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読書感想文∶働くことがイヤな人のための本(ネタバレあり)

てるちゃんこと、てるてるテル子さんの
呟きより知った本の感想文を書きました! 

↓早速ですが参ります↓

試し読みの時からこの本の少し堅苦しく、
哲学のにおいがするのに惹かれていた。

大まかに流れを紹介すると、
著者と年齢や性別・立場等の異なる
架空の人物4人との対話により話が進んでいく。

読み始めて気になった言葉がある。
それは、自己欺瞞。自らを欺くこと。

皆さんにも経験があるのではないか?


この本では、それは殆どの人がしている
且つよい生き方ではないと述べている。


それではなぜ、
自己欺瞞はよい生き方と言えないのか。
それは、
真理・理不尽から目を背けることだからだそう。

真理というのは科学や常識を指すのではなく、
一言で言うなら生きることは理不尽ということ。
さらには、
世に溢れる理不尽の中心に【死】が居座っている。

大多数の人間はそんな、
ある意味残酷とも言える真理よりも
様々なことに幸福を見出して生きているが、
逃れられない死というのは真理である。

それを見ないように考えないように、  
幸福で覆い隠しながら生きることを
著者はよしとしていないのだ。

それよりも例えば、
【なぜ生きて死んでいくか】のような
すっきり答えの出せないような問いを考え、
答えを求める姿勢こそが生きているということ。

その姿勢が哲学でありながら
死ぬ時にはありとあらゆること、
そう。【知りたいという執着】
哲学さえも手放さなければならない。
それが一番大変だとも述べている。

なるほどなと思った。
確かに、人間に平等にあるのは
1日あたりの時間と死だ。
その死から目を逸らすように
幸福ばかりを追求して生きて、果たして
良いものなのか些か疑問に思えてくる。

かく言う私は、
死について考えることは少なくないが
行動に結び付いているかと言われれば
口籠ってしまうだろう。

考えて、途中で止めて、また考えて。
来る日も来る日も過ごしている。

著者が対話している架空の人物に
Aくん(20代の引きこもりの留学生)が
登場するのだが、Aくんに対して著者は
最終的に【行動】せよと言った。

いくら一人の空間で頭の中で考えていても
それは幻想・空想・理想で(限界が)あり、
外に出て社会の一員として人に揉まれる中で
自分の考えが粉々になり崩れ落ちていく。

そんな状態になった時に自分はどう考え、
また行動していくのか。
布団を被って引き籠ってばかりいないで
そこまで行動せよと。


はっとした。
今の私に言われているみたいで。

頭の中でごちゃごちゃ考えていても結局は
どうしようもなくて、理不尽で溢れかえって
いることもまたどうしようもない。
人生は理不尽なのだから。

社会で不特定多数の人と関わることで、
自分の目・耳・精神・思考・からだ
が鍛えられるというのが著者の考えだ。

また、他者との関わりを通して初めて
自分を認識できることも沢山ある。

私はこの本を読んで、勇気を出して
もう一度社会に出て理不尽を感じた自分が
どうするか確かめてみたいと思った。

著者が伝えたいのは
悠々自適な暮らしをした上で世間から認められ
自己表現に没頭できるような人間や、
働かずに生きるのはほんの一部の恵まれた人間を
除いては不可能だから甘えることなく行動し、
理不尽を味わい受け入れた上でどう生きていくか。

それを考え(哲学し)ながら生きていくのが
よい生き方だということだと認識した。

真理よりも第一に幸福を求める
自己欺瞞の多い(変わりものではない)
殆どの人にはこの本を読む必要はない
とも言っている。

その一方で著者は『無用塾』という
哲学をする以外の共通点のないような人達が
忌憚のない議論をするためだけに集える
貴重な場所を作り出した。

そこでは例えば「人を殺したい」など
声を上げられないようなことについても
安心して発言や議論できる場所であり、
立場の様々な哲学仲間が
言葉を交わしているという。


哲学は年齢や性別・環境などを問わず
できる学問だが、ある程度理不尽を
知り感じ尽くした年代になってからが
真骨頂とも言えるそうだ。

やはり私には圧倒的に生きた経験が
足りない為、無理しない範囲で行動
をしていきたいと思う。
そして、運良く長く生きられた先の人生では
哲学と真っ向から向き合っているかもしれない。

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