変わりゆく世界秩序②-05ウクライナ戦争🇺🇦の真相[🇺🇦国内の独裁と腐敗💰]
変わりゆく世界秩序②-05ウクライナ戦争🇺🇦の真相[🇺🇦国内の独裁と腐敗💰]
突如ロシア🇷🇺がウクライナ🇺🇦を侵攻し始めて
始まったウクライナ戦争🇺🇦。しかし、その背景には、
西側諸国では報道されない様々な小細工がいろいろありました。
ウクライナ戦争🇺🇦の真相を塩原氏の記事や事実をベースに
読み解いていきます。
はじめに
戦争中だからとは言え、「自由と民主主義」を守る側であるハズの
ウクライナ側🇺🇦が「専制国家化」しつつある問題。
ゼレンスキー大統領🇺🇦とイェルマーク🇺🇦による独裁体制は、
「石原都知事🇯🇵の独裁支配体制」の形式や維新のパワハラ知事と
同じ手口の独裁体制であると思われる。
自壺党🏺や維新やジャニーズの性加害事件などの不祥事を
隠蔽する偏った🇯🇵日本のテレビ📺では報道されない
ウクライナ🇺🇦の政治状況を記事を通して見ていきます。
ゼレンスキー大統領を操る「ウクライナのラスプーチン」の正体
2024.09.12
塩原 俊彦
ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領🇺🇦は9月に入って、
大幅な内閣改造に踏み切った。訪米前に新しい陣容にして、
政権に「新しいエネルギー」を注入するのがねらいだと
大統領は説明している。
しかし、これは体のいい嘘にすぎない。
今回の内閣改造は、「影の権力者👿」とだれしもが認めている
大統領府長官アンドリー・イェルマークの権力強化と連動したものだ。
とくに、2020年から外相だったドミトロ・クレバを、
イェルマークの子飼いアンドリー・シビハ第一外務副大臣に代える人事と、
別の最側近のオレクシー・クレバを副首相兼地方担当相として
入閣させる人事が重要な意味合いをもっている。
「民主主義国家であり、民主主義の名のもとにロシアの帝国主義的専制主義に
対抗する戦争を繰り広げている国として、この国の高官たちの解任、
交代、配置転換のやり方はふさわしくない」という意見通り、
すでにウクライナ🇺🇦は頼りない俳優(ゼレンスキー🇺🇦)と剛腕な
プロデューサー(イェルマーク🇺🇦)による”専制国家化👿”しつつある。
ゼレンスキー大統領🇺🇦とイェルマーク🇺🇦による独裁体制は、
「石原都知事🇯🇵の独裁支配体制」の形式と同じなので、
どのような手口で独裁体制を築くのか?を知った上で
読み進めると面白いと思われる。
イェルマークとは何者か(1)
まず、イェルマークなる人物について説明しよう(以下の記述は主に記事「アンドレイ・イェルマークはいかにしてゼレンスキーの右腕となったのか?」を参照)。それをわかってもらうためには、下の写真(1)が参考になる。
写真は2019年5月20日、ゼレンスキーの大統領就任式🇺🇦の日に写されたものだ。
満面の笑みを浮かべ、彼とその一行は、儀仗兵によって開け放たれた
マリインスキー宮殿🇺🇦の扉から、大統領府🇺🇦に向かって歩いている。

(出所)https://www.pravda.com.ua/eng/articles/2024/06/25/7462409/
ゼレンスキーの両脇には親しい党人が並んでいた。
大統領の向かって右隣はドミトロ・ラズムコフ、
向かって左隣の太った人物はルスラン・ステファンチュクで、
ともに与党「人民の奉仕者」党の指導者だ。
ステファンチュクの左隣にいたのは、ゼレンスキーの親友で
最初の補佐官であったセルヒイ・シェフィールだ。
イェルマークとは何者か(2)
このとき、この二人の後方でサングラスをかけた一人の顔が映っている。
彼こそアンドリー・イェルマークである。
こんなに後ろを歩いていた人物がいまや、ゼレンスキーの右腕となり、
