見出し画像

令和波乱の政権ゲーム!

与野党が入り乱れて「だれと、なにを、どこまで組むのか」を探る動きが一気に加速している。あなたが送ってくれたぶら下がり会見の書き起こしは、その場の空気や言い回しも含めてとても生々しい。そこで語られている核は三つだ。第一に、与野党の“数合わせ”ではなく理念と政策で線を引くという確認。第二に、昨年の「103万円の壁」「ガソリン税の暫定税率」など実務課題を年内に前倒しで処理するというスピード感の合意。第三に、「政治とカネ」をめぐる再発防止の仕組みづくりで自民党に厳しく迫るという越党連携だ。これらは単なる社交辞令ではない。なぜなら、いまは連立の常識が崩れた直後で、衆参の議席分布もねじれを起こしやすい配置になっているからだ。誰が誰を誘うか、どの順に会うか、どの順に条件を出すか――段取りひとつで政治の流れが変わる。会見での「順番をこちらから呼びかけた」「当然これは生きている」「年内スピード感で履行」「是非協力したい」という言い回しは、言質(げんち)を積み上げる作業そのものだ。とりわけ実務パッケージとして提示されたのは、103万円の壁の引き上げ、ガソリン税の暫定税率(さらに軽油の暫定税率17.1円分)への対応で、与野党を横断して“年内に決め切る”と明言した意味は重い。増税・減税・暫定の延長や廃止は、家計と物流コストに直撃するため、ここを合意の取っかかりにするのは合理的だ。

一方で、野党間の距離は近いようで遠い。立憲・維新・国民のスリーショットは珍しくないが、「数合わせダメ、理念政策が先」という維新側の釘は強い。国民側もこれに完全同調し、次の党首会談(投資会談)の前提として“枠組みの素案を出せ”と立憲に求めた。ここがポイントだ。衆議院は立憲が自民に肉薄しているように見えても、参議院は自民100に対し立憲42。三党を束ねても過半に届かない現実を、会見者は“頭の体操”と表現しつつはっきり示している。つまり、「政権構想」を語るなら、衆院と参院の両院でどうやって可決ラインを超えるか、与党の一角(公明)をどう位置づけるか、あるいは共産・れいわなど政策距離の遠い勢力と何をどこまで共有できるか――この“勝ち筋の設計図”が要るということだ。そこを曖昧にしたまま“一本化”を叫んでも、参院で詰む。だからこそ国民は、三つの土台=憲法、安保、エネルギーで「飲めるか否か」を立憲に問うた。具体的には、(1)緊急事態条項を含む憲法改正の素案(維新・国民・有志の会で作成済み)を採るのか、(2)安保法制の評価と運用の前提に立つのか、(3)原発ゼロ方針を見直し、再稼働とリプレースを認めるのか――である。ここは政策の“背骨”なので、のちに歳出・税制・規制に波及する。たとえば安保を否定するなら自衛隊・同盟運用の予算編成が変わるし、エネルギーで原発ゼロを堅持するなら電力の安定供給と価格、産業立地(データセンターや半導体の電力需要)に即影響する。三つの背骨に同意できるかどうかで、他の政策テーブルの風景が一変するのだ。

ここから先は

2,646字

¥ 100

Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

「チップありがとうございます!あなたの優しさで、また一歩前進できます!次回はもっと面白い記事をお届けするために、今夜も深夜までパソコンと戦います!」