【絵本の紹介】日本で今人気のおすすめ絵本
「人気」のある絵本は数多くあります。
単発的なヒット作も数多くありますが、
世代を超えて受け継がれる
「ロングセラー」もまた多くあります。
作品が持つ普遍的なテーマ
子どもの発達段階に合て工夫された仕掛け
親が子に、子が孫に読み聞かせてきた
記憶と「ノスタルジー」
絵本は単なる読書体験ではなく、
家族間のコミュニケーションや
思い出作りの重要な
ツールとなっているのです。
特に幼児向けの人気絵本では、
緻密な写実性や複雑な構図よりも、
シンプルで親しみやすく、
温かみのある絵のスタイルが
好まれる傾向にあるようです。
いま日本で人気の「ロングセラー」の絵本を
いくつか紹介します。
『はらぺこあおむし』
【作家名】
エリック・カール (作), もりひさし (訳)
【累計発行部数】
世界中で5500万部以上
【概要】
小さなあおむしが、月曜日から日曜日まで様々なものを食べ続け、やがて美しいちょうちょになるまでを描いた物語です。
食べ物の穴が開いている仕掛け絵本としても知られています。
子どもの成長を実感できる内容で、色彩豊かな絵が魅力です。
【絵の技法と特徴】
コラージュ(貼り絵)
エリック・カール自身が筆や様々な道具を使って絵の具で色をつけた薄紙を、切り貼りして制作されています。
鮮やかで透明感のある色彩: 色鮮やかな薄紙を重ねることで、独特の透明感と奥行きが表現されています。
シンプルで力強い形: メインの要素が白い背景に際立ち、子どもの目を引きつけます。
鋭い観察力に基づくリアルな表現: 虫の細部まで丁寧に描かれており、生き物の特徴を捉えています。
『いないいないばあ』
【作家名】
松谷 みよ子 (文), 瀬川 康男 (絵)
【累計発行部数】
600万部以上
【概要】
赤ちゃんが喜ぶ「いないいないばあ」をテーマにした絵本です。
様々な動物たちが「いないいないばあ」をするシンプルな構成で、繰り返し読み聞かせを楽しめます。
【絵の技法と特徴】
一般的には、水彩やクレヨンなどを併用した手書きの技法と考えられます。
温かく優しい雰囲気: 柔らかいタッチと色使いで、赤ちゃんが安心して楽しめる絵柄です。
動物たちの表情の豊かさ: 動物たちの「いないいないばあ」の動きや表情が生き生きと描かれています。
シンプルで分かりやすい構成: 赤ちゃんでも理解しやすい、視覚的に明快な絵が特徴です。
『ぐりとぐら』シリーズ
【作家名】
なかがわ りえこ (作), おおむら ゆりこ (絵)
【累計発行部数】
シリーズ累計2400万部以上
【概要】
双子の野ねずみ「ぐり」と「ぐら」が、大きなカステラを作る物語です。
食べる喜びや仲間と分かち合うことの大切さを描いています。
【絵の技法と特徴】
水彩絵の具
素朴で可愛らしいキャラクター: ぐりとぐらの愛らしい姿が、子どもたちに人気です。
温かみのある色彩: 優しい色合いで、物語の世界観を表現しています。
シンプルながらも細やかな描写: 背景はシンプルに描かれつつも、カステラの焼き上がる様子などは丁寧に表現されています。
『だるまさんが』シリーズ
【作家名】
かがくい ひろし (作)
【累計発行部数】
シリーズ累計1000万部以上
【概要】
「だるまさんが」の呼びかけに合わせて、だるまさんがユーモラスな動きを見せる絵本です。
擬音語やリズミカルな言葉が特徴で、親子で一緒に体を動かして楽しめます。
【絵の技法と特徴】
一般的には、アクリル絵の具やポスターカラーなどを主体とした、はっきりとした色彩と線で描かれていると考えられます。
シンプルで力強い線と形: はっきりとした輪郭と色で、だるまさんの動きが分かりやすく表現されています。
ユーモラスで予測不能な動き: だるまさんのユニークな動きが、子どもの笑いを誘います。
擬音語と動きのリズム: 言葉のリズムと絵の動きが連動し、読み聞かせが楽しくなります。
『しろくまちゃんのほっとけーき』
【作家名】
わかやま けん (作)
【累計発行部数】
400万部以上
【概要】
しろくまちゃんがホットケーキを作る過程を描いた絵本です。
材料を混ぜたり、焼いたりする様子が丁寧に描かれていて、子どもたちが食に関心を持つきっかけにもなります。
【絵の技法と特徴】
リトグラフ(版画)を中心とした6色の特色印刷
スミ、アイ、グレー、ミドリ、オレンジ、キイロという6色の特色インクを使用し、1色ごとに版を描き分けて刷り重ねることで、美しい色を表現しています。
鮮やかで濁りのない色彩: 子どもたちに美しい色を届けるという作者の思いが込められています。