「影の権力者👿」として、ウクライナの政治・外交を一手に握る
ようになっているのである(写真(2))。

ゼレンスキー、イェルマーク。ゼレンスキーとイェルマークはめったに顔を合わせないという。
(アレッサンドロ・デッラ・ヴァッレ/AFP/Getty Images) (出所)https://www.washingtonpost.com/world/2024/05/18/andriy-yermak-power-chief-ukraine/
頭角を現したイェルマーク
イェルマーク🇺🇦は、ゼレンスキーがウクライナ大統領🇺🇦になるずっと前から、
ゼレンスキー一家や彼のプロダクションである「クヴァルタル95スタジオ」
と親交があった。彼は、メディア関係の弁護士だった。
新指導部が政権を握った後、イェルマーク🇺🇦は大統領補佐官の一人として、
かなり控えめな地位を与えられた。
伝統的に大統領のスケジュールや会議を担当する第一補佐官でもない。
この新しい役職には明確な責任範囲が定められていなかったが、
それがかえってイェルマーク🇺🇦にとって有利に働いた。
降って湧いたような問題である「囚人交換」を担当するようになったのである。
そして、イェルマークは2019年9月7日、クレムリン🇷🇺に囚われていた人々と
ウクライナ🇺🇦の船員を連れ帰った。
実際、飛行機のドアが開き、イェルマーク🇺🇦が外に出た瞬間が、
彼の大政治家への出世のはじまりだった。
その後、ゼレンスキー🇺🇦が引き継いだもっとも困難な課題である
ロシア🇷🇺との交渉を主導するのは、間違いなく彼となった。

大統領府長官に抜擢
ゼレンスキー大統領🇺🇦は2020年2月11日、イェルマーク🇺🇦を大統領府長官に
任命した。彼の職務は、大統領に対する行政、法律、諮問、助言、報道、
分析、その他の支援とサポートを提供することであり、その立場を利用して、
イェルマーク🇺🇦はゼレンスキー🇺🇦への影響力を次第に
強大化することに成功するのだ。
映画プロデューサーでもあったイェルマーク🇺🇦は、ゼレンスキー大統領🇺🇦に
とってのプロデューサーの役割を果たすようになる。
前任のアンドレイ・ボーダン長官は、書類にサインしたり、役人や判事、
国会議員に電話をかけたりするのが大好きな人だった。
彼はいつも署名すべき書類を山のように引きずり回して、ゼレンスキー🇺🇦に、
時には非常に無礼なやり方で、他の人々がいる前でさらに多くの
政令や命令に署名するよう強要していたという。
イェルマーク🇺🇦は、こうしたふるまいはしなかった。
その代わり、イェルマーク🇺🇦にとって不都合な大統領側近たちは、
相次いで職を失った。ゼレンスキー🇺🇦の面前で彼らを非難するのだ。
これこそ、「イェルマーク🇺🇦がだれかを排除したいときに好む戦術の一つ」
とされている。
こうして、俳優(ゼレンスキー🇺🇦)にとって、ありふれたことを考えずに
クリエイティブな仕事ができるプロデューサーほど重要な人物はいなくなる。
「ゼレンスキー🇺🇦とイェルマーク🇺🇦の側近のほとんど全員が、
二人の関係をスターとプロデューサーの連合体だと語っている」という、
最初に紹介した記事にある記述はきわめて的確な指摘となっている。

邪魔な外相
イェルマーク🇺🇦は、彼の直接かかわる範囲を広げた。制裁グループ、
安全保障、ウクライナ🇺🇦のパートナーとの二国間協定、平和サミット、
拉致された子供たちの帰国、囚人交換などなど、外交政策の大きな話題の
ほとんどを、何らかの形でイェルマーク🇺🇦が担うようになる。
この担当範囲の拡大の結果、イェルマークは国際的な人脈を築くようになった。
とくに、ウクライナ🇺🇦が主要国と個別に締結している
安全保障協定の策定にかかわったことで、彼の国際人脈はますます広がった。
こうなると、2020年3月から外相🇺🇦を務めるクレバは目障りな存在となる。
