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名言2.「銀河英雄伝説」から

こんにちは( ̄∇ ̄)

堀さんです。

2つ目の名言記事です。どれくらい続くかな。

では始めます。

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人間の歴史にハルマゲドン(絶対善と絶対悪の戦い)などなかった。あるのは、主観的な善と主観的な善との争いであり、正義の信念と正義の信念との相剋である。一方的な侵略戦争の場合ですら、侵略する側は自分こそ正義だと信じているものだ。戦争が絶えないのはそれ故である。人間が神と正義を信じている限り、争いがなくなるはずがない。

国家とは、人間の狂気を正当化するための方便でしかないのかもしれない。どれほど醜悪で、どれほど卑劣で、どれほど残虐な行為であっても、国家が主体になったとき、それは容易に人々に許容されてしまう。侵略、虐殺、生体実験などの悪業が、国家のためにやったという弁明によって、ときには賞賛すらされる。それを批判するものが、かえって、祖国を侮辱する者として攻撃されることさえあるのだ。

2つともヤン・ウェンリーの言葉

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これらは、私の好きな小説である銀河英雄伝説(田中芳樹著)に登場する言葉です。

略して銀英伝(ぎんえいでん)と言うんですが、これは宇宙英雄譚、宇宙叙事詩、スペースオペラなんて呼ばれる作品です。
簡単に言うと、宇宙を舞台にスペースシップがドンパチするっていうSF作品です。

銀英伝には主に3つの勢力があります。

一つ目が専制君主制の銀河帝国
二つ目が民主共和政を敷く自由惑星同盟
三つ目が両側に資金を貸し付けて、情報で一歩上をいくフェザーン

物語スタート時の勢力としては、
「銀:自:フェ=5:4:1」
と言われています。
この銀河帝国と自由惑星同盟、フェザーンの覇権争いが本作の舞台です。

銀河帝国の貧乏貴族から頭角を現すラインハルト少年。
無料で歴史が勉強できるという理由で自由惑星同盟の士官学校に入学した冴えないヤン・ウェンリー。

普通なら大多数の中に埋没してしまうはずの両者は、どういうわけか、歴史の気まぐれにより物語の主人公になっていくのです。

歴史の気まぐれとか、歴史が彼を選んだとかいう言葉が頻発するんですが、私、この表現めっちゃ好きなんですよね。
超カッコいいです。

この物語は、両サイドから戦争や政治を描くので、政治システムやその中で行われる策謀がよく分かります。
読者は、宇宙を舞台に繰り広げられる壮大な戦争(叙事詩)を俯瞰しているような感覚で読み進めて行くことができます。

さて、

戦争、政治、SF……と来たら、

つまり、、、

名言の宝庫なのです!(ココ重要)

没入すること間違いなしな作品です!

ヤン・ウェンリーという、作中ではまったく軍人らしくない戦略家の言っていることには、いつも頷きながら読んでいました。

こんな風貌です。

1988年〜アニメ
2018年〜
現在のコミック版

筆者は、ノイエ版ちょっとイケメン過ぎて合わないんですよね。
小説を読むとあんなにイケメンじゃないって気がするんですよ。もっと根暗で、ため息ばかりで、すぐ寝るっていう印象があるんですよね。
そう考えると、初期版と藤崎竜さんの漫画版のほうが個人的にしっくりきます。

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さて、話を戻して、

神と正義……、私たちの頭上に古代からずっとある言葉ですよね。

今も、あらゆるところで"正義"が大々的に叫ばれていますね。
自分たちから見たら"正義"かもしれないけど、侵略される側はたまったもんじゃない。
世の中を善と悪で一方的に分割するのはやめてほしいです。
善の陣営にも悪い奴は居るし、悪と呼ばれる陣営にも良い奴はいる。
世の中は白黒ではなくグレーがほとんどということや、更には、故意に世の中を白黒に割り振ってそこから多大な利益を得たい奴がいることもヤンは教えてくれた気がしてます。

正義というのは自分の立場によってすべて変わります。
神と正義が一体になったとき、どんな残虐なことも平気で行えるのが人間のドス黒い部分でしょう。
今の中東では、イスラエル側の"正義"もあれば、ハマス側の"正義"もある。
政権は、「やられたのなら報復だ」という姿勢を崩しません。
その中で亡くなるのはいつも、
「正義とかどうでもいいよ……それより殺し合うことを止めませんか?」と嘆く普通の人々。

何年前からの繰り返しだろう。

銀英伝に登場する、戦争を扇動する最強政治家「トリューニヒト」についてヤン・ウェンリーは以下のように言っています。

※文中のクーデターを戦争に変えて読むと分かりやすいです。

トリューニヒトは、クーデターに際して、何もしなかった。地球教というカルトに匿われて、地下に潜伏していただけである。艦隊を指揮して戦ったのはヤン・ウェンリーであり、市民を代表して言論と集会で戦ったのはジェシカ・エドワーズである。トリューニヒトは事態の解決に、一グラムの貢献すらしていない。しかし、今生きて群衆の歓呼を浴びているのは彼であり、ジェシカは虐殺されて墓の中にいる。
同盟軍にとって誠に不名誉な、アムリッツァ会戦のときはどうだったろう。それまでことあるごとに主戦論を唱えてやまなかったトリューニヒトが、票決に際しては一転して出兵に反対したというではないか。徹底的な敗北の結果、主戦論者は信頼を失い、地歩を後退させた。相対的にトリューニヒトの声望は上がり、当時国防委員長であった彼が、現在は最高評議会議長として同盟の元首である。
そして今回のクーデター。
トリューニヒトはいつも傷ついていない。激発して傷つき倒れるのは、常に彼以外の人間である。嵐を呼び込んでおきながら、嵐のときは安全な場所に潜み、空が晴れあがってから出てくる男。この男は、どんな危機に際しても、何もせず、何もされず、そして最後にはただ一人勝ち残るのではないか。

戦争を扇動する指導者は、常に安全な場所に居て、事態の解決になんら貢献しないことをよく表していますね。
基本的には、市民の厭戦感情に押されて仕方なく止めるという形に終始しているのではないかと思われます。トリューニヒトの場合は、背後にいるカルトや諜報の力を利用して、世論の動向を事前に察知し、戦略的に立ち回るんですね。表に出てこないことも戦略。この能力は流石としかいえない。

私は、トリューニヒトのような政治家は日本もそうですが、国際政治でも非常に多い気がしてます。

政治家が語る、「綺麗な言葉」ではなく、「裏に隠す本音」に思いを馳せるのは重要なのではないかと思われます。

裏に隠しているので当然見えないんですが、個々の立ち回りから帰納的に把握していけるのではないかと思います。
また、自分の考えを絶対視しないことも重要ですね。
そのあたりもヤンから学んだ気がします。

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以上、銀河英雄伝説からでした。

この作品には他にも紹介したい名言がたくさんあるので、また時期を改めて書きたいなと思いました。

私はヤンには到底及びませんが、それらに惑わされないように現実社会を生きていきたいなとも思いました。

ありがとうございました。

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