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「おいしい商売💰」ヤメ検の「不祥事連発」の背景

「おいしい商売💰」ヤメ検の「不祥事連発」の背景

特高のように再び国民を支配しようとする警察👮や検察の
官僚組織や手口に迫っていきます。

青木理「ルポ国家権力」

青木理「ルポ国家権力」

青木理(あおき おさむ)
1966年長野県生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクション作家。
90年に慶応義塾大学卒業後、共同通信社入社。
社会部、外信部、ソウル特派員などを経て、
2006年よりフリーとして活動



「おいしい商売💰」ヤメ検の「不祥事連発」の背景

近年における特捜検察の捜査は、ひどい歪みと矛盾に満ちており
時には露骨な政治性すら漂わせる。
法務・検察内部の不正を告発しようとした検察幹部を口封じのために逮捕してしまうという暴挙に出たこともある。怪しげな勢力の弁護を手がけるヤメ検が後を絶たず、相撲協会の理事長代行となった村山氏にしても、暴力団との深い関係がささやかれた企業の監査役に納まっていた過去を持つ
ヤメ検を迎え入れている企業にしたって、本音ではコワモテの法務・検察に恩を売り、捜査などの防波堤になってほしいという打算もあろう。
その証拠に、法務・検察以外では、国税庁を配下に従える財務省(旧大蔵省)や警察出身者も企業や公的機関の幹部に数多く就いている
この国はやはり、ひどい官僚天国なのである。

幅を利かせるヤメ検ーー東京から、ニライの島へ4

掲載:「沖縄タイムス」2010/7/23号

相撲界にかつてない激震を引き起こしている野球賭博事件を眺めながら、
多くの人々とは少し違うところに不快感を覚えている。

日本相撲協会の武蔵川理事長が謹慎に入ったことを受け、
協会外部から理事長代行に抜擢された人物について、である。
武蔵川理事長が謹慎中のため、
理事長代行は暫定的ながら相撲協会のトップとなる。
力士出身者以外が協会トップに立つのは、
戦前に陸軍中将が初代理事長を務めたことがあるだけで、
戦後では初の異例事態だという。

その理事長代行に就いたのは村山弘義氏。
本職は弁護士だが、もともとは検察官
それも長野、福岡の地検で検事正などを歴任し、最後は法務・検察組織でナンバー2の地位である東京高検検事長まで上り詰めた。いわゆる「ヤメ検」と呼ばれる法務・検察OBの中でも超大物のヤメ検弁護士である。
大相撲の不祥事体質は大いに責められるべきなのだが、
一方で「いやはや、こんなところにまでヤメ検が・・・・・・」という思いが拭えない。

青木理「ルポ国家権力」

アチコチに浸出する「おいしい💰ヤメ検」ビジネス

ヤメ検弁護士は近年、各方面で引っ張りだことなっている。
テレビのワイドショーなどにも多数のヤメ検弁護士が
出演してタカ派的言辞をまき散らしているが、ざっと挙げるだけでも次のような公的機関や準公的機関のトップ、あるいは幹部にもヤメ検が就いている

証券取引等監視委員会、
公正取引委員会、
金融庁、
預金保険機構、
整理回収機構、
日本郵政、
ゆうちょ銀行、
日本野球機構、
日本臓器移植ネットワーク・・・・・・。


このほか、昔ながらの法務・検察の天下り組織も存在し、各種団体やメディア等で発生した不祥事の調査委員会にもヤメ検が常連のように登場する
おびただしい数の企業も、ヤメ検を顧問や監査役として迎え入れている

最近、ある高検の検事長経験者に打ち明け話を聞かされて驚いた。
検事長まで上り詰めると退職金は1億円近くに達し、
弁護士に転身後はいくつもの企業や団体の顧問、監査役などの職が約東され、それだけで3000万円を軽く越える年収が保証されるのだという。

ヤメ検とは実に「おいしい商売💰なのである。

青木理「ルポ国家権力」

コンプライアンス重視のハズが反社とつるむ「不祥事の温床」に?

しかし、一体なぜ、これほどまでヤメ検が幅を利かせるようになったのか

よく知られる通り、検察の本務はさまざまな刑事事件の処理だが、
近年は特捜検察が大手企業をターゲットとする事件捜査を数々繰り広げる一方、
バブル崩壊後に破綻した金融機関の法的責任追及なども手がけ、官僚機構の中で権益を大幅に拡大
してきた。

一方、企業側はいわゆる「コンプライアンス(法令順守)」の大合唱に煽られており、世間的には「公正」「正義」のイメージを持って語られる検察OBは座りがいい、という事情もある。

だが、法務・検察組織がはたして「公正」「正義」の名にふさわしい存在か?

答えは明確にノーである。

近年における特捜検察の捜査は、ひどい歪みと矛盾に満ちており、時には露骨な政治性すら漂わせる。法務・検察内部の不正を告発しようとした検察幹部を口封じのために逮捕してしまうという暴挙に出たこともある。
怪しげな勢力の弁護を手がけるヤメ検が後を絶たず、相撲協会の理事長代行となった村山氏にしても、暴力団との深い関係がささやかれた企業の監査役に納まっていた過去を持つ。

ヤメ検を迎え入れている企業にしたって、本音ではコワモテの法務・検察に恩を売り、捜査などの防波堤になってほしいという打算もあろう
その証拠に、法務・検察以外では、国税庁を配下に従える財務省(旧大蔵省)や
警察出身者も企業や公的機関の幹部に数多く就いている

この国はやはり、ひどい官僚天国なのである。

青木理「ルポ国家権力」

なぜか、反社と癒着あるヤメ検が歓迎されてるマスコミ報道

そんなヤメ検が相撲協会のトップにまでのさばり、
国民目線の事態解決と反社会的勢力への対応にふさわしい」などともてはやされる野球賭博絡みのニュースを眺めていると、なんともシラけた気分にもなってしまうではないか。

本土メディアでは、大相撲の賭博問題のほかにもサッカーのワールドカップ、
そして「消費税」が焦点とされた参院選といった”大型ニュース”が相次ぎ、
一時はあれほど取り上げられた米軍普天間飛行場問題など、ほとんど報じられなくなってしまった。

沖縄は1カ月も前に梅雨が明けたという。東京もようやく梅雨明けを迎えたが、気分はなんともスッキリしない。

青木理「ルポ国家権力」


伊丹万作「騙されることの責任」

もちろん、「騙す方が100%悪い」のは紛れもない事実である。
その上で更に「騙されることの責任」を考えよう。

伊丹万作「騙されることの責任」

もう一つ別の見方から考えると、いくら騙す者がいても誰1人騙される者がなかったとしたら今度のような戦争は成り立たなかったに違いないのである。
つまり、騙す者だけでは戦争は起らない。騙す者と騙される者とがそろわなければ戦争は起らない一度騙されたら、二度と騙されまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない騙されたとさえいえば、一切の責任から解放され、無条件で正義派になれるように勘違いしている人は、もう一度よく顔を洗い直さなければならぬ。
伊丹万作「戦争責任者の問題」より


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