イェルマーク🇺🇦は当初、2021年9月から、キーウ国際問題大学で
同級生だったミコラ・トチツキーを外務副大臣に据えた。
トチツキーはベルギー大使やウクライナのEU代表を務めた外交官だったから、
違和感のない人事だった。
興味深いのは、今年4月、トチツキーを大統領府副長官として国際担当とし、
代わりに、もう一人の子飼い、シビハを外務省第一副大臣に据えたことである。
シビハは、1997年から外交官として勤務し、駐ポーランド・ウクライナ
特使参事官、駐トルコ大使を歴任、2021年5月から今年4月までは、
イェルマーク🇺🇦の副官を務めていた。
つまり、イェルマークは外交問題に精通した二人の「手駒」をもち、
クレバ外相🇺🇦の外交を監視・牽制してきたのである。
結局、今月の内閣改造で、シビハは外相に昇格した一方、
トチツキーは「文化・情報政策省」から「文化・戦略的コミュニケーション省」
に名称変更された省の大臣におさまった。
どちらも、イェルマークが「影の権力者👿」であることを証明するような
人事と言えるだろう。

もう一人の子飼い
それだけではない。今回の人事では、イェルマークのもう一人の子飼い、
オレクシー・クレバが副首相兼コミュニティ・領土・インフラストラクチャー
開発省を一時的に率いることになる。
同省は後に二つに分割され、クレバはウクライナの地方を
担当する方を率いることになる見通しだ。
クレバは、シビハ以上にイェルマークと深いつながりがある。
2019年、イェルマークはクレバをキーウ市議会の都市開発局長に、
のちにキーウ市国家管理局の第一副局長にするよう働きかけたという。
さらに戦争中、クレバはキーウ州行政長官(知事)に昇進した。
昨年夏、地域政策を担当していたキリロ・ティモシェンコが、
汚職問題で大統領府を解任されると、クレバはすぐに大統領府副長官として
その空席を引き継いだ。大統領府の副長官として地域開発を担当していたから、
今度は副首相兼務で地方担当大臣となるわけだ。

ウクライナ政権の「闇」
ウクライナ🇺🇦では、民主主義国家ではありえない不可解な指導部人事が
つづいている。
ウクライナ軍🇺🇦に納入されたF-16戦闘機の墜落事故の翌日の8月30日、
ゼレンスキー大統領🇺🇦は空軍司令官であるミコラ・オレシュチュクを更迭した。
ただし、明確な理由は明らかにしなかった。
9月2日夜には、電力会社などを統括する国営エネルギーシステム会社
ウクルエネルゴのトップ、ヴォロディミル・クドリツキーが解任された。
3日には、解任を決めた監査役会のダニエル・ドベニー会長と
同委員のペーダー・アンドレアセンが抗議のために辞任通知を出した。
9月4日にはじまったウクライナ政府の人事異動に対する議会承認でも、
不可解な出来事が起きた。
当初、議会は、国有財産基金のヴィタリイ・コヴァル代表と
イリーナ・ヴェレシュチュク副首相兼領土再統合担当相の辞任要求を
承認しなかった。さらに、最重要なクレバ外相🇺🇦の解任について
採決をする勇気すらなく、採決を延期したのである。
同日夜遅く、ゼレンスキー大統領🇺🇦、デニス・シュミガル首相、
政府ポスト候補者たちが与党「人民の奉仕者」党との会談に臨んだ。
彼らは、疑心暗鬼に陥っている議員たちを説得し、閣僚交代の障害を
取り除くことに成功したらしい。
その結果、9月5日、議会は、前日に罷免できなかった、
あるいは罷免する勇気のなかった閣僚をすべて罷免したのである。
まるで、日本の自民党が「国会対策」という「闇」のなかで蠢(うごめ)
いていた時代と同じような状況が、いまのウクライナ🇺🇦には存在するのだ。
いずれにしても、こうしてイェルマーク🇺🇦は着々と権力を拡大している。
つまり、それはゼレンスキー大統領🇺🇦がますますイェルマーク🇺🇦の