単純化された造形と太い線の輪郭: 子どもにも分かりやすく、視覚的に強い印象を与えます。
動きのある表現: ホットケーキが焼ける様子など、動きが感じられる描写が特徴です。
『ねないこだれだ』
【作家名】
せな けいこ (作・絵)
【累計発行部数】
300万部以上
【概要】
夜になっても寝ない子がおばけになってしまう、ちょっぴり怖いけれどどこか愛らしいお話です。
独特の貼り絵が特徴的で、子どもたちの想像力を掻き立てます。
【絵の技法と特徴】
貼り絵
包装紙や封筒の裏など、身の回りにある様々な紙を素材として使用しています。
独特の貼り絵による質感: 紙の質感や柄が絵に深みを与えています。
シンプルながらも印象的なキャラクター: おばけの表情や姿が、子どもの心に残ります。
夜の雰囲気を醸し出す色彩: 黒や暗い色を効果的に使い、夜の物語を表現しています。
『てぶくろ』 (ウクライナ民話)
【作家名】
エウゲニー・M・ラチョフ (絵), うちだ りさこ (訳)
【累計発行部数】
300万部以上
【概要】
森に落ちていた手袋に、次々と動物たちが入り込み、やがて手袋がパンパンになるまでを描いたウクライナ民話です。
動物たちのユーモラスなやりとりが魅力です。
【絵の技法と特徴】
水彩、インク、またはガッシュなどを用いた、線描と色彩によるイラストレーション。
動物たちの生き生きとした描写: 各動物の表情や仕草が丁寧に描かれており、個性が際立っています。
温かみのある民俗的な雰囲気: ウクライナの伝統的な絵画を思 わせる、暖かく素朴な色彩とデザインです。
物語の進行に合わせた画面構成: 手袋の中に入っていく動物が増えるにつれて、絵の密度が増していく工夫がされています。
『おおきなかぶ』 (ロシア民話)
【作家名】
A.トルストイ (再話), 佐藤 忠良 (画), 内田 莉莎子 (訳)
【累計発行部数】
327万部以上
【概要】
おじいさんが抜こうとしても抜けなかった大きなカブを、次々と人々や動物たちが協力して抜くロシア民話です。
協力することの大切さを伝えます。
【絵の技法と特徴】
水彩、クレヨン、またはリトグラフなどを用いた、力強い線と色彩表現。
力強くダイナミックな描写: カブを抜く登場人物たちの力強さが感じられる絵です。
土の匂いを感じさせる素朴さ: ロシアの田舎の風景や生活感が伝わる、温かみのある色彩とタッチです。
登場人物の表情や動作の表現: 各キャラクターの表情や、カブを抜く際の体の動きが、ユーモラスかつ印象的に描かれています。
『大ピンチずかん』シリーズ
【作家名】
鈴木 のりたけ
【累計発行部数】
シリーズ累計188万部以上
【概要】
日常生活に潜むさまざまな「ピンチ」をユーモラスに、そして冷静に解説した図鑑形式の絵本です。
子どもたちが共感できる身近なピンチから、大人も思わず笑ってしまうようなピンチまで、幅広い状況が描かれています。
それぞれのピンチのレベルや対策なども記載されており、楽しみながら学べる内容です。
【絵の技法と特徴】
一般的には、水彩、色鉛筆、またはデジタルツールを組み合わせて描かれていると考えられます。緻密な線描と、温かみのある色彩が特徴です。
コミカルで親しみやすい: 登場するキャラクターや描かれるピンチの状況は、どれもクスッと笑えるようなユーモラスさがあります。
細部にまでこだわった描写: ピンチの状況が非常に細かく描かれており、読者が「あるある!」と共感できるようなディテールが満載です。
図鑑のような構成: 各ページが図鑑のように整理されており、絵と文章がバランスよく配置されています。
『パンどろぼう』シリーズ
【作家名】
柴田 ケイコ
【累計発行部数】
シリーズ累計400万部以上
【概要】
森の奥に住む、おいしいパンをこっそり盗んでしまう「パンどろぼう」を主人公とした物語です。
パンどろぼうのパンへの情熱や、それを取り巻くキャラクターたちとの心温まる交流が描かれています。
【絵の技法と特徴】
主にアクリル絵の具やガッシュを用いたアナログ画材、またはそれを模したデジタル画材で描かれていると推測されます。絵の具の厚みや筆致が感じられる表現が特徴です。
温かみのあるタッチと色彩: どこか懐かしさを感じるような、温かみのある色使いと筆致が特徴です。
表情豊かなキャラクター: パンどろぼうをはじめとする登場キャラクターたちは、表情豊かで愛らしく、読者の心を掴みます。
食べ物の魅力的な描写: パンが非常に美味しそうに描かれており、食欲をそそられます。
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