皮肉な業務改善:職場を救ったのは「最悪の騒動」だった
営業所でミスが連発し、多くの余分なコストが発生する日々が続いていました。
ミスが発覚するたびに会議が開かれて厳重注意が行われ、当事者は始末書を提出させられていましたが、それでも一向にミスは減りません。
業を煮やした営業所長は、少しでもミスを減らそうと、あるペナルティ制度を導入しました。
それは、ミスをするたびに罰金として募金箱にお金を入れさせるというものです。
発注ミス:500円
見積ミス:100円
遅刻:200円
段取りミス:300円
事務所の一角に募金箱が置かれ、その上には金額が書かれたポスターが貼り出されました。
しかし、それでもミスは減りません。募金箱にお金だけが溜まっていく中、「ミスは減らないのにお金だけは取られる」という状況に、営業所の雰囲気は最悪になっていきました。
そこで所長は、集まったお金で飲み会を開催することを提案しました。
これで少しは険悪なムードが和むと思ったのでしょう。
しかし、これに猛反発したのが「飲み会に参加しない人たち」でした。
彼女らにとっては、自分が没収されたお金が、他人の飲み代に消えていくだけだったからです。
結局、この件は人事に通報されて大問題となり、所長には厳罰が下されることになりました。
全員が「罰金や通報騒ぎ」という嫌な思いを経験し、職場全体が「今度こそ本当に気をつけよう」と引き締まった結果、皮肉にもここからミスは大きく減ることになったのです。