掌で踊らされるだけの俳優に成り下がりつつあることを意味している。
すでに任期切れで、大統領🇺🇦である法的根拠も薄弱なゼレンスキー🇺🇦を、
イェルマーク🇺🇦というプロデューサーが支え、見栄えだけは保っている。
今回説明した「舞台裏の真実」は、欧米諸国や日本のマスメディアが、
ウクライナ政府🇺🇦のあきれた実態を報道しないことによって
隠蔽されているにすぎない。そのことにも気づいてほしい。

もはやここまで…汚職で腐りきったウクライナ政府🇺🇦の実情を全暴露する
2024.06.25
塩原 俊彦
ウクライナに関する報道の歪み
ウクライナ🇺🇦に関する欧米の報道は歪んでいる。
そのため、ウクライナ🇺🇦の内情を知る欧米諸国や日本の人々は少ない。
4月以降のスキャンダルだらけのウクライナ🇺🇦について紹介してみよう。
4月4日、ウクライナ🇺🇦のメディア『Slidstvo.info』は、
「2023年12月、ウクライナ保安局(SBU)のサイバーセキュリティ部門責任者
であるイリヤ・ヴィチュークの妻ユリアが、キーウの高級住宅団地の
アパートを購入した件をスクープした(下の写真を参照)。
ヴィチュークが税務申告で1280万フリヴニャ(UAH約5100万円)相当の
アパートを購入したとのべているにもかかわらず、
市場価格はその倍になるというのだ。
記事によると、ユリアが購入したアパートは195平方メートルで、
この広さのアパートをリフォームすると、150万ドル近くになるという。
不動産サイトでは、この住宅団地のリフォームなしのアパートは
1平方メートルあたり約3000ドルする。
これは首都の平均価格のほぼ3倍だ。
そうなると、ユリアの支払額は58万5000ドル
(購入時の為替レートで2150万UAH)となる。
つまり、申告書に示された価格は市場価格のほぼ半額であったことになり、
不実記載にあたる。
妻ユリアは個人事業主であり、2022年には940万UAH(約3800万円)、
2023年には1340万UAH(約5300万円)の利益を得た。
しかし、時価2000万UHA(約8000万円)を超す不動産を
どうやって購入できたかは不明だ。
もちろん、夫イリヤは年俸180万UHA(約720万円)の
公職に就いているにすぎず、多額の資金援助は難しい。
このため、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領🇺🇦は5月1日付の大統領令で、
イリヤ・ヴィチュークを「国益保護防諜部長」の職から解任した。

イリヤ・ヴィチュークは結局、解任された。 (出所)
Дружина голови кібербезпеки СБУ купила квартиру
за понад 20 млн грн (slidstvo.info)
議会による副首相の解任
5月9日、ウクライナ復興担当副首相兼地域・インフラ開発大臣
オレクサンドル・クブラコフが、議会によって解任された。
彼は、2022年12月1日から統合された機関のトップに就任していたが、
5月8日、同省を再び2分割する提案がなされ、
これに伴ってクブラコフを解任する決議案を作成されたのだ。
そして、9日にこの決議が賛成多数で成立した。
彼は2023年夏前まで、ゼレンスキー大統領🇺🇦の
お気に入りの一人と呼ばれていた。
しかし、国防省の一連の汚職スキャンダルで解任されたオレクシー・レズニコフ
の後任として、クブラコフが国防相に就任する予定だったが、
ゼレンスキーとクブラコフがこの移行の詳細について話し合っているうちに、
クブラコフの野心に気づき、彼は大統領の支持を失ったという
(ウクライナ情報による)。
それが、5月の電光石火の解任劇につながったのだ。

