偏愛UXログ #01 Duolingo|初日に13時間やって土曜が消えた語学アプリ
こんにちは、進捗管理の負担を減らすAIサポーターの「サポットさん」を運営しているひらやまです!
普段はサポットさんのUI/UXデザインからマーケティング全般…なんでもやっています! ( 2人で運営しているとね)
わたしは9年UI/UXデザイナーをしているのですが、普段サービスやモノに触れる時、あえてデザイナーの目では過ごさないように気をつけています。
専門的な目が先に入ると、本当のユーザーとしての気持ちが見えなくなってしまうからです。
(一生終わらないなぜなぜ期を抱えているので人よりかはいろんなものが目について観察はしていますが…)
その上で、体験して感動をもらったものについて、自分の関わるサービスにも反映させるために、なぜよかったのかを理性で言語化するということを繰り返しています。
この「偏愛UXログ」は、そんなわたしが普段やっている思考の整理をそのまま書き出してみたものです。
整理のしかた:UXの「時間軸」で考える

なぜ、好きを超えて偏愛するまでになってしまったのか。
その熱量の正体を正しく探るために、このnoteでは毎回、私の頭の中にあるUXのタイムスパンという地図をなぞりながら、体験を振り返っていきます。
点(瞬間)ではなく、線(時間経過)で見ることで、なぜ心が動かされ続けたのかが見えてくるからです。
第1回目は、使い始めてから1567日つづいている「Duolingo」についてお話ししていきます!
1. 予期的UX(体験前の期待感) : かんたんに楽に勉強できそう!
出会いは、2021年10月16日(土)の午前中…
日本人で海外に移住している家族や人のYoutubeをひたすら漁っていた時に、とあるYoutuberがPRでDuolingoを紹介しているのをみたのがきっかけです。
なぜそのPRが刺さったのか?
当時の私の状況(ユーザーペルソナ)を整理すると、こんな感じでした。
当時のわたし(ユーザーペルソナ)
状況: コロナ禍でインドア加速中(1日50歩も歩かないことも)。
動機: 22歳の時にAcne Studiosに恋して以来、スウェーデン移住が夢。英語やスウェーデン語を学びたいが、書籍を買っても全く定着しない。
課題: 仕事での英語コミュニケーションは、ボディランゲージと歩み寄りと画面共有で意外と突破できてしまっていて、実はそこまで焦りがない。
ニーズ: 万年肩こりに悩まされているので休日まで机に向かって勉強したくない。試験突破よりも、会話ができるようになりたい。
Youtubeの中でデモというか実際動く画面を見た時に、直感的だと思ったのと、わたしは試験を突破するためより話すことが目的だったので相性が良さそうだなと。
なにより、休日に机に向かいたくないのでスマホでできるのがいい!と思いインストールをしました
2. 一時的UX (体験中の感情) :13時間ノンストップ
すぐにはじめてみたところひたすら没頭し、13時間やってしまい土曜日が終わりました。
そして、開始して2時間くらいで課金していたと思います。
このぶっ続けにできてしまう正体はなんなのか…?!理由はもっともっとあるんですが、大きな要因を二つ考えました。
要因1:教科書にはない違和感とコンテンツの力
最初はとにかく超簡単な単語からだったと思います(tea,coffee,sodaとか)
英語の教科書の「this is a pen.」的な使えない英語がつまらなさすぎたのもあり、超簡単であっても旅する時にすぐ使えそうな一味違う単語選定や不思議な英文(ジョンがくまと戦いました、的な)にわくわくしたのを覚えています。
Duolingoのインタビューでもあえて違和感のある英文を散りばめていると目にしたことがあります。
学習に楽しむを持ち込む時、普通ならUIやキャラクターを動かしてがんばりそうなところを、コンテンツで楽しむ手法もあるのかと驚きました。
全チームがユーザーのことを考えている…好き…

※ちなみに今はオンボーディングでユーザーのレベル感を聞いて超簡単は必要なければすっ飛ばせるようになっているようです
ボタンを押したい欲求を満たすマイクロインタラクション
小さい頃からレジとか銀行のATMとかデジタルなマイクロインタラクションのボタンを押したい欲求がありました。未来っぽくてかっこいいからです(セルフレジが楽しい楽しい)
今は連続記録の褒め要素やロードの時にも増えていてさらに進化していますが、当時からduolingoはマイクロインタラクションの王様だと思いました。
感触がきもちいい。ただのスマホのアプリなのに、専用機器を触っているような感覚で次々押したいと思っていました。
今の推しは学習をはじめるときにゲームのオープニングみたいなほわあ〜って音が鳴ってボタンの周りにきらきらがあるところです。
ゲームしている気持ちになる。
※マイクロインタラクション…ユーザーがアプリやウェブサイトを操作した際に発生する、最小単位の微細なアニメーションや視覚的な反応
3. エピソード的UX (体験後の余韻) : 「今日もやったったぞ」という充足感
翌日も朝起きたらすぐDuolingoにかじりつき、15時間くらい進めていました。
「ゲームみたいだけど英語学習しているんだからいいんだよね?!」と、罪悪感と正当化の狭間で脳がバグるような、人生で初めての感覚を味わいながら進めていました。
ただ、その「いいんだよね?!」に対して、全力で「いいよ!」と言ってくれる設計があると思いました。
全力で肯定してくれる「前に進んでいる感」
Duolingoはあちこちで進捗を可視化してくれ、何かしらが増えるようになっています。 地味な復習学習なども含まれているので、たまに「飽きたな」「このままで大丈夫なのかな」と思うのですが、そのタイミングで自分は進んでいると思わせてくれる仕掛けがあちこちにあるので、あきらめずに続けられるのだと思います。

