怪盗ルパンの忘れ物 【せりふ三題噺】

奴は有名な絵画を盗み

ビルの屋上から春一番の風に乗って

ハンググライダーで飛び去った

「ずるいね」

追いかけて伸ばした俺の手が掴んだのは

奴が履いていた片方のローファーだけだった

何一つ証拠を残すことの無い奴にしては

ローファーを履いての犯行とは

今までと何かが違う

初めての遺留品と言う訳だ

ローファーのサイズは24.5センチ

男にしてはかなり小さいサイズだ

だがこれで容疑者リストの中から

かなり絞り込まれるだろう

「待っていろ」

俺は奴が飛び去った冬空を見つめて呟いた


こちらの企画に参加させて頂きました。よろしくお願いします。

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