ゼレンスキー🇺🇦は寵愛していたクブラコフを自ら解任したのではなく、
議会に罷免させるという不可思議な手段をとった。
もちろん、クブラコフは、新しい省の大臣に任命されていない。
この解任劇の余波として、6月10日、ムスタファ・ナイェム復興庁長官が
辞任した。彼は、もともとクブラコフの副官を務めており、クブラコフの
提案で、欧米からの資金によるウクライナの復興事業を監督する政府機関である
復興庁長官に就任していたのである。
このため、NYT(ニューヨークタイムズ)も、この辞任に注目する記事を
報じている。ナイェムが率いていた復興機関は、ウクライナの通貨である
1000億フリヴニャ(約25億ドル)の昨年の予算を監督していた。
そのプロジェクトは多岐にわたり、発電所の脆弱な電気設備を保護するための
物理的バリアを建設する取り組みに資金を提供したり、水道管、橋、
道路の補修も行ったりする資金を監督していたのだ。
実は、ナイェムの辞任は、ベルリンで開催された復興に関する主要ドナー会議
の前日という、気まずいタイミングでなされた。
ウクライナ当局🇺🇦は彼を代表団から排除し、彼が予定していたウクライナ復興
への寄付に関する外国政府高官との会合を台無しにしたのである
(デニス・シュミハリ首相がナイェムの会議出席を許可しない
とする書簡が暴露されている)。
おそらくナイェム自身は、腐敗に手を染めていない。
クブラコフやナイェムは、欧米諸国と直接接触する機会をもち、
彼らからの信頼を得ていたとされる。クブラコフはブリジット・ブリンク
駐ウクライナ米国大使をはじめ、米国財界や大使館の代表と
かなり親密な関係を築いてきた。
しかも、クブラコフも、2023年1月に任命されたナイェムも、
2023年のおとり捜査で、汚職防止当局が接待の疑いを摘発するのを助けていた。
同年秋、ナイェムは2人の国会議員が賄賂を支払おうとしたとの告発で
反汚職当局に通報し、事件は現在裁判中だ。
だが、こうした二人のやり方に対する反発が、ウクライナの指導者の
一部にあるのは間違いない。大統領府のトップ、アンドリー・イェルマクと
ゼレンスキー🇺🇦は彼らを快く思っていなかった。
それが、ゼレンスキー政権内部🇺🇦の相次ぐ不祥事につながっている。
大統領府の前副長官の起訴
5月7日には、ドミトロ・ヴェルビツキー副検事総長をめぐるスキャンダルも
報じられた。ヴェルビツキーが、甥によって市場価格をはるかに
下回る価格で購入された借家に住んでいることを突き止めたというのである。
アンドレイ・コスティン検事総長は6月20日、同長官とウクライナ
国家腐敗防止局(NABU)が、ヴェルビツキーの資産に関する公式調査を
開始したと発表した。
コスティン検事総長によると、ヴェルビツキーとそのガールフレンドが、
キーウの裕福な地域に高級車と高価な家を所有しており、
公務員として予想される給与を上回っているようだという
RFE/RLの複数の記事(下の写真)を受けて、同事務所はヴェルビツキー
に対する内部調査を開始したという。
5月22日、ウクライナ国家腐敗防止局(NABU)は、大統領府の前副長官
アンドリー・スミルノフが不正蓄財の容疑で起訴されたと発表した。
彼は、2019年9月から今年3月まで副長官ポストにあったが、3月、
ゼレンスキー大統領🇺🇦によって理由を明かさずに解任されていた。
NABUによると、同容疑者は2020年から2022年の間に42万6000ドル以上の
資産を取得したが、その間の給与と貯蓄の公式報告は3万2500ドルに
すぎなかった。
スミルノフは高級車2台、オートバイ2台、駐車スペース数台、
リヴィウのアパート、ザカルパチア州の土地を購入したと報じられている。
資産の所有権をわからなくするために、彼は財産資産の大部分を