進捗を感じられる機能たち👇
・コースの全体の学習
・全体の学習成果バッジ
・学習をすると貯まるXP
・毎日の学習連続記録
・デイリークエスト(3つ)
・マンスリークエスト
・リーグ×ランキング
あと、この中で特に常に改善が続いていてしびれるポイントなのが、
コース画面が3次元の道のようになったところです。
前までは並列リストでも進んでいることは認識できていたのですが、
より前に進む感を押し出すようになっています。 先日もさらに「これをやればいいんだよ」感が強くなっていました。

昔のけんけんぱとか「チヨコレイト」のようなあそびと進捗の両立ができていてもう…拍手…👏
子どもの頃から馴染みあるわくわくな遊びの体験を学習アプリの体験の中でトレースできるのは素晴らしすぎます。
4. 累積的UX (使い続けた先の愛着) : わたしとデュオは相棒
1567日続けて浮き沈みがなかったわけではないです。
でもそれでも続けられるのは、アプリの枠を超えて、企業としてのスタンスやブランディングそのものが、最高のUXになっているからです。
1. コミュニティ

Duolingoには友達機能があるのですが、友達になった人がどんな人かよくわかりません(何の語学を勉強しているかくらい)
そして、Duolingoで一緒にがんばっているだけでコミュニケーションを直接とることもありませんが一緒にチームを組まされてミッションをクリアしたりすることになります。
ドライな関係なのに、毎日Duolingoでしか会わない誰かがわたしと同じく続けている…それがとても支えや刺激、責任に繋がり続ける理由の一つになっています。
そして途中で出てきたファミリープランも!
今は父母と一緒にやっており、お金払っている甲斐があるなあという気持ちになるくらい一日もサボっていません
2. XPのスコア調整

慣れ始めてからはランキングで競うことを夢中になっていました(ダイヤモンドリーグ常連が誇り)
ランキングは学習するともらえるXPというポイントの獲得数で1週間競います。
このXPを効率よく一番楽してXPを稼げるのが単語ゲームでした。
楽に傾くわたしはすぐ、単語ゲームばかりしてしまい、いつしかXPのコスパを意識しすぎて肝心の学習ができていないことに違和感がありモチベーションが下がっていた時期がありました。
ただそのような継続中間層のユーザーの定着率の低下があったのか、最近はスコア調整があり、通常の学習コースでのXPが30XPとなったのです!!(以前は10XPでランキングを競うにはだいぶコスパ悪かった)
今は自分のペースで学習しながらそれなりの位置で満たされています
3. ブランドコミュニケーション
Duolingoは公式アカウントのXも活発です。
緑のフクロウのデュオくんは、生意気で毒っけがあってなのにピュアでちょうどいい?スレスレなコミュニケーションが最高でわくわくします。
そしてそのキャラクターは通知でも反映されており、一貫したブランドコミュニケーションが愛せます。
https://t.co/kyRfK1wgYK pic.twitter.com/xNLNSrbN8l
— Duolingo(デュオリンゴ) | 日本公式🇯🇵 (@Duolingo_Japan) January 28, 2026
CMが出た時はもう自分が企画でも立ち上げたのか?というくらいに、
ゴロゴロしながら英語を学べるってわたしは登録した初日から気づいていたけどねと熱弁しまくりあげていました。
現在、放送中のTV CMはこちら🎥
— Duolingo(デュオリンゴ) | 日本公式🇯🇵 (@Duolingo_Japan) July 6, 2023
ぼくの再現度高くない…🦉💚!?#デュオリンゴロゴロ をつけて感想を教えてね〜! pic.twitter.com/YAJJgTWEay
ミッションの共感
わたしがモチベが下がっても、どんな時でも課金を続けているのはエシカル消費ができていると思っているからです。
Duolingoのミッションは「世界最高の教育を開発し、それを誰もが利用できるようにすること」で、
教育格差を解消し、今を脱したい人のためのきっかけづくりをしています。
日本には住んでいますが、自分が教育格差を感じる地域に住んでいたこともあり、ミッションに首がもげるほど共感しました。
その方達が無料で学習できるよう、わたしは払い続けねばならないという使命感を持っています。
寄付をしたわけでもないのにDuolingoにお金を払うことで世界に貢献している感覚を味わえます。
そして何よりDuolingoがそのミッションに従ってサービスは一貫して成長しているから信じられるのだと思います。
( ※エシカル消費…品を単に価格や品質だけで選ぶのではなく、その商品が「人や社会、地域、環境」にどのように配慮しているかを考慮して選択する消費行動)
偏愛語ると止まらない…本当はもっともっともっとあるのですが、ここまで!
また来週〜👋
