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「ゆるい場をつくる人々」に学ぶ、社内コミュニティの立ち上げかた

▶石山 恒貴さん

今回は、法政大学大学院 政策創造研究科 教授 石山 恒貴先生の新刊「ゆるい場をつくる人々 ~サードプレイスを生み出す17のストーリー」の感想文です。

私と石山先生との出会いは、2023年2月の「ダム際ワーキングツアー in 佐久間ダム」でした。私はこの越境体験ツアーに講師として参加された石山先生の講演を聞いて、初めて越境学習やサードプレイスと言う言葉を知りました。

それから1年半後の2024年6月19日、石山先生は、NOKIOOさんやあまねキャリアさんと共に浜松を中心とした越境学習の推進団体である「ハマエツ(浜松越境学習推進協議会)」と言う共創プロジェクトを企画され、顧問に就任されました。

そして、私が現在所属する会社もこの「ハマエツ」のアクティブメンバーの一員となり、私は会社で越境を推進する立場の人間(→勝手に自分で言ってるだけ)として上司と共に参加するまでになりました。

そう、石山先生の研究領域である「越境学習、キャリア開発、ジョブ・クラフティング、人材開発、パラレルキャリア、ワーケーション」は、個人・企業・地域が直面している様々な課題を解決に導く重要なキーワードなのです!


▶ゆるい場・サードプレイス・コミュニティ

いつものように前置きが長くなったので、さっさと本題へいきますね。

①ゆるい場とは?
本書は、ゆるい場を次のように定義しています

ゆるい場

「組織や他人から強制されたり義務的な参加ではなく、個人の意思のみで人が集まる場」

②サードプレイス
そしてもう一つのキーワードである「サードプレイス」を次のように定義しています

サードプレイス

「家庭(1番目)でも職場(2番目)でもない、
ゆるさとストーリーのある
自分にとって居心地の良い第3の場所」

このゆるい場とサードプレイスはほぼ同じ意味のようです。

本書には、そんなゆるい繋がりを持ったサードプレイスの事例(ストーリー)が17個紹介されており、全て「地域+テーマ(目的や関心事)」の組み合わせで構成されています。例えば、

・コワーキングスペースを核とした地域課題解決の実験の場(茅ヶ崎)

・急激な発展を遂げたタワマンの街で住民同士の交流を促進する学びのコミュニティ(武蔵小杉)

・地域住民が気持ち良く地元で暮らして、働き続けられるNPO法人型コミュニティ(調布)

この事例ひとつひとつがストーリーになっており、創設者の生い立ちからコミュニティの立ち上げ、苦労話まで具体的かつ生々しく描かれています。

特に、コミュニティ立ち上げ後の事業化やマネタイズに関しては、皆さん苦労をされていることが分かりました。

そんな中でも、最初に決めたビジョンとゴールだけは守り通す姿勢に感銘を受けました。


▶企業内にもゆるい場が必要な理由

さて、一方で私は企業内にもこのような「ゆるい場🟰サードプレイス」の必要性を感じています。(職場の中だから「2.5thプレイス」か)

ご存知の通り、企業には伝統的なコミュニティのような場が存在しています。

従来の企業内コミュニティと
サードプレイス型コミュニティの比較


それは、QCサークルや美化や安全などの職場委員会などの義務的共同体です。

この従来型コミュニティは、個人の意思や関心に関係なく持ち回りでメンバーが決まったり、上司先輩からの指名で担当することが多いので「義務的共同体」です。

一方、これから必要とされかつ価値が高まるであろう「目的交流型コミュニティ」は、個人の目的や関心事をテーマ毎に自発的に集まり交流するゆるい場であり、企業内でサードプレイスとしの役割を果たすのではないかと思います。


企業内の目的交流型コミュニティの例

  • 新規事業のアイデア募集コミュニティ

  • 任意参加型のITツール勉強会

  • IT活用お悩み相談コミュニティ

  • slackやTeamsなど社内SNSでの情報発信活動

目的交流型コミュニティが必要な理由

なぜ従来型の中央集権型のコミュニティだけではダメなのか?それだけでは、社員の自己実現やスキルアップを図る事が出来なくなったからです。

何をやるにも上司の許可が必要、必ず報告の義務を負う、スキルアップは自分ひとりで孤独との闘い…

一気に会社の枠を飛び越えて、社外コミュニティに足を踏み入れる(越境をする)方法もありますが、かなり敷居が高く簡単にはできないのも事実です。

なので、地方の伝統的企業-JTCこそ社内に「ゆるいコミュニティ」を作り、自主的な学びと交流の場を提供する必要があるのではないでしょうか?