弟に譲渡したが、密かにアクセス権を保持していたとされる。

コテージ・コミュニティにある2階建てのタウンハウスだった。 (出所)
https://www.radiosvoboda.org/a/skhemy-zastupnyk-henprokurora-
verbytskyy-budynok-za-pivmilyona-dolariv/32936698.html
深刻なスキャンダル
最新のスキャンダルは、もっと深刻だ。NABUの職員が有名な汚職捜査の
容疑者に情報をリークしただでなく、この情報漏洩疑惑に関する
スキャンダルについて、NABUのセメン・クリヴォノス長官がウクライナ議会
の反汚職委員会での報告を拒否したことから、事態が複雑化しているのである。
この問題を理解するには、いまのクリヴォノス長官🇺🇦が大統領側トップ🇺🇦の
汚職疑惑を調査する能力と意欲に欠けるとの疑いが強まっていること
を知らなければならない。
クリヴォノス長官🇺🇦は、2023年3月、7年間の任期が満了した
アルテム・シトニク初代長官の後任となった。
クリヴォノスの下で、NABUはゼレンスキー大統領🇺🇦の政党の議員や、
元最高裁判所長官のヴセヴォロド・クニャゼフ、
オリガルヒ(政治家と結託した寡頭資本家)のイホル・コロモイスキー
といったウクライナで最も影響力のある人物を逮捕・起訴した。
さらに、ゼレンスキー🇺🇦の与党「人民の奉仕者」の複数の国会議員を
汚職事件で告発した。
しかし、国防省の調達取引で汚職があったとされるオレクシー・レズニコフ
国防相は2023年9月に辞任したが、今のところ告発はされていない。
こうしたなかで、NABU職員による不祥事が6月6日に暴露されたのだ。
それにもかかわらず、クリヴォノスの対応が不誠実なために、
NABUに対する批判が高まっているのである。
クリヴォノス長官への嫌疑
リーク疑惑について説明する前に、
6月20日付の「ウクラインスカヤ・プラウダ」の
「NABUのクリヴォノス長官の要請により、刑事はチェルニショフの
家宅捜索を行わなかった」というスクープについても紹介しておこう
(下の写真を参照)。

https://www.pravda.com.ua/news/2024/06/20/7461727/
家宅捜索の対象となった事件は、オレクシー・チェルニショフ
(国営のウクライナ・ナフトガスCEOで、前職は 2020-2022年
ウクライナ地域開発大臣、2019-2020年キーウ地方行政長官)と
その関係者が、KSMグループのオーナーである開発業者
セルヒイ・コピシュティラから不当な利益を受け取ったという
疑惑に関するものだった。
しかし、クリヴォノス長官とチェルニショフは2023年4月に会い、
事件のもみ消しを謀議したと考えられている。
さらに、チェルヌニショフは最近、閣僚に復帰する予定だったが、
NABUが大統領府🇺🇦に、刑事から質問される可能性があるという
別の情報をリークした。そのため、この問題は保留となったという。
はっきりいえば、ウクライナ政府🇺🇦は内部から「腐っている」のである。
腐敗を取り締まるはずのNABUの長官から「腐っている」のだから。
不祥事の発端
一方、リーク疑惑は、注目の汚職事件で捜査を受けていた実業家
ユーリー・ホリックの携帯電話を捜査当局が押収したことで発覚した。
その携帯電話には、2021年から2023年にかけてNABUの職員と
話をしたとされる仲介者から、ホリックが入手した
メッセージのコピーが入っていたのである。
情報遺漏の中心人物として疑われているのは、NABUの第一副長官
ギゾ・ウグラヴァで、情報漏洩事件ですでに調査を受けており、
本人の申し出により停職処分中だ。
ただ、クリヴォノス長官は、情報漏洩スキャンダルに迅速かつ適切に対応せず、
