ・競合の立場になる
  「もし私が競合の社長だったら、どう攻めるだろう?」
 ・子どもや初心者の立場になる
  「もし何も知らない子どもがこれを見たら、どう感じるだろう?」

 普段の自分とは異なる立場になることで、これまで当たり前だと思っていたことが、実はそうではなかったと気づくことがあります。


2.3 視野を広げる

 問題解決のために必要な「視点」は、必ずしも自分の専門分野の中にあるとは限りません。異なる分野の知識や視点を取り入れることで、思わぬヒントが見つかることがあります。

例えば、
 ・異業種の成功事例から学ぶ
  小売業の課題を解決するために、IT企業の顧客サービスを参考にする。
 ・歴史から学ぶ
  過去の偉人や失敗から、現代の問題解決のヒントを得る。
 ・自然界から学ぶ
  植物の成長や動物の行動パターンから、組織運営のヒントを得る。

 このように、一見関係ないと思われる分野からヒントを得ることを、「アナロジー思考」と呼びます。


2.4 時間軸を変える

 現在だけでなく、過去や未来に目を向けることで、新たな視点が得られます。

 ・過去から学ぶ
  「この問題は過去にも起きていなかったか?その時どう対応したか?」

 ・未来を予測する
  「5年後、10年後、この問題はどのように変化しているだろう?」
  「将来、顧客のニーズはどう変わるだろう?」

 時間軸を変えることで、短期的な解決策だけではなく、長期的な視点での根本的な解決策が見えてくることがあります。


2.5 感情を取り入れる

 論理だけではなく、感情や感覚に目を向けることも重要です。

 ・顧客の感情に寄り添う
  「顧客はこの商品に対してどんな感情を抱いているだろう?」
  「どんな瞬間に喜びを感じ、どんな瞬間に不満を感じるだろう?」

 ・チームメンバーの感情を理解する
  「なぜ彼はこの仕事に前向きになれないのだろう?」
  「どんなことが彼らのモチベーションになるだろう?」

 感情は、見落とされがちな問題のサインであることがよくあります。
 そこに目を向けることで、より人間的な、そして効果的な解決策が見つかることがあります。


3.問題解決のための視点・50例

 問題解決のための「視点」を見つけるために必要な「視点」にはどのようなものがあるのでしょうか。

 ここでは、カテゴリーに分けて50件の視点を挙げます。
 これらの視点を意識的に使うことで、あなたの思考はより柔軟になり、問題の本質に迫る力が養われることでしょう。

【時間軸の視点】
(1)過去の視点
  これまでの経緯や歴史から学ぶ
(2)現在の視点
  現状を客観的に把握する
(3)未来の視点
  将来の変化やトレンドを予測する
(4)短期の視点
  直近の成果を重視する
(5)長期の視点
  持続可能性や本質的な改善を目指す

【対象の視点】
(6)顧客の視点
  顧客が何を求めているか、どう感じるか
(7)従業員の視点
  働く人がどう感じ、何を改善したいか
(8)競合の視点
  ライバルが何を考え、どう動くか
(9)サプライヤーの視点
  供給元との関係性や課題
(10)株主の視点
  経営における投資家の期待や要求
(11)社会の視点
  法律、倫理、環境、地域社会への影響

【構造・要素の視点】
(12)全体の視点
  森全体を見るように、全体像を把握する
(13)部分の視点
  木を見るように、個々の要素に注目する
(14)プロセスの視点
  物事がどのように進むか、その流れを見る
(15)システムの視点
  各要素がどのように相互作用しているかを見る
(16)構成要素の視点
  何で成り立っているか、分解して考える
(17)関係性の視点
  要素同士の繋がりや影響を考える

【価値・意味の視点】
(18)本質の視点
  本当に大切なものは何か、根本的な価値は何か
(19)目的の視点
  何のためにやっているのか、最終目標は何か
(20)課題の視点
  何が問題なのか、どこにギャップがあるのか
(21)機会の視点
  何がチャンスになり得るか、可能性は何か
(22)強みの視点
  自分たちの得意なこと、優位な点は何か
(23)弱みの視点
  自分たちの苦手なこと、改善点は何か

【思考・認知の視点】
(24)論理の視点
  筋道を立てて、矛盾なく考える
(25)直感の視点
  ひらめきやインスピレーションを信じる
(26)感情の視点
  人々の感情や心理を理解する
(27)批判の視点
  本当にそうか、他に考えられないか疑う
(28)肯定の視点
  良い点、可能性に目を向ける
(29)中立の視点
  感情を交えず、客観的に捉える
(30)反対の視点
  あえて逆の意見や考え方をしてみる

【行動・実行の視点】
(31)効率の視点
  最短で、最小の労力で達成するには
(32)効果の視点
  本当に目的が達成できるか、成果が出るか
(33)実行可能性の視点
  実際にできるのか、現実的か
(34)リスクの視点
  どんな危険があるか、失敗する可能性は
(35)改善の視点
  より良くするにはどうすればいいか
(36)継続の視点
  一度きりでなく、長く続けるには

【比較・相対の視点】
(37)他者との比較の視点
  他と比べてどうか、優れているか劣っているか
(38)ベンチマークの視点
  成功事例や最高水準と比べる
(39)ギャップの視点
  理想と現実の差は何か
(40)共通点の視点
  似ている点、共通する法則は何か
(41)相違点の視点
  異なる点、特異な要素は何か
(42)優先順位の視点
  何が最も重要か、何を先にすべきか

【発想・創造の視点】
(43)自由な発想の視点
  既成概念にとらわれず、自由にアイデアを出す
(44)制約の視点
  あえて制約を設けて考える(例:お金がないとしたら?)
(45)組み合わせの視点
  異なるものを組み合わせて新しい価値を生む
(46)分解・再構築の視点
  バラバラにして、新しい形で組み立てる
(47)アナロジーの視点
  全く異なる分野からヒントを得る
(48)逆転の発想の視点
  常識と反対のことを考えてみる
(49)拡大の視点
  もっと大きくしたらどうなるか
(50)縮小の視点
  もっと小さくしたらどうなるか

 これらの視点は、それぞれを独立して使うこともできますが、複数を組み合わせて使うことでさらに強力な洞察を生み出します。

 まるで、一枚の絵を色々な角度から、色々な光の下で眺めるようなものです。


あとがき

 問題解決は、一見すると難しく感じられるかもしれません。
 しかし、今回紹介した「視点」を見つけるための「視点」を意識的に使ってみることで、きっとあなたの中に新しい発見が生まれることでしょう。

 私たちは皆、無意識のうちに特定のフィルターを通して世界を見ています。
 そのフィルターを増やすこと、あるいはフィルターそのものを変えることが、より良い未来を創る第一歩となるのです。

 ぜひ、今日から意識して「視点」を探す旅に出てみてください。


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