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中小企業のAI活用は、メルマガ作成から始めると現実的だと思った話

会社でAIを使った取り組みを考えるとき、いきなり大きなシステムを作ろうとすると難しくなります。

AIチャットボット。

需要予測。

営業分析。

業務自動化。

もちろん、どれもできれば便利です。

でも、最初から大きく始めようとすると、関係者も増えます。費用もかかります。ルール作りも必要になります。

そして、気づけば

「結局、何から始めればいいのか」

で止まってしまいます。

そこで最近考えているのが、「AIを使ったメルマガ作成」です。

これ、かなり現実的なAI活用だと思っています。


SNSだけでは、届けたい人に届きにくい

今は、会社としてSNSやWebで情報発信することも大事です。

ただ、SNSはアルゴリズムの影響を受けます。

投稿しても、届けたい相手に必ず届くとは限りません。見てほしい顧客が、そのタイミングで見ているとも限りません。

もちろんSNSにはSNSの良さがあります。認知を広げるには有効です。

でも、既存顧客や見込み顧客との継続的な接点づくりには、少し不安定な面があります。

そこでメールマガジンです。

メールマガジンなら、配信対象を整理したうえで、こちらから直接情報を届けやすくなります。

SNSのように偶然見つけてもらうのを待つだけではなく、「すでに接点がある相手」に対して、定期的に思い出してもらうことができます。


社内には、メルマガにできる情報がたくさんある

中小企業の中には、外に出せる情報が意外とたくさんあります。

新商品情報。季節提案。展示会情報。顧客からよくある質問。製造現場の工夫。品質管理の取り組み。会社のニュース。営業現場で感じている顧客ニーズ。

ただ、これらの情報は部署ごとに分かれています。

営業部は顧客の声を持っています。商品部は商品の情報を持っています。品質管理は安全・安心につながる情報を持っています。製造現場はものづくりの背景を持っています。

でも、それらが営業活動に使いやすい形で整理されているとは限りません。

ここにAIを使う余地があります。


各部署の情報を、AIでメルマガにする

やることはシンプルです。

各部署から情報を集める。それをAIで整理する。メルマガのたたき台を作る。営業部や関係部署で確認する。顧客へ配信する。反応を見て、営業フォローにつなげる。

この流れです。

ポイントは、各部署に長い文章を書いてもらわないことです。

情報提供は、箇条書きで十分です。

誰に向けた情報か。顧客が困っていることは何か。伝えたい内容は何か。顧客にとってのメリットは何か。営業が話すきっかけになることは何か。

このくらいを入力してもらえれば、AIでメルマガ原稿のたたき台にできます。


営業部だけに任せない

メルマガというと、営業部や広報だけが作るものだと思われがちです。

でも、ぼくは全社で情報を出し合う形がいいと思っています。

特に営業部の情報は重要です。営業部は、顧客に一番近い部署です。

顧客が何に困っているのか。どんな質問が多いのか。どんな商品に反応があるのか。どんな話題なら会話が広がるのか。

こういう情報は、営業現場にあります。

ただし、営業部に原稿作成までお願いすると負担になります。

だから、営業部には

「顧客の声を共有する」「内容が営業現場とズレていないか確認する」「反応があった顧客をフォローする」

という関わり方がよさそうです。

原稿のたたき台はAIで作る。人間は、情報を出し、確認し、判断する。

この役割分担が現実的だと思っています。


メルマガは営業のきっかけになる



メルマガの目的は、すぐに売ることではありません。

顧客との接点を維持することです。そして、営業が話しかけるきっかけを作ることです。

開封した人。クリックした人。特定の商品情報に反応した人。展示会情報を見た人。

こうした反応がわかれば、営業も次の動きがしやすくなります。

「先日お送りした情報について、何か気になる点はありましたか」

こういう会話のきっかけができます。

これは、営業担当者の記憶や個別フォローだけに頼らない仕組みになります。


小さく始めるのが大事です

最初から大きく始める必要はありません。

まずは3か月テストでいいと思っています。

月1回配信する。各部署から箇条書きで情報を集める。AIでたたき台を作る。関係部署で確認する。配信後の反応を見る。営業フォローにつなげる。

このくらいなら、現実的に始められます。

見るべき数字も、最初から売上だけではありません。

開封率。クリック率。問い合わせ数。営業フォローにつながった件数。情報提供する部署の負担感。営業担当者から見た使いやすさ。

こうしたものを見ながら、改善していけばいいと思います。


AI活用は、派手なことから始めなくていい

AIを使った取り組みというと、どうしても派手なものを考えがちです。

でも、現場で続くものは、もっと地味なところから始まる気がしています。

各部署の情報を集める。AIで整理する。読みやすい文章にする。営業の接点につなげる。

こういう小さな仕組みのほうが、実際には会社に定着しやすいと思っています。

AIは、何かを一気に自動化するためだけのものではありません。

人が持っている情報を整理し、次の行動につなげるための道具でもあります。

ぼくがやりたいのは、こういうAI活用です。

一部の詳しい人だけが使うのではなく、現場の人が情報を出し、それが営業の行動につながっていく。

そんな仕組みを、少しずつ作っていきたいと思っています。

完成前の段階から、実践内容や教材づくりの裏側も発信していきます。

社内AI教育に関心がある方は、ぜひフォローしておいてください。


このnoteを書いた人

広島県尾道在住。食品卸売業(年商約8〜12億・従業員約15名)、食品メーカー(年商約60〜90億・従業員約100名)で総務・人事を10年以上経験。採用・労務・業務改善の現場で使えるAI活用法を発信中。忙しい現場に「余白」を生み出すことをテーマに活動中。

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