ウグラヴァを解雇しなかったとして非難されている。
5月にNABU の刑事が調査活動を行った際、NAPOの法律の遵守を監督する
反汚職特別検察庁(SAPO)は、職権乱用とNABUによる捜査情報漏洩の
疑いで捜査を開始した。法執行当局筋と、反汚職調査を専門とする
ウクライナのジャーナリズム・プロジェクト、『Bihus.info』が公表した
リーク文書によると、情報は2020年から実施されている政府の
「ビッグ・コンストラクション」(100億ドルを費やして1万4000キロメートルの道路、500の橋、橋の交差点が建設・改修された)プロジェクトの一環としての
汚職スキーム疑惑に関する事件で漏洩した。
NABUは、「ビッグ・コンストラクション」で巨利を得た実業家ホリックの
利益のために情報をリークしたとされている。
2023年8月、『Bihus.info』の調査ジャーナリストがホリックを尾行
したところ、ホリックは毎日大統領府を訪れており、ジャーナリストたちは
ホリックが非公式に大統領府で働いているのではないかと疑っている。
ホリックの他に、ゼレンスキーの元大統領府副長官キリロ・ティモシェンコと、
元ドニプロペトロウシク州知事ヴァレンティン・レズニチェンコも
「ビッグ・コンストラクション」汚職事件で捜査されている。
レズニチェンコと、かつてレズニチェンコの側近だったホリックは、
彼らとつながりのある会社に高値で建設契約を発注した件で捜査されている。
なお、ホリックは今月、18歳から60歳までの男性の出国禁止を回避するため、
当局の許可証を利用してウクライナを出国したと報じられている。
情報流出事件
この流出事件は、SAPOとNABUが「ビッグ・コンストラクション」
捜査の一環としてホリックの携帯電話を押収した1年後に発覚した。
「キーウ・インディペンデント」の報道によると、NABUとホリックとの
仲介者とされる大統領府顧問ゲオルギー・ビルカゼは、
SNSの「テレグラム」でNABUの職員と話し、メッセージを撮影し、
その写真をホリックに送った。メッセージは後に削除されたが、
写真はホリックの携帯電話に保存されていた。
ビルカゼはNABUから、オフマディット・クリニックと
ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領の政党「国民の奉仕者」
の元議員オレクサンドル・トゥルヒンに対する汚職調査に関する情報を入手した。
ビルカゼはまた、ホリック事件における法医学鑑定、盗聴、捜索令状に関する
情報も入手していた。2023年1月、ビルカゼはホリックに対し、
NABUの対話者が、ホリック事件は「危険だからできるだけ早く解決すべきだ」
と言ったという。

NABUの情報遺漏者はウグラヴァか
携帯電話のメッセージ情報によると、ビルカゼの重要な対話相手の一人の
名前はない。名前の代わりに日本の国旗が使われているが、これはNABU職員の
ニックネームである「日本人」への明らかな言及であるという。
「キーウ・インディペンデント」は、これは前述したウグラヴァか、
ウグラヴァから情報を得た人物がそれを伝えている可能性があると書いている。
ウグラヴァは元検事で、2000年代にグルジアでミヘイル・サアカシュヴィリ
元大統領の改革派チームのメンバーだった。彼は2015年からNABUの
第一副長官を務めており、実質的にはNABUの副官である。
彼は2022年から2023年までNABUの長官代理を務めた。
日本の国旗を目印にした対話者(つまり、おそらくウグラヴァ)は、
2022年10月、ビルカゼに、すでに紹介したクブラコフ元副首相(当時)が
ビルカゼに会いたがっていると告げた。
「クブラコフは、我々が彼を捜査していることを知っており、
