「南京事件 新版」

日中戦争時に起こったとされる南京事件(The Nanjing Massacre, The Rape of Nanjing)。

確か若い時に旧版を読んだと思う。今だに事件はなかったとする捏造説が流布されるが、ソレは、戦後に出版された旧日本軍を美化するある一冊の本を基にしていると何かで読んだ。

確かに、旧日本軍が引き上げ時に証拠隠滅を図り、多くの資料を燃やしたことや、中国共産党が事件をプロパガンダとして使った面があるが、米軍の調査資料(東京裁判でも問題とされた)や兵士の日記・証言も数多く残されており、なかったわけがないのだ。

日中戦争に至る過程から、虐殺とされる被害の実態、推定死者数まで、日中米のあらゆる資料や日誌、証言を駆使して、南京事件の実態に迫る労作ゆえに読むのが辛かった。

1937(昭和12)年12月から、日本軍が、南京市を攻略した後、数ヶ月に渡って、数人の小集団となって、市内を歩き回り(多くの兵が酔っていた)、兵であるなし関係なく老若男女・子供に対して、虐殺、暴行、略奪、放火を繰り返したとされる。

この行為に対して、当時、米、英、独、仏、伊の5カ国の外交代表が「宣戦布告もしていない中国の南京を爆撃し、地上で非戦闘員を殺害したことは、人間性と国際道義にもとる行為である」として、抗議書を日本に提出している。

しかし、日本軍は虐殺他を止めなかった。日本軍が南京を陥落させて、中国軍に降伏勧告をするものの、中国軍はそれを無視。それじゃあ、「各兵団は城内に対し砲撃はもとより、あらゆる手段をつくして敵を殲滅すべし」となったわけだ。

日頃から、占領地域の人間として中国人を下に見てた日本軍が、酔った勢いもあって、ここぞとばかりに暴発したと言ってもいいだろう。兵士間には南京まで駆り立てられた不満や憤りが燻っており、それらのガス抜きにもなったのだ。

それ故に、例えば中国女性に対する暴行も、「兵士の元気を作る」として黙認された。中国軍も、南京市民を見捨てて後退したし。

また、日本軍は、部隊によって軍紀の乱れが様々だったという。しっかりした指揮官のいる部隊は、非戦闘員は殺害しないという軍律を守っていた。

そもそも、日本軍の南京侵攻作戦は、大本営の正式命令もなく、参謀本部の統制に反するかたちで、中支那方面軍司令部が独断専行で発動したのだ。

議論になる犠牲者総数については、この著書では基本、調査は不可能だったとしているが、様々な資料から概算すると、「十数万以上、それも20万人近いかあるいはそれ以上の中国軍民が犠牲になったことが推測される」としている。

いくら美化しようとも戦争とはこういうものなのだ。

トランプの愛人になりたい、サッチャーになりたい、ネトウヨ的ファシスト女総理を完全殲滅せよ(笑)。


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TOMOKI 脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。