目的交流型コミュニティが必要な理由


では早速、企業内に自主的な学びと交流の場であるコミュニティを立ち上げてみましょう!

ん?どうすればいい?
何から始めたら良い?


強制的ではなくあくまでも自発的に参加する場を立ち上げ、さらに人を集めて、活発な場として継続して運営するのは、なかなかハードルが高いですね。

コミュニティ企画や運営のノウハウを持つ外部パートナーに頼っても良いでしょう。

でも、予算がない!

諦めないでください!
手探りでもいいから、とにかく前に進みましょう!

と、言うことで、ここから先は、読書感想文ではなく、ゆるい場を企業で立ち上げるためのポイントをご紹介します。


▶企業内コミュニティの企画

情シスの私が実践した自己流ですが、その一端を紹介します。

企業内コミュニティの企画に必要なポイント

①目的を明確にする
②ターゲットを明確にする
③共通の関心軸を定義する
④飽きさせない仕掛けを用意する

例えば、こんな感じです。

①目的
 従業員のITリテラシーを3年で上げる

②ターゲット層
 まずはデジタルやITに興味のある200人を対象に楽しみながら学べる場を提供して底上げを図る

③共通の関心軸を定義する
 業務改善、ムダ取り、ペーパーレス
 ノーコードツール(M365,kintone)

④飽きさせない仕掛けを用意する
 社内越境や交流を促す
 普段できない体験をさせる
 フラットな関係を担保する

▶︎社内越境や交流を促す
意外にも社員の人達は、他の事業部の人と交流する機会がありません。共通の課題や関心事があれば、コミュニティで対話をする時間を設けましょう。そしてそこから新たな気付きや学びが生まれるでしょう。

▶普段できない体験を提供する
自ら体験をすることでそれが個人の資産になります(体験資産)。デジタルやITをテーマにしたコミュニティでは、実際にその場でツールを触って成果物を作る体験(ハンズオン)が有効です。

▶フラットな場を担保する
コミュニティが停滞する一番の原因が「楽しくない」「マウント取られた」「いつもの上司と部下の関係になった」です。コミュニティ参加者の心理的安全性を確保するために「コミュニティ憲章」や「グランドルール」を設けて浸透させることが非常に重要です。


▶コミュニティは参加より運営、創設が楽しい!

私が定期的に参加・運営しているコミュニティを紹介します。2年間でかなりの数になっています。

コミュニティの創設から運営に関わるものはほんの一部ですが(社外はほとんどが参加者の立ち位置)、創設や運営に関わる方が楽しいし、自分の成長に繋がると思います。

▶︎社内
デジタル人材育成ワークショップ
生成AI活用コミュニティ

▶︎社外
あいしずHR (地域課題解決型ワークショップ)
CIO Lounge (情シス横の繋がり)
ベンダー系ユーザー会 (情シス横の繋がり)
CMC_Meetup (コミュニティマーケティング)
大企業スキル勉強会 (個人ブランディング)

▶︎オンライン
組織変革Lab (組織変革/業務変革)
TURTLE情シス分科会(情シス連携)
Microsoft365系多数 (技術/ノウハウ共有)

▶︎その他 〜ゆるい系
ダム際ワーキング (ワーケーション)


▶︎終わりに

石山先生の著書の中で、個人的な「推し本」があるので、最後にその本を紹介します。

「定年前と定年後の働き方 ~サードエイジを生きる思考」と言う本です。

この本は、定年を間近に控えた「サードエイジ」を迎える人にとって、自ら仕事を再定義をする「ジョブ・クラフティング」がいかに重要であるかが書かれています。


定年がさらに伸び、シニア世代は組織の中と外でどう生き生きと働くのか?

そんな状況で、個人はどうキャリアを伸ばし、何をリスキリングしたら良いのか?

自分らしく楽しく働くにはどうしたら良いか?

サードエイジを生きている私は、漠然とこんな疑問や悩みを抱えていました。

しかしこの本を読み終わる頃には、そんなモヤモヤは吹き飛んでいたのです。

①働き方・収入については、場所や会社に縛られず複業/兼業を視野に入れて働こう

②仲間作りについては、飲み友達や会社の仕事仲間ではなく、同じ関心軸でに共創できる仲間を増やそう

③仕事の成果については、考え感じた事(妄想)をアウトプットしよう。そして楽しみながら自己成長しよう

noteにこの本の感想文を書いているので是非読んで下さい。

※最後おまで読んで頂き、ありがとうございます♪共感したら❤️、フォローをお願いします🙇

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