だから私に会いたがっているのだ」とその対話者は語ったという。
ウグラヴァを解任しないクリヴォノスNABU長官
反汚職行動センターのヴィタリー・シャブニン執行委員長は、
クリボノスNABU長官がウグラヴァ第一副長官を解雇しなかったことを
批判している。
すると、ウクライナの国家捜査局は、シャブニンを刑事告発する準備を
進めていると、『キーウ・インディペンデント』紙に語った。
シャブニンは、ウクライナでもっとも影響力のある反腐敗運動家の一人で、
この事件はオレフ・タタロフ大統領府副長官を含む大統領府による
自分への政治的復讐だと考えている。
大統領府が伏魔殿
ここまでの記述からわかるように、大統領府🇺🇦は伏魔殿と化している。
スミルノフ副長官とティモシェンコ副長官はいずれも汚職の嫌疑がかかって
大統領府を去った。しかし、大統領府にはまだまだ、犯罪が疑われる
複数の副長官がいる。
たとえば、タタロフ副長官は2020年、NABUにより、元議員
マクシム・マイキタスの代理として法医学専門家に25万フリヴニャ(1万ドル)
の賄賂を渡した罪で起訴されたことがある。
この事件は、ゼレンスキーの子分であるイリーナ・ヴェネディクトワ元検事総長、
ウクライナ保安局(SBU)、ウクライナの腐敗した司法当局によって妨害され、
事実上破棄された。
2020年、オレクシー・シモネンコ副検事総長(当時)は裁判所の判決を口実に、
タタロフ事件を独立したNABUから大統領管理のウクライナ保安庁(SBU)
に移管した。NABUは、タタロフ事件は完全に同局の管轄内であるため、
移送は違法であると考えている。
その後、シモネンコはタタロフ事件を担当する検事団を交代させ、
事件を妨害しようとした。2021年、裁判所はタタロフ事件の捜査延長を
拒否した。シモネンコの部下である検事たちは、
裁判にかける期限に間に合わなかったことで、
この事件を事実上葬り去ったのである。

こんなウクライナにカネを出す愚行
ここで紹介したように、「腐りきっている」ウクライナ政府を支援する
欧米諸国や日本の政府は何を考えているのだろうか。
アメリカのアンソニー・ブリンケン国務長官は5月にキーウを訪問した際、
ゼレンスキー大統領に対して、「しかし、まだやるべきことは残っている」
として、反腐敗政策の強化を促した。
他方で、欧州委員会のウルスラ・フォンデアライエン委員長は6月、
ウクライナ企業への融資を希望する銀行に対する保証とともに、
欧州の銀行から14億ユーロの新規投資を行うことを発表した。
さらに、ゼレンスキー大統領は同月、「X」において、
「日本はウクライナに45億ドルを提供し、協定の10年間の全期間を
通じて支援を続ける」と岸田文雄首相が約束したことを紹介している。
EUも日本も、能天気な指導者にめぐまれているらしい。残念だ。
国民の税金を腐敗しきった伏魔殿に投じるのだから。
変わりゆく世界秩序🌍シリーズまとめ(INDEX用)
伊丹万作「騙されることの責任」
もちろん、「騙す方が100%悪い」のは紛れもない事実である。
その上で更に「騙されることの責任」を考えよう。

もう一つ別の見方から考えると、いくら騙す者がいても誰1人騙される者がなかったとしたら今度のような戦争は成り立たなかったに違いないのである。
つまり、騙す者だけでは戦争は起らない。騙す者と騙される者とがそろわなければ戦争は起らない。一度騙されたら、二度と騙されまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない。騙されたとさえいえば、一切の責任から解放され、無条件で正義派になれるように勘違いしている人は、もう一度よく顔を洗い直さなければならぬ。
伊丹万作「戦争責任者の問題」より
